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ハヤカワ・ノンフィクション

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ハヤカワ・ノンフィクション文庫や、ハヤカワ・ノンフィクションなど。話題のノンフィクション作品の解説、試し読みを公開中。
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国立科学博物館長が科学コミュニケーションからクラファンの舞台裏まで語りつくす! 篠田謙一『科博と科学 地球の宝を守る』「はじめに」全文公開

国立科学博物館長が科学コミュニケーションからクラファンの舞台裏まで語りつくす! 篠田謙一『科博と科学 地球の宝を守る』「はじめに」全文公開

明治10年に創立した上野・国立科学博物館。どんな組織で、研究員は日夜何をしているのか? 日本中が注目したクラウドファンディングの舞台裏とは? 2月21日発売の『科博と科学 地球の宝を守る』(篠田謙一、ハヤカワ新書)から、「はじめに」を全文公開します。

『科博と科学』はじめに国立科学博物館(科博)は、2027年に創立150周年を迎える日本で唯一の「国立」の自然史と科学技術史の博物館です。初代の館長

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ADHDや社交不安症はなぜ増え続けるのか。熊代亨『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』より「はじめに」全文公開

ADHDや社交不安症はなぜ増え続けるのか。熊代亨『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』より「はじめに」全文公開

あなたは文明社会の進展にあわせて模範的に、家畜的になりたいと願いますか? 注目の精神科医が、進化生物学の注目仮説「自己家畜化」をキーワードに現代の人間疎外を論じる新刊が『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』(熊代亨、ハヤカワ新書)。2/21発売の本書より、「はじめに」を公開します。

『人間はどこまで家畜か』はじめに「人間が家畜化していく、家畜のように飼い馴らされていく」と聞いて、皆さんはどん

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あなたの脳に眠る「数学的知性」を覚醒させよう! 『AIに勝つ数学脳』本文試し読み

あなたの脳に眠る「数学的知性」を覚醒させよう! 『AIに勝つ数学脳』本文試し読み

計算だけが「数学」じゃない。AI(人工知能)ブームの今、AIを「使う側」に立つために必要な思考法とは?
話題の新刊『AIに勝つ数学脳』(ジュネイド・ムビーン、水谷淳訳、早川書房)より、あなたの脳で眠っている「数学的知性」を呼び起こすためのヒントを紹介します。(本文「はしがき」より試し読み公開。一部編集してお届けします。)

はしがき 数学的知性の正体1950年代、MIT。人工知能の第一の波が近づい

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私たちを待ち受ける「本当の2038年問題」とは?『2038年のパラダイムシフト 人生・社会・技術』本文試し読み

私たちを待ち受ける「本当の2038年問題」とは?『2038年のパラダイムシフト 人生・社会・技術』本文試し読み

気候変動、経済格差、戦争、人工知能――2019年を境に様々な分野で巻き起こるパラダイムシフト。「19年周期」で世界は動くと論じる米国最高のトレンドスポッターが提起する次の契機は「2038年」。
この年の1月19日には、コンピュータが一斉に誤作動を起こすとされる「2038年問題」の発生が予想されています。ですが、それ以外にもあらゆる分野で全世界的な大変革が起きることは必定です。やがて来たる、2038

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『オッペンハイマー』解説①:物理学者オッペンハイマーを突き動かした研究意欲の源泉とは

『オッペンハイマー』解説①:物理学者オッペンハイマーを突き動かした研究意欲の源泉とは

「原爆の父」と呼ばれた天才物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描き、全米で絶賛された傑作評伝がついに文庫化。映画監督クリストファー・ノーランも名著と賞賛する本書『オッペンハイマー(上・中・下、三巻組)』(カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン、河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳、早川書房)は、日本での映画公開(3月29日)に先駆け好評発売中です(電子書籍も同時発売)。
この記事では本書

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読む前から面白いに決まっている本!?『細胞―生命と医療の本質を探る―』解説(仲野徹氏)

読む前から面白いに決まっている本!?『細胞―生命と医療の本質を探る―』解説(仲野徹氏)

顕微鏡による歴史的発見の数々から、新型コロナウイルスなど感染症やがんとの苦闘、体外受精、iPS細胞、さらにはゲノム編集まで。「細胞」からヒト、そして生命の本質に迫ろうとしてきた人類の歩みを鮮やかに描く話題の新刊『細胞 ―生命と医療の本質を探る―』(シッダールタ・ムカジー、田中文訳、早川書房)。
ピュリッツァー賞受賞のベストセラー作家の待望の新作を「予想を上回る傑作」と絶賛するのが、生命科学者の仲野

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昆虫絶滅が人類に与えるインパクトとは?『昆虫絶滅』本文試し読み

昆虫絶滅が人類に与えるインパクトとは?『昆虫絶滅』本文試し読み

気候変動、森林伐採、過剰な農薬使用……地球環境の悪化により、昆虫の個体数が激減している現状は、人類にとってどのような影響を及ぼすのか?
虫たちは私たちにとって厄介者ではなく、重要な共生者であると説く話題の新刊『昆虫絶滅』(オリヴァー・ミルマン、中里京子訳、早川書房)から、本書プロローグ部分を特別公開します。
昆虫絶滅後の“様変わりした地球環境”を覗いてみると――

『昆虫絶滅』プロローグ激変の最初

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コミュニケーションに自信を持ってほしい。『マッチングアプリの心理学』著者ミミ・ワインズバーグさんインタビュー

コミュニケーションに自信を持ってほしい。『マッチングアプリの心理学』著者ミミ・ワインズバーグさんインタビュー

「まだ起きてる?」というメッセージに込められた本当の意味は?
文末が「……」で省略されているわけとは?
マッチングアプリでのカップルのやり取りを、「メッセージ文解釈の達人」を自認する精神科医の著者が分析した話題の新刊『マッチングアプリの心理学 メッセージから相手を見抜く』(ミミ・ワインズバーグ著、尼丁千津子訳、早川書房)。
ハーバード大に学び、スタンフォード大で25年の臨床経験を積み、フェイスブッ

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私たちがまだ知らないミクロの世界の壮大なドラマ『細胞 ―生命と医療の本質を探る―』試し読み

私たちがまだ知らないミクロの世界の壮大なドラマ『細胞 ―生命と医療の本質を探る―』試し読み

ピュッツァー賞受賞のベストセラー作家『がん』『遺伝子』に続く待望の新作

私たちの体はいかにして恒常性を保っているのか? がん細胞が増殖する器官とそうでない器官の違いとは? ――「細胞」についてわかったつもりになっていた人類の知識に、いかにまだ多くの欠落があるかを浮き彫りにするのが、1月29日発売の新刊『細胞 ―生命と医療の本質を探る―』(シッダールタ・ムカジー、田中文訳、早川書房)。
COVID

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メッセージ文に「……」や「!」を多用する人の性格は?『マッチングアプリの心理学』からコミュニケーション術を伝授(本文試し読み)

メッセージ文に「……」や「!」を多用する人の性格は?『マッチングアプリの心理学』からコミュニケーション術を伝授(本文試し読み)

ついに約束したディナーの場に現れた相手の見た目が、プロフィール写真とは似ても似つかなかった……。マッチングアプリでのこんな失敗の予兆は、事前にやり取りしたメッセージ文に潜んでいたかもしれません。
『マッチングアプリの心理学 メッセージから相手を見抜く』(尼丁千津子訳、早川書房)は、「メッセージ文解釈の達人」を自認するミミ・ワインズバーグ氏の初の著書です。ハーバード大に学び、スタンフォード大で25年

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『名作ミステリで学ぶ英文読解』刊行記念 越前敏弥さん×阿部公彦さんトークイベント「海外ミステリで読解力をみがく」(後篇)

『名作ミステリで学ぶ英文読解』刊行記念 越前敏弥さん×阿部公彦さんトークイベント「海外ミステリで読解力をみがく」(後篇)

『名作ミステリで学ぶ英文読解』(ハヤカワ新書)の刊行を記念し、昨年10月に青山ブックセンター本店で開催された、著者の越前敏弥さんと英文学者の阿部公彦さんによる対談を特別公開します(後篇)。後篇では翻訳文芸のタイトルのつけ方や英語の学習方法などについて語っていただきました。引き続きご堪能ください!

前篇はこちらから
https://www.hayakawabooks.com/n/n130db43b

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映画『オッペンハイマー』原案の傑作ノンフィクションが文庫化!(本文試し読み公開)

映画『オッペンハイマー』原案の傑作ノンフィクションが文庫化!(本文試し読み公開)

「原爆の父」と呼ばれた天才物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描くことで、人類にとって国家とは、科学とは、平和とは何かを問う、全米で絶賛された傑作評伝がついに文庫化。映画監督クリストファー・ノーランも名著と賞賛する本書『オッペンハイマー(上・中・下、三巻組)』(カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン、河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳、早川書房)は、日本での映画公開に先駆け2024年1

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映画『オッペンハイマー(OPPENHEIMER)』原案、評伝ノンフィクションは好評発売中! あらすじ紹介・伝記本文試し読みも

映画『オッペンハイマー(OPPENHEIMER)』原案、評伝ノンフィクションは好評発売中! あらすじ紹介・伝記本文試し読みも

「原爆の父」と呼ばれた天才物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描くことで、人類にとって国家とは、科学とは、平和とは何かを問う、全米で絶賛された傑作評伝が、待望の文庫化。
『オッペンハイマー(上・中・下)』(カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン、河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳、早川書房)は、2024年3月に日本で映画公開されるのに先駆け発売中です(電子書籍も同時発売)。

▶本文(

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技術革新と成長の成果は、社会の中でどのように配分されるのか——『技術革新と不平等の1000年史』解説:稲葉振一郎

技術革新と成長の成果は、社会の中でどのように配分されるのか——『技術革新と不平等の1000年史』解説:稲葉振一郎

生産性が向上し、労働者は貧しくなった?

農法改良、産業革命から人工知能(AI)の進化まで。人類のイノヴェーションの功罪を緻密に分析する話題の新刊『技術革新と不平等の1000年史』(ダロン・アセモグル&サイモン・ジョンソン、鬼澤忍・塩原通緒訳、早川書房)。

本書は世界的ベストセラー『国家はなぜ衰退するのか』のアセモグルが長年の共同研究者と放つ決定的著作。圧倒的な考究により「進歩」こそが社会的不平

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