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ハヤカワ・ノンフィクション

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ハヤカワ・ノンフィクション文庫や、ハヤカワ・ノンフィクションなど。話題のノンフィクション作品の解説、試し読みを公開中。
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#サイエンス

人間の強みである「数学的知性」の7つの特徴とは。『AIに勝つ数学脳』訳者あとがき(水谷淳)

人間の強みである「数学的知性」の7つの特徴とは。『AIに勝つ数学脳』訳者あとがき(水谷淳)

AI(人工知能)の進歩めざましい今、AIを「使う側」に立つために人間にとって必要な思考法とは? 人間ならではの強みである「数学的知性」の特徴とは?
これらの問いに見事に答えてくれるのが、世界的ベストセラー数学者のイアン・スチュアートも「真の知性を希求する叫び声がここにある」と太鼓判を押す話題の新刊『AIに勝つ数学脳』(ジュネイド・ムビーン、早川書房)です。本書の読みどころをぎゅっと凝縮した、水谷淳

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あなたの脳に眠る「数学的知性」を覚醒させよう! 『AIに勝つ数学脳』本文試し読み

あなたの脳に眠る「数学的知性」を覚醒させよう! 『AIに勝つ数学脳』本文試し読み

計算だけが「数学」じゃない。AI(人工知能)ブームの今、AIを「使う側」に立つために必要な思考法とは?
話題の新刊『AIに勝つ数学脳』(ジュネイド・ムビーン、水谷淳訳、早川書房)より、あなたの脳で眠っている「数学的知性」を呼び起こすためのヒントを紹介します。(本文「はしがき」より試し読み公開。一部編集してお届けします。)

はしがき 数学的知性の正体1950年代、MIT。人工知能の第一の波が近づい

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読む前から面白いに決まっている本!?『細胞―生命と医療の本質を探る―』解説(仲野徹氏)

読む前から面白いに決まっている本!?『細胞―生命と医療の本質を探る―』解説(仲野徹氏)

顕微鏡による歴史的発見の数々から、新型コロナウイルスなど感染症やがんとの苦闘、体外受精、iPS細胞、さらにはゲノム編集まで。「細胞」からヒト、そして生命の本質に迫ろうとしてきた人類の歩みを鮮やかに描く話題の新刊『細胞 ―生命と医療の本質を探る―』(シッダールタ・ムカジー、田中文訳、早川書房)。
ピュリッツァー賞受賞のベストセラー作家の待望の新作を「予想を上回る傑作」と絶賛するのが、生命科学者の仲野

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私たちがまだ知らないミクロの世界の壮大なドラマ『細胞 ―生命と医療の本質を探る―』試し読み

私たちがまだ知らないミクロの世界の壮大なドラマ『細胞 ―生命と医療の本質を探る―』試し読み

ピュッツァー賞受賞のベストセラー作家『がん』『遺伝子』に続く待望の新作

私たちの体はいかにして恒常性を保っているのか? がん細胞が増殖する器官とそうでない器官の違いとは? ――「細胞」についてわかったつもりになっていた人類の知識に、いかにまだ多くの欠落があるかを浮き彫りにするのが、1月29日発売の新刊『細胞 ―生命と医療の本質を探る―』(シッダールタ・ムカジー、田中文訳、早川書房)。
COVID

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もしも酔っぱらいの血を大量に飲んでしまったら…!?『もっとホワット・イフ?』NASA出身コミック作家がイラスト付きでバッサリ解答

もしも酔っぱらいの血を大量に飲んでしまったら…!?『もっとホワット・イフ?』NASA出身コミック作家がイラスト付きでバッサリ解答

NASA出身のウェブコミック作家が、自身のウェブサイト(xkcd)に集まってくるぶっ飛んだ「もしも?」という質問に、マジメな科学と並外れた調査力、そしてたっぷりのユーモアで答えていく人気シリーズが、満を持してカムバック! 最新刊『もっとホワット・イフ?』(ランドール・マンロー、吉田三知世訳、早川書房)から、気になる「Q&A」のいくつかを紹介。連載第4回では、ドラキュラばりに「酔っぱらいの血」を飲ん

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世界中の冷蔵庫を開ければ、地球温暖化は回避可能!? 『もっとホワット・イフ?』NASA出身コミック作家の気になる解答は…?

世界中の冷蔵庫を開ければ、地球温暖化は回避可能!? 『もっとホワット・イフ?』NASA出身コミック作家の気になる解答は…?

NASA出身のウェブコミック作家が、自身のウェブサイト(xkcd)に集まってくるぶっ飛んだ「もしも?」という質問に、マジメな科学と並外れた調査力、そしてたっぷりのユーモアで答えていく人気シリーズが、満を持してカムバック! 最新刊『もっとホワット・イフ?』(ランドール・マンロー、吉田三知世訳、早川書房)から、気になる「Q&A」のいくつかを紹介。連載第3回では、地球温暖化に”冷蔵庫”と”ドウェイン・「

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日本列島が全消滅したら、地球への影響は?『もっとホワット・イフ?』NASA出身コミック作家の解答を紹介

日本列島が全消滅したら、地球への影響は?『もっとホワット・イフ?』NASA出身コミック作家の解答を紹介

NASA出身のウェブコミック作家が、自身のウェブサイト(xkcd)に集まってくるぶっ飛んだ「もしも?」という質問に、マジメな科学と並外れた調査力、そしてたっぷりのユーモアで答えていく人気シリーズが、満を持してカムバック! 最新刊『もっとホワット・イフ?』(ランドール・マンロー、吉田三知世訳、早川書房)から、早速気になる「Q&A」のいくつか紹介。連載第2回では、有名なSF作品『日本沈没』がもしも本当

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『もっとホワット・イフ?』NASA出身コミック作家の名(迷)解答が炸裂する人気シリーズがカムバック!!

『もっとホワット・イフ?』NASA出身コミック作家の名(迷)解答が炸裂する人気シリーズがカムバック!!

NASA出身のウェブコミック作家が、自身のウェブサイト(xkcd)に集まってくるぶっ飛んだ「もしも?」という質問に、マジメな科学と並外れた調査力、そしてたっぷりのユーモアで答えていく人気シリーズが、満を持してカムバック! 最新刊『もっとホワット・イフ?』(ランドール・マンロー、吉田三知世訳、早川書房)から、早速気になる「Q&A」のいくつかをご紹介します!

質問. ティラノサウルスをニューヨークに

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愛犬家の思いに、ついに科学が追いつく。全ての犬好きに捧ぐ『イヌは愛である』

愛犬家の思いに、ついに科学が追いつく。全ての犬好きに捧ぐ『イヌは愛である』

イヌが人間にあふれんばかりにそそぐ、その好意の源はどこにあるのか? 科学の禁忌とされてきたその謎に、名門アリゾナ州立大学でイヌを専門に研究するクライブ・ウィン教授が挑む『イヌは愛である』が刊行されました。

推薦の声

人とイヌの出会い、その共生の歴史。
それは「愛」と呼べるものかもしれない。
ーー菊水健史(麻布大学獣医学部教授、本書解説者)

科学がついに明らかにしたイヌの秘密。
それは、他のあ

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宇宙の高みから見ることのすばらしさ『人生が変わる宇宙講座』より

宇宙の高みから見ることのすばらしさ『人生が変わる宇宙講座』より

 世界150万部、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーに60週以上ランクインした宇宙物理の新定番、『人生が変わる宇宙講座』が刊行となりました(単行本『忙しすぎる人のための宇宙講座』改題)。本書は、宇宙を支配する物理法則から、現代宇宙論で話題沸騰の多宇宙、正体不明の暗黒物質・暗黒エネルギーまで、138億年の謎をコンパクトに解説しています。
 宇宙を理解することは、社会や地球について見直すことにつなが

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「これほど訳しつつわくわくさせられる本もなかなかなかったのも事実だ」『スケール:生命、都市、経済をめぐる普遍的法則』山形浩生氏、訳者解説

「これほど訳しつつわくわくさせられる本もなかなかなかったのも事実だ」『スケール:生命、都市、経済をめぐる普遍的法則』山形浩生氏、訳者解説

 ヒトとほぼ同じ要素でできているのに、なぜネズミは3年しか生きられないのか。企業は死を免れることができないのに、なぜ都市は成長を続けることができるのか――。
  理論物理学者であるジョフリー・ウェストはこれらの問題について、物理学の方法論を応用することで、『スケール:生命、都市、経済をめぐる普遍的法則』で解き明かしました。
 この記事では、本書の訳者のひとりである山形浩生氏の解説を全文公開し、著者

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タイムトラベラーに役立つ実用書『ゼロからつくる科学文明』、中でもことさら実用的な図表の数々をこっそり公開!

タイムトラベラーに役立つ実用書『ゼロからつくる科学文明』、中でもことさら実用的な図表の数々をこっそり公開!

はじめに 刊行をお知らせするや否や、すでに全国に散り散りになったタイムトラベラーのみなさんから反応多数の『ゼロからつくる科学文明』。『ホワット・イフ?』の著者、ランドール・マンローも絶賛のたのしいサイエンス書です。はじめに、みなさまからの反応をちょっとだけ紹介します。書籍の概要は下のリンク、1本目の記事からご覧ください。

今回は前回お約束したとおり、内容をすこし公開します。実用を名乗るからには、

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笑えて、使えて、誰かに話したくなる。タイムトラベラーのみなさんに役立つ実用書『ゼロからつくる科学文明』!

笑えて、使えて、誰かに話したくなる。タイムトラベラーのみなさんに役立つ実用書『ゼロからつくる科学文明』!

国内10万部のベストセラー・コミック『ホワット・イフ?』の著者、ランドール・マンローもヤバい本だと舌を巻く、雑学&サイエンスたっぷりの「過去で遭難したタイムトラベラーが、自分の手で科学文明をもう一度とりもどすためのガイドブック」が誕生しました!

その名も、『ゼロからつくる科学文明――タイムトラベラーのためのサバイバルガイド』! 早川書房から9月17日(木)発売です!

書籍紹介

現代の科学文明

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『ホワット・イフ?』と『ハウ・トゥー』が、春休み中のお子さんに超オススメな5つの理由

『ホワット・イフ?』と『ハウ・トゥー』が、春休み中のお子さんに超オススメな5つの理由



学校がお休みの間だからこそ、何か子どもたちのためになる(しかも夢中になって読んでくれて、手がかからなくなる)本がほしい! というお父さん、お母さんも多いのでは。

早川書房が、そんなみなさんのご希望にお応えします。

その答えこそ、ランドール・マンローのカタカナタイトル3作品『ホワット・イフ?』『ホワット・イズ・ディス?』『ハウ・トゥー』です! 

子どもたちが抱くとっぴな疑問に科学的に答える

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