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ハヤカワ・ミステリ

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「ハヤカワ・ミステリ」及び「ハヤカワ・ミステリ文庫」の話題作品の解説、試し読みを公開中。
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#小説

もしも日本にAI裁判官が導入されたら?『AI法廷の弁護士』解説

もしも日本にAI裁判官が導入されたら?『AI法廷の弁護士』解説

竹田人造さんの『AI法廷の弁護士』が発売! もしも日本にAI裁判官が導入されたら?という設定でハッカー弁護士の活躍を描く本作。「そんなの好きですよ。ズルい。」by品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)さん、「極限までアップデートされたエンタメ法廷劇」by五十嵐律人さん、と各所から大絶賛!

発売を記念して、ミステリ評論家の千街晶之さんによる解説を公開します。

『AI法廷の弁護士』解説 千街晶之

 裁判官

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「令和のデビュー作五傑」に入ることは間違いない。『サーキット・スイッチャー』解説

「令和のデビュー作五傑」に入ることは間違いない。『サーキット・スイッチャー』解説

安野貴博さんの『サーキット・スイッチャー』が発売! 完全自動運転車が人質を爆弾を載せて首都高を占拠する事件を描く令和最新のAIサスペンス。「エンタメ要素の全てを網羅」by小島秀夫監督、「これは数年後のあなたが直面するミステリ」by斜線堂有紀さん、と各所から大絶賛!

発売を記念して、ライターの吉田大助さんによる解説を公開します。

『サーキット・スイッチャー』解説 吉田大助  

 作家取材や書

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【大好評発売中!】中国歴史サスペンス超大作 馬伯庸『両京十五日』特別試し読み!

【大好評発売中!】中国歴史サスペンス超大作 馬伯庸『両京十五日』特別試し読み!

発売後すぐに話題となったハヤカワ・ミステリ(ポケミス)2000番記念作品『両京十五日Ⅰ 凶兆』(馬伯庸/齊藤正高、泊功訳)。
15世紀の中国・明を舞台に、南京から北京までの皇太子一行の冒険を描くいまだかつてない壮大な歴史サスペンス大作の序章~第一章を特別公開!
翻訳ミステリ史に刻まれた新たな傑作をぜひ体験してみてください!

序 今夜の金陵の城はどこかちがう。

 秦淮河の柳がザワザワと細い枝をふ

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【〈メグレ警視〉シリーズ復刊企画第三弾!】『メグレとマジェスティック・ホテルの地階〔新訳版〕』解説全文公開!

【〈メグレ警視〉シリーズ復刊企画第三弾!】『メグレとマジェスティック・ホテルの地階〔新訳版〕』解説全文公開!

『メグレと若い女の死〔新訳版〕』『サン・フォリアン教会の首吊り男〔新訳版〕』に続く〈メグレ警視〉シリーズ新訳復刊企画第三弾『メグレとマジェスティック・ホテルの地階〔新訳版〕』。メグレを知っているという方も、メグレは読んだことがないよという方も、ぜひお手に取ってみてください!
 本日は、その『メグレとマジェスティック・ホテルの地階〔新訳版〕』の解説を全文公開いたします!

解説
 本書『メグレとマジ

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【試し読み】大人気〈刑事ワシントン・ポー〉シリーズ最新作。でも、ここから読んでも面白い!『グレイラットの殺人』冒頭公開

【試し読み】大人気〈刑事ワシントン・ポー〉シリーズ最新作。でも、ここから読んでも面白い!『グレイラットの殺人』冒頭公開

 大人気〈刑事ワシントン・ポー〉シリーズ最新作『グレイラットの殺人』(M・W・クレイヴン/東野さやか訳)は好評発売中!
 サミット開催が迫る英国で、刑事ポーと相棒ティリーが大活躍! 英国推理作家協会賞最優秀スリラー小説賞(スティール・ダガー)を受賞した傑作ミステリの冒頭を特別公開です。
 シリーズを読むのは初めてという人でも本作から読めます! ぜひお楽しみください。

〇シリーズこれまでのあらすじ

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【あの木曜殺人クラブがまたまた帰ってきた!】シリーズ第3作『木曜殺人クラブ 逸れた銃弾』好評発売中!

【あの木曜殺人クラブがまたまた帰ってきた!】シリーズ第3作『木曜殺人クラブ 逸れた銃弾』好評発売中!

人生の黄昏時を迎えた老人探偵たちが、難事件の謎を解く! 〈このミステリーがすごい!〉〈週刊ミステリーベスト10〉〈ミステリが読みたい!〉など各年末ミステリ・ランキング上位にランクインし、読者の方から大好評を得た『木曜殺人クラブ』(リチャード・オスマン/羽田詩津子訳)。そのシリーズ第3弾『木曜殺人クラブ 逸れた銃弾』が、好評発売中です!

〇本書の特徴今回も邦訳版はカバーイラストをイラストレーターの

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グレイマン・シリーズの著者が放つ衝撃の新シリーズ開幕! 『アーマード 生還不能』(マーク・グリーニー/伏見威蕃)6/20刊行!

グレイマン・シリーズの著者が放つ衝撃の新シリーズ開幕! 『アーマード 生還不能』(マーク・グリーニー/伏見威蕃)6/20刊行!

〈グレイマン〉シリーズのマーク・グリーニーによる新シリーズ第1作『アーマード 生還不能』がついに登場です。マイケル・ベイとソニー・ピクチャーズによる映画化も進行中!

〇あらすじ民間軍事会社の警護員ジョシュ・ダフィーは、ベイルートでの任務で左脚を失い、鬱屈した日々を送っていた。そんなある日、かつての同僚との再会から民間軍事会社アーマード・セイントの一員として復帰。与えられた任務は、メキシコ西シエラ

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シリーズ最新刊『三年間の陥穽』(アンデシュ・ルースルンド/清水由貴子・下倉亮一訳)5/23日刊行!

シリーズ最新刊『三年間の陥穽』(アンデシュ・ルースルンド/清水由貴子・下倉亮一訳)5/23日刊行!

北欧ミステリの真骨頂、アンデシュ・ルースルンドによる新たな傑作『三年間の陥穽』がついに登場です! グレーンス警部シリーズ最新刊で、再び元潜入捜査員ホフマンと共に三年前の事件に迫ります。

〇あらすじ子どもの人身売買を防止する団体に届いたのは、全裸で犬のリードを巻かれた少女の写真だった。グレーンス警部は、写真の手がかりを元にデンマークへ向かう。そこで明らかになったのは、ダークネットを通じた世界8カ国

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【本屋大賞翻訳小説部門第1位】『われら闇より天を見る』著者クリス・ウィタカーさん&訳者・鈴木 恵さんのメッセージ公開!

【本屋大賞翻訳小説部門第1位】『われら闇より天を見る』著者クリス・ウィタカーさん&訳者・鈴木 恵さんのメッセージ公開!

国内のミステリランキングで三冠、本屋大賞翻訳小説部門第一位に輝いたミステリ小説『われら闇より天を見る』(クリス・ウィタカー/鈴木 恵=訳)。
4月に行われた贈賞式では、著者であるクリス・ウィタカーさんからメッセージ動画、訳者の鈴木恵さんからスピーチをいただきました。
読んだ人みなの心をつかむキャラクターである主人公ダッチェスはどう生まれたのか。本日はメッセージを全文公開します!

訳者・鈴木 恵さ

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大好評発売中!『死と奇術師』の著者トム・ミード氏から日本のミステリファンに向けての特別メッセージ!

大好評発売中!『死と奇術師』の著者トム・ミード氏から日本のミステリファンに向けての特別メッセージ!

 解決篇袋とじの傑作謎解きミステリ『死と奇術師』が好評発売中です。
 本日は、作者のトム・ミード氏から日本のミステリファンに向けて特別メッセージが届いたので公開いたします!
 日本の「本格ミステリ」、「新本格ミステリ」とトム・ミード氏との接点とは!? ミステリファン必読です。

著者特別メッセージ まず最初に、私の小説『死と奇術師』に関心を寄せてくれた日本の読者の方々に、この場を借りてお礼を申し上

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2023年本屋大賞翻訳小説部門第1位受賞! 『われら闇より天を見る』(クリス・ウィタカー/鈴木恵訳)

2023年本屋大賞翻訳小説部門第1位受賞! 『われら闇より天を見る』(クリス・ウィタカー/鈴木恵訳)

株式会社早川書房より2022年8⽉17⽇に刊⾏した『われら闇より天を見る』(クリス・ウィタカー/鈴木恵訳)は多くの書店員に絶賛いただき、プロの作家・書評家からも⾼く評価され、この度「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 2023年本屋⼤賞翻訳小説部門」第1位受賞作に選ばれました。

本作は、「週刊文春ミステリーベスト10 2022年海外部門」、「このミステリーがすごい! 2023年版」、「ミ

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【4月11日発売】アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞ノミネート作『円周率の日に先生は死んだ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

【4月11日発売】アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞ノミネート作『円周率の日に先生は死んだ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

早川書房はハヤカワ・ミステリ文庫より、2023年4月11日にヘザー・ヤング『円周率の日に先生は死んだ』を刊行いたします。

ヘザー・ヤング『円周率の日に先生は死んだ』
翻訳:不二淑子
定価:1,870円(税込) ハヤカワ・ミステリ文庫
刊行日:2023年4月11日(電子版同時発売)
カバーイラスト:いとうあつき
カバーデザイン:坂川朱音
ISBN:978-4-15185401-9

◆あらすじ 3

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【英国ミステリ界の巨匠による新シリーズが始動!】アン・クリーヴス/高山真由美訳『哀惜』3/23刊行!

【英国ミステリ界の巨匠による新シリーズが始動!】アン・クリーヴス/高山真由美訳『哀惜』3/23刊行!

ファンの皆さま、大変お待たせいたしました。〈ジミー・ペレス警部〉シリーズで知られる英国ミステリ界の巨匠アン・クリーヴスによる〈刑事マシュー・ヴェン〉シリーズの一作目『哀惜』がついに刊行です! 

●あらすじ イギリス南西部の町ノース・デヴォンの海岸で死体が発見された。捜査を行うマシュー・ヴェンは、被害者は近頃町へやってきたサイモンというアルコール依存症の男で、マシューの夫が運営する複合施設でボラン

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スマホゲーム世界の空を、天文学や神話の知識でガチ考察する仕事――陸秋槎「開かれた世界から有限宇宙へ」全文公開

スマホゲーム世界の空を、天文学や神話の知識でガチ考察する仕事――陸秋槎「開かれた世界から有限宇宙へ」全文公開

陸秋槎氏による初のSF作品集、『ガーンズバック変換』が刊行されました。収録作より、「開かれた世界から有限宇宙へ」を全文掲載します。スマホ用ゲームで、スペックの事情で昼と夜の2パターンしか空模様を表現できないのが没入感を削ぐという理由から「昼夜が一瞬で切り替わる現象に天文学的な理屈を付けろ」と無茶振りされた社員の奮闘話。

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「織田作之助の小説に、妹を学校に通わせるために、体に鞭打って必死

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