Hayakawa Books & Magazines(β)
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「感染症への理解が深まる」「まさに今読むべき本」「気持ちが鎮まる」「必読です」『コロナの時代の僕ら』刊行の反響
「家にいよう」
「躊躇したぶんだけ、その代価を犠牲者数で支払う」
「この大きな苦しみが、無意味に過ぎ去ることを許してはいけない」
2020年2月末から3月中旬のイタリア。新型コロナウイルスによる感染者、死者は増加を続け、医療体制は日に日に逼迫(ひっぱく)し、外出は禁じられ、人々の繋がりは絶たれていく。
突然訪れた非常事態を生き延び、この後にやってくる「コロナの時代」を歩んでいかなくてはならない
ヴァージニア・ウルフ「病気になるということ」片山亜紀訳/訳者解説公開
本記事は、20世紀イギリスの作家ヴァージニア・ウルフによるエッセイ「病気になるということ(原題:On Being Ill)」の新訳の解説記事です。
「病気になるということ」本文
セクション1
セクション2
セクション3
訳者解説 片山亜紀
新型コロナウイルスのパンデミックの中で、過去の感染症の流行についても関心が高まっている。中でもほぼ100年前のスパニッシュ・インフルエンザは、同じように地
ヴァージニア・ウルフ「病気になるということ」片山亜紀訳③/新訳公開
本記事は、20世紀イギリスの作家ヴァージニア・ウルフによるエッセイ「病気になるということ(原題:On Being Ill)」の新訳の3記事目です。1記事目のリンクはこちら、2記事目のリンクはこちらです。
「病気になるということ」 セクション3 実際、私たちは詩人たちのもとに赴く。病気のせいで、散文が要求してくる長々しい取り組みはごめんだという気分に私たちはなっている。無理なのだ――各章の扉が開く
ヴァージニア・ウルフ「病気になるということ」片山亜紀訳②/新訳公開
本記事は、20世紀イギリスの作家ヴァージニア・ウルフによるエッセイ「病気になるということ(原題:On Being Ill)」の新訳の2記事目です。1記事目のリンクはこちらです。
「病気になるということ」 セクション2
ともあれ病人に話を戻そう。「インフルエンザになって寝ているんです」というとき、その言葉はどんな大きな体験を伝えているのだろうか。世界は姿を変えてしまった。仕事で使う道具は遠のいて
ヴァージニア・ウルフ「病気になるということ」片山亜紀訳①/新訳公開
本記事は、20世紀イギリスの作家ヴァージニア・ウルフによるエッセイ「病気になるということ(原題:On Being Ill)」の新訳の1記事目です。
「病気になるということ」 セクション1 考えてみよう。病気とは誰でもかかりうるものである。魂にもたらされる変化はとてつもない。健康の灯火が消えたときに見えてくる未発見の国々には驚くべきものがある。インフルエンザに少しやられただけで、魂の荒野と砂漠が見
ヴァージニア・ウルフ「病気になるということ」片山亜紀訳/新訳・解説公開
編集部より 早川書房は、20世紀を代表する作家ヴァージニア・ウルフが1926年に発表したエッセイ「病気になるということ(原題:On Being Ill)」の新訳と訳者解説を全文公開します。
約100年前、世界各国で大流行したというインフルエンザ。1918年から20年頃にかけては「スパニッシュ・インフルエンザ(いわゆるスペイン風邪)」と呼ばれるインフルエンザが流行り、第一次世界大戦の末期から停戦後