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ハヤカワ・ノンフィクション

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ハヤカワ・ノンフィクション文庫や、ハヤカワ・ノンフィクションなど。話題のノンフィクション作品の解説、試し読みを公開中。
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2023年8月の記事一覧

「学校図書館向け おすすめ選書カタログ2023」が出来ました!

「学校図書館向け おすすめ選書カタログ2023」が出来ました!

全国の学校司書の皆様にお知らせです。
早川書房ではこのたび、全国の児童・生徒に是非読んでいただきたい国内外の作品134点を掲載したカタログを作成しました!

早川書房の代名詞ともいえるミステリー、SFはもちろん、ノーベル文学賞受賞作家をはじめとする長く読み継がれるべき文学作品、ピーター・ラビットシリーズなどの絵本、楽しみながらリテラシーを身につけられるポピュラー・サイエンスを含むノンフィクションな

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「消える信号機」の秘密──LED薄型歩行者灯器のはなし④(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

「消える信号機」の秘密──LED薄型歩行者灯器のはなし④(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

ソニー独立後、フリーランスとしてさまざまな製品を手がけてきたプロダクトデザイナー・秋田道夫。自身が「代名詞」と語るのが、歩行者用の薄型信号機のデザインです。

この「風景に溶け込む」信号機のデザインは、どのように生まれたのか? 新刊『かたちには理由がある』(ハヤカワ新書)より、数回にわけてご紹介します。

「消える信号機」の秘密──LED薄型歩行者灯器のはなし④▶連載第1回(「あの人は相当信号機に

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庭の本質を最新技術で読み解く。『日本庭園をめぐる』まえがき試し読み

庭の本質を最新技術で読み解く。『日本庭園をめぐる』まえがき試し読み

早川書房があらたに立ち上げた新書レーベル「ハヤカワ新書」。創刊第二弾として7月に発売されたばかりの新刊『日本庭園をめぐる デジタル・アーカイヴの可能性』(原瑠璃彦)から、日々刻々と変化する日本庭園をアーカイヴ化する意義を説く、「まえがき」を特別に試し読み公開します。

まえがき「庭」、あるいは「日本庭園」という言葉を聞いたとき、人はどのようなものを思い浮かべるだろうか。松や桜の古木が生え、杜若や百

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虚構は敗北し、批評は死滅したのか。宇野常寛『2020年代の想像力』反応続々!

虚構は敗北し、批評は死滅したのか。宇野常寛『2020年代の想像力』反応続々!

6月の創刊から早3カ月。ハヤカワ新書連続刊行第三弾の8月は、宇野常寛『2020年代の想像力』が絶賛発売中です!

『ゼロ年代の想像力』から15年、現実と虚構の関係はどう変化したのか。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』『すずめの戸締まり』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『怪物』『街とその不確かな壁』『鎌倉殿の13人』など、この時代を代表する30作を題材に、「虚構」の価値はどこにあるのかを問いか

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結局ChatGPTって何をしているんですか?がわかる『ChatGPTの頭の中』称賛の声続々

結局ChatGPTって何をしているんですか?がわかる『ChatGPTの頭の中』称賛の声続々

ChatGPTの開発元であるOpenAIのCEO、サム・アルトマンが「最高の解説書」と絶賛した『What Is ChatGPT Doing … and Why Does It Work?』。
その翻訳版である『ChatGPTの頭の中』(スティーヴン・ウルフラム、高橋聡訳、稲葉通将監訳、早川書房)が7月20日に発売されました。いま最も注目されている「人工知能」の仕組みがわかるとあって、エンジニアから

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かたちは本来どうあるべきか──LED薄型歩行者灯器のはなし③(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

かたちは本来どうあるべきか──LED薄型歩行者灯器のはなし③(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

ソニー独立後、フリーランスとしてさまざまな製品を手がけてきたプロダクトデザイナー・秋田道夫。自身が「代名詞」と語るのが、歩行者用の薄型信号機のデザインです。

この「風景に溶け込む」信号機のデザインは、どのように生まれたのか? 新刊『かたちには理由がある』(ハヤカワ新書)より、数回にわけてご紹介します。

かたちは本来どうあるべきか──LED薄型歩行者灯器のはなし③▶連載第1回(「あの人は相当信号

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デザインの専門用語で説明することが難しい製品──LED薄型歩行者灯器のはなし②(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

デザインの専門用語で説明することが難しい製品──LED薄型歩行者灯器のはなし②(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

ソニー独立後、フリーランスとしてさまざまな製品を手がけてきたプロダクトデザイナー・秋田道夫。自身が「代名詞」と語るのが、歩行者用の薄型信号機のデザインです。

この「風景に溶け込む」信号機のデザインは、どのように生まれたのか? 新刊『かたちには理由がある』(ハヤカワ新書)より、数回にわけてご紹介します。

デザインの専門用語で説明することが難しい製品──LED薄型歩行者灯器のはなし②▶連載第1回(

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「あの人は相当信号機に興味があるようだ」──LED薄型歩行者灯器のはなし①(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

「あの人は相当信号機に興味があるようだ」──LED薄型歩行者灯器のはなし①(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

ソニー独立後、フリーランスとしてさまざまな製品を手がけてきたプロダクトデザイナー・秋田道夫。自身が「代名詞」と語るのが、歩行者用の薄型信号機のデザインです。

この「風景に溶け込む」信号機のデザインは、どのように生まれたのか? 新刊『かたちには理由がある』(ハヤカワ新書)より、数回にわけてご紹介します。

「あの人は相当信号機に興味があるようだ」──LED薄型歩行者灯器のはなし①わたしの代名詞とも

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核兵器使用の「正当化」はここから始まったーーNHKスペシャル取材班『原爆初動調査 隠された真実』まえがき試し読み

核兵器使用の「正当化」はここから始まったーーNHKスペシャル取材班『原爆初動調査 隠された真実』まえがき試し読み

広島と長崎でアメリカ軍によって戦後行われた「原爆の被害と効果」の大規模調査。残留放射線が計測され、科学者たちが人体への影響の可能性を指摘したにもかかわらず、なぜ事実は隠蔽されたのか?
2年前に放送され大きな反響を呼んだNHKスぺシャルの内容に大幅加筆したハヤカワ新書『原爆初動調査 隠された真実』が8月22日に発売となりました。
2023年の今、78年前に行われたことの真実を知る意味とは。著者による

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新書創刊の舞台裏:四季に応じて変化する日本庭園をデジタルで保存する!? 不可能に挑む試みを『日本庭園をめぐる』担当編集者が語る

新書創刊の舞台裏:四季に応じて変化する日本庭園をデジタルで保存する!? 不可能に挑む試みを『日本庭園をめぐる』担当編集者が語る

早川書房があらたに立ち上げた新書レーベル「ハヤカワ新書」。早川書房の強みであるSFやミステリ、ノンフィクションなど多彩な視点を生かした、独自の切り口の新書を多数予定しています。
創刊第二弾は2023年7月19日(水)に発売したばかり。どんなテーマの新書が読める? そもそも新書創刊って何を準備するの? ……そんな疑問にお答えすべく、『日本庭園をめぐる』(著:原 瑠璃彦)の発売に向けて準備を重ねてきた

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新書創刊の舞台裏:どうしたら「自分のやりたいこと」を実現できる? 点数かせぎをやめて自分らしさを見つけるヒントを『脱優等生のススメ』担当編集者が語る

新書創刊の舞台裏:どうしたら「自分のやりたいこと」を実現できる? 点数かせぎをやめて自分らしさを見つけるヒントを『脱優等生のススメ』担当編集者が語る

早川書房があらたに立ち上げた新書レーベル「ハヤカワ新書」。早川書房の強みであるSFやミステリ、ノンフィクションなど多彩な視点を生かした、独自の切り口の新書を多数予定しています。
創刊第二弾は2023年7月19日(水)に発売したばかり。どんなテーマの新書が読める? そもそも新書創刊って何を準備するの? ……そんな疑問にお答えすべく、『脱優等生のススメ』(著:冨田 勝)の発売に向けて準備を重ねてきた担

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「われわれは個人的にはよい友人であり、互いの能力と経済学に対する貢献に敬意を抱いてきた」——『サミュエルソンかフリードマンか』第1章・試し読み

「われわれは個人的にはよい友人であり、互いの能力と経済学に対する貢献に敬意を抱いてきた」——『サミュエルソンかフリードマンか』第1章・試し読み

20世紀を代表する2人の経済学者、ポール・サミュエルソンとミルトン・フリードマンが繰り広げた熾烈な論争、そしてその劇的な人生を描く評伝『サミュエルソンかフリードマンか——経済の自由をめぐる相克』(ニコラス・ワプショット[著]、藤井清美[訳]、早川書房)が本日発売しました。刊行を記念し、本記事では第1章「オズの国」の一部を特別公開いたします。

物語は1959年、ニューヨークの不動産財閥アスター家の

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人は皆、誰かの欲望を模倣している…?「欲しい」の法則を解き明かす話題の本『欲望の見つけ方』試し読み

人は皆、誰かの欲望を模倣している…?「欲しい」の法則を解き明かす話題の本『欲望の見つけ方』試し読み

「インフルエンサーおすすめのバッグが気になる」「あの人とつきあいたい」「仕事で成功したい」……
なぜ私たちは性懲りもなく何かを欲してしまうのか? この欲望の裏側にはどんな法則が隠されているのか?
ピーター・ティールをはじめ世界中の起業家たちを虜にした「模倣の欲望理論」(ルネ・ジラール)に関する入門書が、ルーク・バージスの『欲望の見つけ方』(川添節子訳)。SNSで大きな反響を呼んでいる本書の「序章ー

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