マガジンのカバー画像

ハヤカワ新書

99
【2023年6月創刊】新刊の試し読みや創作の舞台裏など、新レーベルの最新情報をいち早くお届けします
運営しているクリエイター

記事一覧

「全国民必携」「ホラーブームへの解像度が上がる」「感動的」「熱烈な怪談愛に圧倒された」「真摯な学術書」廣田龍平『ネット怪談の民俗学』読者の感想【発売即重版】

「全国民必携」「ホラーブームへの解像度が上がる」「感動的」「熱烈な怪談愛に圧倒された」「真摯な学術書」廣田龍平『ネット怪談の民俗学』読者の感想【発売即重版】

刊行が告知されるとすぐにネット怪談・ネットホラー好きの読者を中心にSNSで大きな反響があり、発売1週間足らずで重版が決まった廣田龍平『ネット怪談の民俗学』(ハヤカワ新書)。この記事では、読者のみなさんの感想・お気に入りポイントをご紹介します。

一家に一冊、必携!?昨今のホラーブームの解像度が上がる

学校の教科書には載らない、ネット怪談という「民俗」を追って――廣田龍平『ネット怪談の民俗学』まえがき・目次【10月23日発売】

学校の教科書には載らない、ネット怪談という「民俗」を追って――廣田龍平『ネット怪談の民俗学』まえがき・目次【10月23日発売】

「実況」「画像」「異世界」をキーワードに、インターネットを中心に拡がる「怖い話」を民俗学的に大分析。日本のネット怪談の見取り図となる『ネット怪談の民俗学』(廣田龍平、ハヤカワ新書)が10月23日についに発売。この記事では本書の「まえがき」を公開します。

まえがき
私たちは誰もが、一度ならず「怖い話」を見聞きしたことがあるだろう。本で読んだことがあるかもしれないし、テレビや映画館で見たことがあるか

もっとみる
『スマートシティはなぜ失敗するのか 都市の人類学』松村圭一郎さん解説試し読み

『スマートシティはなぜ失敗するのか 都市の人類学』松村圭一郎さん解説試し読み

ハヤカワ新書『スマートシティはなぜ失敗するのか――都市の人類学』(シャノン・マターン、依田光江訳)が10月23日に発売になります。「都市のAI化」「デジタル行政」といった言葉を見かけることが多くなりましたが、本書は、人類にとって真に「賢い」都市とは? と問いかけ、都市に生きる私たちにさまざまな新たな視点を提供してくれます。
文化人類学者の松村圭一郎さんによる本書の解説を、特別に試し読み公開します!

もっとみる
「共同構築」が生む恐怖。廣田龍平『ネット怪談の民俗学』より、第1章「ネット怪談と民俗学」を全文公開!【10月23日発売】

「共同構築」が生む恐怖。廣田龍平『ネット怪談の民俗学』より、第1章「ネット怪談と民俗学」を全文公開!【10月23日発売】

ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペース……ネット民たちを震え上がらせた怪異の数々を民俗学の視点で精緻に分析した『ネット怪談の民俗学』(廣田龍平、ハヤカワ新書、2024年10月23日発売)。刊行前から早くも大きな反響を呼んでいる本書より、第1章「ネット怪談と民俗学」を全文公開します。

第1章
ネット怪談と民俗学共同構築としてのネット怪談──きさらぎ駅

もっとみる
ハヤカワ新書10月刊ラインナップ紹介『ネット怪談の民俗学』廣田龍平、『スマートシティはなぜ失敗するのか』シャノン・マターン

ハヤカワ新書10月刊ラインナップ紹介『ネット怪談の民俗学』廣田龍平、『スマートシティはなぜ失敗するのか』シャノン・マターン

創刊2年目を迎えたハヤカワ新書の最新刊は、2024年10月23日(水)発売予定です。

①『ネット怪談の民俗学』廣田龍平【内容紹介】空前のホラーブーム、その源流がここにある。
ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペース……ネット民たちを震え上がらせた怪異の数々を「共同構築」「異界」「オステンション(やってみた)」など民俗学の概念から精緻に分析、「恐怖」の最新

もっとみる
ドルが危ない? 果たして円は? 宮崎成人『強い通貨、弱い通貨』試し読み

ドルが危ない? 果たして円は? 宮崎成人『強い通貨、弱い通貨』試し読み

国際経済・金融の分析は一種の「ミステリー」と言っても過言ではありません。かつて圧倒的な覇権通貨であった英ポンドは世界大戦を経て20世紀前半に没落しました。金本位制という当時の硬直的なシステムの下では、それ以外の結果を想定するのは困難です。ポンドは、金本位制という「現場」で、世界大戦と大恐慌によって「殺された」のでした。
では、もしドルが没落への道をたどる場合、ドルを「殺す」者は誰でしょうか? 今世

もっとみる
この夏読んでおきたい「核問題の今」。『核クライシス――瓦解する国際秩序』試し読み

この夏読んでおきたい「核問題の今」。『核クライシス――瓦解する国際秩序』試し読み

ウクライナ侵攻を機に核使用をちらつかせるロシア、保有核弾頭を倍増させる中国、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮、核大国アメリカの弱体化と混迷……核はなぜなくならないのか? 唯一の被爆国・日本を取り巻く混沌とした核情勢に出口はあるのか?
核問題に精通し、外交の最前線を長年取材してきたジャーナリストによる『核クライシス――瓦解する国際秩序』(太田昌克、ハヤカワ新書)より本書「はじめに」を特別に試し読み公開し

もっとみる
【8/21発売】木戸孝允も食した!? 明治二年「鳥やきそば」とはいかなる料理だったのか。塩崎省吾『あんかけ焼きそばの謎』まえがき~プロローグ

【8/21発売】木戸孝允も食した!? 明治二年「鳥やきそば」とはいかなる料理だったのか。塩崎省吾『あんかけ焼きそばの謎』まえがき~プロローグ

カリッと焼いた中華麺や揚げ麺に、具材豊かなアツアツの餡を絡めて食す「あんかけ焼きそば」。その発祥と伝播はソース焼きそば以上に謎に満ちている。探究の旅は戦前の東京から始まり、横浜・長崎を経てアメリカへ――。

大好評を博した『ソース焼きそばの謎』に続き、世界屈指の焼きそば研究家が最高熱度で放つ濃厚歴史ミステリ第二弾、塩崎省吾『あんかけ焼きそばの謎』(8月21日発売)。この記事では本書のまえがき・プロ

もっとみる
「核の時代」を考える上での必読書、『原爆初動調査 隠された真実』編集者インタビュー

「核の時代」を考える上での必読書、『原爆初動調査 隠された真実』編集者インタビュー

映画「オッペンハイマー」には描かれていなかった事実がここにあるーー。ハヤカワ新書の評判の一冊『原爆初動調査 隠された真実』(NHKスペシャル取材班)。長期化するウクライナ戦争、不安定な東アジア情勢、中東の戦禍……核の脅威は現在進行形の問題でもあります。原爆の日を前に、本書の刊行の経緯や読みどころについて、改めて担当編集者に聞きました。

なぜ『原爆初動調査 隠された真実』を刊行?編集担当・石井広行

もっとみる
【2024年8月28日(水)開催/参加無料】マルクス・ガブリエル来日!『倫理資本主義の時代』刊行記念講演 「なぜいま、倫理資本主義なのか」

【2024年8月28日(水)開催/参加無料】マルクス・ガブリエル来日!『倫理資本主義の時代』刊行記念講演 「なぜいま、倫理資本主義なのか」

6月の刊行直後から各書店でベストセラーとなり、大きな話題を呼んでいる『倫理資本主義の時代』(斎藤幸平[監修]土方奈美[訳]、ハヤカワ新書)。

刊行を記念し、なんと著者であるマルクス・ガブリエルが来日。東京大学・安田講堂で講演会を開催します。

資本主義が行き詰まりとなり、「入れ子構造の危機」に瀕している現代の世界。その打開の鍵は資本主義の放棄ではなく、道徳的価値と経済的価値を再統合し、「善」の組

もっとみる
ハヤカワ新書8月刊のラインナップ紹介『核クライシス』『あんかけ焼きそばの謎』『強い通貨、弱い通貨』

ハヤカワ新書8月刊のラインナップ紹介『核クライシス』『あんかけ焼きそばの謎』『強い通貨、弱い通貨』

早川書房が2023年6月に創刊した「ハヤカワ新書」。2年目を迎えた新書レーベルの最新刊は、2024年8月21日発売予定です。

①『核クライシス 瓦解する国際秩序』太田昌克【内容紹介】ウクライナ侵攻、軍拡中国、NPT崩壊……
ウクライナ侵攻を機に核使用をちらつかせるロシア、核弾頭を倍増させる中国、核大国アメリカの混迷、そして形骸化が進むNPT(核拡散防止条約)体制。混沌とした核情勢に出口はあるの

もっとみる
サイバースペースのブラタモリ!? 『サイバースペースの地政学』読者の最大注目ポイントは?

サイバースペースのブラタモリ!? 『サイバースペースの地政学』読者の最大注目ポイントは?

サイバーセキュリティの研究者・小宮山功一朗さんと、軍事の研究者・小泉悠さんによる新刊『サイバースペースの地政学』(ハヤカワ新書)。情報インフラと安全保障の要でありながら実態の見えにくいサイバー空間の「可視化」に、気鋭の研究者二人が大胆に挑んだ渾身の現場ルポは、発売後早くも大きな反響を呼んでいます。この記事では、SNSで寄せられた読者の皆さんの感想をご紹介します。

これは「サイバースペースのブラタ

もっとみる
ブームの黎明期から最新トレンドまでを一気に俯瞰。『韓流ブーム』試し読み

ブームの黎明期から最新トレンドまでを一気に俯瞰。『韓流ブーム』試し読み

『冬のソナタ』が巻き起こしたヨン様ブームから約20年。少女時代やKARAが日本デビューした第二次ブーム、「映える」チーズタッカルビが席巻した第三次、『愛の不時着』など配信ドラマがヒットしたコロナ禍の第四次ブームや最新流行に至る流れを、ブームの黎明期から取材してきた人気ライターたちが語り尽くすのが、新刊『韓流ブーム』(桑畑優香・八田靖史・まつもとたくお・吉野太一郎、ハヤカワ新書)。
韓流ドラマや映画

もっとみる
なぜ、いま日本に「倫理資本主義」が求められているのか? マルクス・ガブリエル『倫理資本主義の時代』/「はじめに」全文公開

なぜ、いま日本に「倫理資本主義」が求められているのか? マルクス・ガブリエル『倫理資本主義の時代』/「はじめに」全文公開

世界的哲学者、マルクス・ガブリエルによる初の「日本書き下ろし」となる著作、『倫理資本主義の時代』(斎藤幸平[監修]土方奈美[訳]、ハヤカワ新書)が本日発売しました。

本記事では、その刊行を記念して本書の序文を全文公開します。資本主義が行き詰まりとなり、「入れ子構造の危機」に瀕している現代の世界。その打開の鍵は資本主義の放棄ではなく、道徳的価値と経済的価値を再統合し、「善」の組み込みによってアップ

もっとみる