マガジンのカバー画像

ハヤカワ国内フィクション

636
ハヤカワ文庫JAや単行本など、国内フィクション作品の試し読み原稿や解説などを公開中。
運営しているクリエイター

記事一覧

織田作之助賞ノミネート記念! 藤井太洋インタビュー

織田作之助賞ノミネート記念! 藤井太洋インタビュー

藤井太洋氏が、第二内戦後の2045年北米を舞台に描いた進化テーマSF『マン・カインド』(早川書房)が、第41回織田作之助賞にノミネートされました。選考会は12月19日(木)に、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で行われます。本作は史上初めて、単行本化前の〈SFマガジン〉連載で、星雲賞日本長編部門も受賞した傑作です。今回のノミネートを記念して、〈SFマガジン〉12月号(2024年10月25日発売)に掲載の

もっとみる
恋愛リアリティ番組×エイリアンの新作SF登場! 十三不塔『ラブ・アセンション』

恋愛リアリティ番組×エイリアンの新作SF登場! 十三不塔『ラブ・アセンション』

2020年、『ヴィンダウス・エンジン』で第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞してデビューした十三不塔さんによる新作が登場! 今回のテーマは恋愛リアリティ番組×エイリアン! 11月20日(水)発売です。

●あらすじ
軌道エレベーター上で開催される恋愛リアリティ番組、ラブ・アセンション。12名の個性豊かな美女たちが参加者として集められて、クエーサーと呼ばれるセレブ男性をめぐって奮闘する。セクショ

もっとみる
【10月23日発売】『恋する星屑 BLSFアンソロジー』豪華作家陣を大公開!

【10月23日発売】『恋する星屑 BLSFアンソロジー』豪華作家陣を大公開!

SFマガジンで2度にわたって特集された「BLとSF」が、書き下ろし短篇を加えて書籍化決定! 本欄では豪華作家陣による収録作品一覧と、カバーイラストレーター等の情報を公開いたします。

SFマガジン編集部=編
『恋する星屑 BLSFアンソロジー』定価1,276円 ハヤカワ文庫JA

■カバーイラスト:中村明日美子
■カバーデザイン:坂野公一(welle design)

全国の書店、およびネット書店

もっとみる
【『悲劇喜劇』せつない演劇特集 試し読み】ーーせつないは書けるか 三浦直之(劇団ロロ主宰)

【『悲劇喜劇』せつない演劇特集 試し読み】ーーせつないは書けるか 三浦直之(劇団ロロ主宰)

只今発売中の『悲劇喜劇』24年9月号「せつない演劇」特集から、劇団ロロ主宰の三浦直之さんの記事を公開いたします!    
何を”せつない”と捉えるのか、十人十色の感覚を、演劇に絡めて教えていただきました!

本誌には、劇団ロロの新作、劇と短歌『飽きてから』(原案=三浦直之、上坂あゆ美、脚本=三浦直之 短歌=上坂あゆ美)の初稿版も掲載しています。
併せてお楽しみください!

せつないは書けるか   

もっとみる
【8/21刊行】『法治の獣』の春暮康一氏による初長篇『一億年のテレスコープ』刊行記念! 著者自身による内容紹介「刊行に寄せて」を公開!

【8/21刊行】『法治の獣』の春暮康一氏による初長篇『一億年のテレスコープ』刊行記念! 著者自身による内容紹介「刊行に寄せて」を公開!

デビュー作「オーラリメイカー」以来、国産ハードSF史に新風を吹き込み続けてきた春暮康一氏。
中篇集『法治の獣』はベストSF2022国内篇第1位、さらに表題作が星雲賞国内短編部門を受賞しました。

今回、満を持して放つ初長篇『一億年のテレスコープ』もまた、日本のハードSF史に刻まれる大作です。

本書の読みどころ・注目ポイントを、著者に無理言って書いてもらった紹介文「刊行に寄せて」を特別公開いたしま

もっとみる
【8/21刊行】『法治の獣』の春暮康一氏による初長篇『一億年のテレスコープ』刊行記念! 加藤直之氏によるカバーをフルデザインでWeb公開!

【8/21刊行】『法治の獣』の春暮康一氏による初長篇『一億年のテレスコープ』刊行記念! 加藤直之氏によるカバーをフルデザインでWeb公開!

2024年8月21日に、長篇SF小説『一億年のテレスコープ』を刊行!
『法治の獣』でベストSF2022国内篇第1位&星雲賞国内短編部門を受賞した春暮康一氏による、初の長篇作品にして、壮大なファーストコンタクトSF&異星探査SF&青春SFです。

カバーイラストは『法治の獣』『オーラリメイカー〔完全版〕』に引き続き、今回も加藤直之氏が担当!

SF小説を読み込んで、内容に忠実にイラストにする仕事を続

もっとみる
【冒頭試し読み公開!】50年に1度起こる凄惨な殺人事件。真犯人は尊き神か、恐るべき鬼か? 西式豊『鬼神の檻』

【冒頭試し読み公開!】50年に1度起こる凄惨な殺人事件。真犯人は尊き神か、恐るべき鬼か? 西式豊『鬼神の檻』

2022年に『そして、よみがえる世界。』で第12回アガサ・クリスティー賞を受賞しデビューした西式豊氏。その受賞第一作『鬼神の檻』を8月21日(水)にハヤカワ文庫JAより刊行いたします。本作は、三世代の謎が絡み合う因習村ミステリ。第一部では伝奇ホラー、第二部では見立て殺人、そして第三部ではSF――と各ジャンルの魅力マシマシに仕上がりました。本欄では、その冒頭60枚の試し読みを公開いたします。

西式

もっとみる
50年に1度起こる凄惨な殺人事件。真犯人は尊き神か、恐るべき鬼か? 西式豊『鬼神の檻』刊行!

50年に1度起こる凄惨な殺人事件。真犯人は尊き神か、恐るべき鬼か? 西式豊『鬼神の檻』刊行!

2022年に『そして、よみがえる世界。』で第12回アガサ・クリスティー賞を受賞しデビューした西式豊氏。その受賞第一作『鬼神の檻』を8月21日(水)にハヤカワ文庫JAより刊行いたします。本作は、三世代の謎が絡み合う因習村ミステリ。秋田での取材旅行を経て書き上げられた力作です。第一部では伝奇ホラー、第二部では見立て殺人、そして第三部ではSF――と各ジャンルの魅力マシマシに仕上がりました。この夏最注目の

もっとみる
8/7発売 ”せつない演劇。” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年9月号)

8/7発売 ”せつない演劇。” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年9月号)

心動く作品には「せつない」があるーー。

「せつない」という感情はとても複雑なもので、
「哀しい」「寂しい」「恋しい」など様々な感情が絡み合い、
心が動いた時に表現されるものなのかもしれません。

とても主観的な感情で、
10人いれば、10人なりの「せつなさ」があると思います。

演劇のクリエイター15人、それぞれにとっての「せつない」想いとは?
また、自身の演劇作品で「せつなさ」をどのように表現

もっとみる
安野貴博さんの小説最新作!『松岡まどか、起業します』第1話試し読み

安野貴博さんの小説最新作!『松岡まどか、起業します』第1話試し読み

 AIエンジニア&起業家にしてSF作家、日々数々のメディアにも出演している安野貴博さんによる、『松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記』が7月18日に発売! 本記事では試し読みとして、その第1話を公開します。
たった1年で10億円企業を作らなければならなくなった、22歳の新卒社長はなぜ誕生したのか? AIと働き方をめぐる、令和最新のお仕事小説です。

第1話 プランB1

「内定取消って、

もっとみる
芦沢央が描く絆の物語。青崎有吾による「九月某日の誓い」解説!

芦沢央が描く絆の物語。青崎有吾による「九月某日の誓い」解説!

芦沢央さん最新作『魂婚心中(こんこんしんじゅう)』好評発売中です!
5回にわたってご紹介してきた豪華作家陣による解説ですが、今回が最終回です。本日ご紹介するのは作家・青崎有吾さんによる「九月某日の誓い」解説です。書店員さんの応援コメントとともにご一読ください。

「九月某日の誓い」解説:青崎有吾 「九月某日の誓い」は、固い絆で結ばれた二人の少女の物語だ。
 絆とはいかにして構築されるのか。年月か、

もっとみる
芦沢央が描く“ワットダニット”とは?今村昌弘による「この世界には間違いが七つある」解説!

芦沢央が描く“ワットダニット”とは?今村昌弘による「この世界には間違いが七つある」解説!

芦沢央さん最新作『魂婚心中(こんこんしんじゅう)』好評発売中です!
本日ご紹介するのは、作家・今村昌弘さんによる「この世界には間違いが七つある」解説です。書店員さんの応援コメントとともにご一読ください。

「この世界には間違いが七つある」解説:今村昌弘 まず死体を転がせ、とはミステリの書き方として昔から聞く言葉だが、今作の始まりはまさにそれ。密室よろしく閉ざされた部屋で死体に戸惑う登場人物たちと、

もっとみる
芦沢央が描く死後の世界。宮内悠介による「閻魔帳SEO」解説!

芦沢央が描く死後の世界。宮内悠介による「閻魔帳SEO」解説!

芦沢央さん最新作『魂婚心中(こんこんしんじゅう)』好評発売中です!
本日ご紹介するのは、作家・宮内悠介さんによる「閻魔帳SEO」解説です。書店員さんの応援コメントとともにご一読ください。

「閻魔帳SEO」解説:宮内悠介 もしも死後の世界があったら。そしてそれが、実際に天国のような場所から地獄のような場所まで、階層をなした構造であったなら。さらには、もし生前から自分自身の「閻魔帳」が見え、そこに書

もっとみる
芦沢央が描く「愛」のカタチ。斜線堂有紀による「二十五万分の一」解説!

芦沢央が描く「愛」のカタチ。斜線堂有紀による「二十五万分の一」解説!

芦沢央さん最新作『魂婚心中(こんこんしんじゅう)』好評発売中です!
本日ご紹介するのは、作家・斜線堂有紀さんによる「二十五万分の一」解説です。書店員さんの応援コメントとともにご一読ください。

「二十五万分の一」解説:斜線堂有紀 愛っていうのはこういう風にやるんだよ、と芦沢央に示されるような一作。エモーショナルで切ない書き出しをこう捻り、ど真ん中ストレートで万人に刺さる形に仕上げる手腕。強感情を扱

もっとみる