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2018年1月の記事一覧
第31回山本周五郎賞、第38回日本SF大賞受賞! 小川哲『ゲームの王国』本篇冒頭「サロト・サル 一九五六年四月」公開
※書影は無償配信中の電子体験版にリンクしています
第一章 1サロト・サル 一九五六年四月
プノンペン郊外、トゥールスバイプレイ
闇の中からは、光がよく見える。チョムラウン・ビチア高校の歴史科教師サロト・サルは、子どものころからその諺を気に入っていた。暗闇から明るいものはよく見えるが、明るい場所から暗闇はほとんど何も見えない。この諺から「輝いているときこそ、足元の落とし穴に気をつけなければ
機械の少女の初恋ものがたり~藍内友紀『星を墜とすボクに降る、ましろの雨』(ハヤカワ文庫JA)冒頭100ページを公開!
※書影はAmazonにリンクしています
ブリーフィング 星 の 眼 〈0〉
青臭く尖った芝に肘を刺されながら這い蹲ったボクは、玩具の〈ライフル〉に頬をつけてスコープを覗き込む。
玩具、といっても地球の戦場では現役で活躍しているライフル銃とお揃いだから、結構重たい。玩具と呼ぶのはこの〈ライフル〉が、地球で人間の頭を飛ばしているものと違って銃弾を吐き出さないからだ。
その代りボクの
「生賴範義展 THE ILLUSTRATOR」連動企画! 小松左京『復活の日〔新版〕』、平井和正『狼の紋章【エンブレム】』『狼の怨歌【レクイエム】〔新版〕』を生賴氏の装画で復刊!
「スターウォーズ 帝国の逆襲」やゴジラ・シリーズの映画ポスター、光栄の歴史シミュレーションゲームのイラスト、さらにはマイクル・クライトン『ジュラシックパーク』など数々の名装画で知られる世界的イラストレーター・故生賴範義氏の展覧会が東京に初上陸。それに合わせ、氏の代表的装画を使用した3作品、小松左京『復活の日』、平井和正『狼の紋章【エンブレム】』『狼の怨歌【レクイエム】』を復刊しました。会場の上野の
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