ハヤカワ国内フィクション

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記事

【新入生のみなさんへ】「二十歳のときに、ある壮大な計画を立てた。大学の生協に置いてある岩波文庫をすべて読破しようというものだった。」『ゲームの王国』『嘘と正典』の小川哲が語る青春と読書

春、三月。新しいことがはじまる予感にあふれた、そわそわと落ち着かない季節です。世情は違う意味で落ち着きませんが、一年の中でも特殊なこの時期の、特に新入生のみなさんへ、うってつけの文章をご紹介します。小説家・小川哲氏のエッセイです。

小川哲(おがわ・さとし)氏は、1986年千葉県生まれ。ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を『ユートロニカのこちら側』で受賞し、デビュー。第2長篇『ゲームの王国』は日本SF

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「まさかこの作者に泣かされるとは」「紙で買って息子に渡したい」「この人、これから日本のSFを代表する一人になってくんじゃないかな」柞刈湯葉『人間たちの話』感想ツイートをまとめました。

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「違う世界の常識を知るのはこんなにも楽しい」

「ナメにナメたスタンスで買っちゃったんだけどいやこれ普通に真っ当なSFだしメタクソに面白いな????????????」

「これは確かに人間たちの話だ…おれは人間を描いているSFに弱いんだ…」

「紙で買って息子に渡したい」

「淡々とした暖かさで人間賛歌を描くのさあ………………大好きなので……………………」

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「これは "ハードSF作家・山本弘" の遺書だと考えてください。」『プロジェクトぴあの』著者あとがき全文公開

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アニメーション映画監督の片渕須直氏とSF作家の野尻抱介氏に推薦を頂き、ハヤカワ文庫JAより好評発売中の山本弘『プロジェクトぴあの』上下巻。その下巻の収録されているあとがきを、全文公開します。本作をできるだけ多くの方に読んで頂くため、担当編集から著者の山本さんにお願いをいたしました。ぴあのとすばるの物語が、サイハテの更に先へ届きますように。

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あとがき

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【重版出来!】未知のウイルスをテーマにした超災害ミステリ『月の落とし子』が、いま注目される理由とは?

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2019年11月に刊行された第9回アガサ・クリスティー賞受賞作『月の落とし子』は、ミステリーの新人賞である同賞の歴代受賞作と比較すると、はっきりと異色作でした。「月で発見されたウイルスに感染した宇宙船が、千葉県船橋市に墜落……未曾有のパンデミックが発生! ロックダウン(都市封鎖)されてパニックになる船橋市街で、主人公のJAXA管制員と感染症研究者はウイルス抗

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「これからの『人間たちの話』をしよう……」『横浜駅SF』柞刈湯葉の初SF短篇集、各篇冒頭イッキ読み!

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2016年。横浜駅が日本を覆う……という狂気の着想から紡がれた『横浜駅SF』で、SNSを中心に話題を席巻。SF界に颯爽と登場した柞刈湯葉。同作は第1回カクヨムWeb小説コンテストSF部門で〈大賞〉を受賞し、第38回日本SF大賞の最終候補作となった。

そして2020年3月。柞刈湯葉、初のSF短篇集となる『人間たちの話』が発売された。ポストアポカリプスSF、デ

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早川書房が贈る1,000点超えの大規模セール「春のハヤカワ電子書籍祭」開催中!~担当者のオススメ偏愛作品【第1回:日本人作家篇】

4月13日までKindle限定で開催中のセール「春のハヤカワ電子書籍祭」。1,000点を超える作品の中から少しでも選書の助けにと、担当者がオススメしたい作品を勝手にお届けします! まずは日本人作家篇。こんな時期だからこそ、ご自宅で小説の世界にどっぷりと浸かってしまってください。

「春のハヤカワ電子書籍祭」ラインナップ一覧はこちら。

まずは円城塔『Boy's Surface』です。何をおいてもこ

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【試し読み】小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』第1章 初めての宇宙漁

小川一水氏のガス惑星巨大ロケット漁業百合『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』から、作品冒頭の第1章を無料公開。プロローグからの続きとなりますので、順番に追いたい方はまずこちら(⇓)をどうぞ。

登場人物

テラ・インターコンチネンタル・エンデヴァ
氏族船「アイダホ」に暮らす24歳。ガス惑星で昏魚を獲る礎柱船(ピラーボート)の1隻を所有する。漁に出れるのは夫婦者と定められた社会で、お見合いに苦

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6524年後の未来、巨大ガス惑星で宇宙魚を釣り上げろ! 『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』プロローグ

3月18日発売の小川一水氏による新作宇宙SF『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』から、作品プロローグにあたる12000字を無料公開。表紙のふたりの物語が始まる数百年前、とある船団での出逢いと別れの物語です。

『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』
著:小川一水
イラスト:望月けい

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──周回者暦一八年
(星十二指腸暦八五四四年)

 

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1話7分で読めるSF作品集 試し読み! 草上仁『7分間SF』(ハヤカワ文庫JA)

あっと驚く結末が、じわりと心に余韻を残す、すこしふしぎなお話が盛りだくさん。いつでもどこでも楽しめるSF作品集第2弾、草上仁『7分間SF』(ハヤカワ文庫JA)。その中の一篇「カツブシ岩」の試し読みを公開! あなたはこのお話のオチ、想像できますか? 

『7分間SF』あらすじと収録作リストはこちら↓↓

■カツブシ岩

辺境の惑星クロッカスで化石調査隊一行が見つけたものとは?

「カツブシ岩を調べた

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「嫌な現実」を自在に乗り換えられたら? SF小説『なめらかな世界と、その敵』

2019年のベストSFランキング第1位の伴名練『なめらかな世界と、その敵』から、お試し版として第1章を公開します。スマホをスワイプするように、無数の並行世界を行き来できる少女たちの、1度きりの青春を描いた物語。

「どっちがパパだかわかんないよう。どっちもおんなじなんだもん」
──R・A・ラファティ「町かどの穴」(浅倉久志訳)

「ユキ……って誰のことよ 私の名前はミスズでしょ?」
──soret

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