ハヤカワ国内フィクション

353
+1

【全文公開】すべての『異常論文』を生んだ異常論文。柴田勝家「クランツマンの秘仏」

ハヤカワ文庫JA1500番『異常論文』は、SFマガジン2021年6月号の同名特集を書籍化したもの。そしてこの特集は何かといえば、同誌特集解説によると〝柴田勝家の異常論文を読んだ樋口恭介が「異常論文アンソロジー読みてえ」とツイートし、それを読んだ異常編集者・塩澤快浩が「SFマガジンでお願いできますか? 特集で」と返信した〟ことに端を発する(本文ママ)。

全ての始まりである《柴田勝家の異常論文》とは

もっとみる
ありがとうございます!今日のおすすめは『ヒトの目、驚異の進化』です!
+1

出会ったことのない幼馴染と、恋の話。三秋縋『君の話』文庫版・11月3日発売

 二十歳の夏、僕は一度も出会ったことのない女の子と再会した。架空の青春時代、架空の夏、架空の幼馴染。夏凪灯花は記憶改変技術によって僕の脳に植えつけられた義憶の中だけの存在であり、実在しない人物のはずだった。「君は、色んなことを忘れてるんだよ」と彼女は寂しげに笑う。「でもね、それは多分、忘れる必要があったからなの」
 これは恋の話だ。その恋は、出会う前から続いていて、始まる前に終わっていた。
(単行

もっとみる
ありがとうございます!今日のおすすめは『三体』です。

日本SFの知られざる傑作を贈る。伴名練=編《日本SFの臨界点》2021年版:全目次

○これまでのあらすじ(担当編集より)
○2021年版『日本SFの臨界点』全目次

『日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽』

【収録作】
「山の上の交響楽」
「山手線のあやとり娘」
「暴走バス」
「殴り合い」
「神々の将棋盤」
「絶壁」
「満員電車」
「見果てぬ風」
「例の席」
「花のなかであたしを殺して」
「死んだ恋人からの手紙」

著者あとがき 
解説 奇想と抒情の奏者──中井紀夫の軌跡

もっとみる
ありがとうございます!今日のおすすめは『ザリガニの鳴くところ』です。

書店員さんから絶賛の声続々! 青春放送小説 青谷真未『水野瀬高校放送部の四つの声』7/14刊行

 昨年の刊行から話題沸騰、続々と重版しているビブリオ青春小説『読書嫌いのための図書室案内』で話題の青谷真未さん。そんな青谷さんの新作『水野瀬高校放送部の四つの声』が7/14に刊行されます。
 前作は「読書」という目に見えるもの、今回は「放送」、つまり「声」や「言葉」という目に見えないものをテーマに、瑞々しい青春小説が誕生しました。
 刊行に合わせ、書影と書店員さんの感想を公開します。

■書影

もっとみる
ありがとうございます!今日のおすすめは『息吹』です。

歴史改変、ベーシック・インカム、人工知能、青春、百合、サイバーパンク! 『日本SFの臨界点 新城カズマ』作品紹介

伴名練=編による「今この時代に、最も読んでほしい傑作選」として3ヵ月連続刊行中の『日本SFの臨界点』。第2弾となる新城カズマさんの傑作選が発売となりました。

『日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人』
新城カズマ/伴名練=編
装画:10⁵⁶/装幀:BALCOLONY.
電子書籍版同時配信

[収録作]
●議論の余地はございましょうが
●ギルガメッシュ叙事詩を読み過ぎた男
●アンジークレー

もっとみる
ありがとうございます!今日のおすすめは『三体』です。

編者・伴名練が語る『日本SFの臨界点 中井紀夫』作品紹介

『なめらかな世界と、その敵』の著者にして、古今東西のSFを愛する紹介者としてついに少年ジャンプにまで登場したSF作家・伴名練さん。

その伴名さんが自ら編者となって、今この時代に最も読んでほしいSF作品を届ける《日本SFの臨界点》シリーズ。その最新刊である『日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽』の巻末解説から、収録作品紹介を公開します。

――――――――――

【収録作品紹介】(作品のネタ

もっとみる
ありがとうございます!今日のおすすめは『ザリガニの鳴くところ』です。

【まもなく終了】早川書房の電子書籍1500点が50%OFF、Kindleセールは6/22(火)いっぱいまで!

Kindleセールはこちら!

現在開催中のKindleセールもいよいよ22日(火)まで。早川書房の電子書籍約1500点が50%OFFとなっています! 国内外、ジャンルを問わず数々の話題作・名作が対象になっていますので、まずはKindleストアでお目当ての作品を検索してみてください!

以下に、現在のセール対象作品の上位10作品を商品リンクとあわせてご紹介します。よろしければ購入の一助としてくださ

もっとみる
ありがとうございます!今日のおすすめは『ヒトの目、驚異の進化』です!

今この時代に、最も読んでほしい傑作群。《日本SFの臨界点》新シリーズ開始!

●6月16日、新企画開始!《日本SFの臨界点》の新シリーズとして、作家別の個人傑作選を3ヶ月連続発売する企画をスタートします。第1弾は奇想文学の名手、中井紀夫。単著刊行は実に20年ぶり、伝説の作家がハヤカワ文庫JAに帰ってきます。

『日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽』
中井紀夫/伴名練=編
装画:10⁵⁶/装幀:BALCOLONY.
★6月16日、電子書籍版同時発売★

○中井紀夫 N

もっとみる
ありがとうございます!今日のおすすめは『ザリガニの鳴くところ』です。

書き続けることができる者と、できない者の違いは何か? 冲方丁『生き残る作家、生き残れない作家』序章

作家・冲方丁が、25年ものあいだ生き残ることができたのはなぜか? 「HOWではなくWHYを知ること」「言葉・文章・描写の特質を理解すること」「物語る存在として生きること」。作家であり続けるためのシンプルかつ不可欠な16の原則を伝える大人気創作講座の書籍化『生き残る作家、生き残れない作家』が24日(土)に発売されます。刊行記念の試し読みとして、本書の冒頭部分を公開いたします。

冲方 丁(うぶかた・

もっとみる
ありがとうございます!『これからの「正義」の話をしよう』もおすすめです

不要不急でもない19篇――『ポストコロナのSF』総解説 文:飛浩隆



2021年春、いまこのときに向けた小説アンソロジー『ポストコロナのSF』が発売されました。寄稿者のひとりであるSF作家の飛浩隆さんがTwitter上で行った、収録作の総解説をお届けします。飛さんご自身の作品については樋口恭介さんにご紹介いただきました。

――――――――――――――

こないだ「みんな、短篇についてもっと語ろうぜ」みたいなことをつぶやいた手前、収録作ぜんぶについてひとことずつ

もっとみる
ありがとうございます!今日のおすすめは『ヒトの目、驚異の進化』です!