海外文芸

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ノート

「彼女はあなたかもしれない 勇気をくれる女性たちのブックガイド」ラインナップ紹介

ラインナップ

女は子どもを産むための機械、とかつて誰かが言った。これはまさに機械にされた女性たちの物語。監視と処刑の恐怖に怯えながら、彼女たちは戦いつづける。機械にされそうになって苦しむすべての女(ひと)たちに、今こそ読んでほしい古典。
    『侍女の物語』 マーガレット・アトウッド/斎藤英治訳 
         ハヤカワepi文庫 本体1200円+税

ずっと海底を歩いてみたかった──。大

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彼女とあなたのためのブックフェア、はじまります。

この世界で、日本で、「女性」として生きるとき、
わたしたちはどこまで過酷な状況と向きあわなければならないのでしょう。
同じように努力をしても、性別のせいで進学を許されなかったり、
点数を操作されたり、不採用になったり、賃金が低く抑えられたり。

「妻として」「母として」「女として」という言葉に、
どれだけの女性が想いをくじかれてきたのでしょう。
無視したくても気づいてしまう、人間を「モノ」として品

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それはまるで天から与えられた恵みのような時間──『ベル・カント』レビュー〔河出真美(梅田 蔦屋書店 洋書コンシェルジュ)〕

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南米の小国を舞台に、副大統領邸を占拠したゲリラと人質の間に生まれる交流を描く感動作『ベル・カント』。11月15日公開の映画「ベル・カント とらわれのアリア」原作でもある本作のレビューが、梅田 蔦屋書店 洋書コンシェルジュの河出真美さんから届きました!

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「ベル・カント」という見なれない単語にまず目を惹かれる。イタリア語かな、と見当を

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文字がリズムになって、流れ込んでくる──ジェイソン・レナルズ『エレベーター』レビュー〔池澤春菜(声優)〕

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早川書房より8月20日に発売のジェイソン・レナルズ『エレベーター』。兄の復讐を果たそうとする少年が乗り込んだエレベーターの中での出来事を描く物語です。声優の池澤春菜さんによるレビューをお届けいたします!

(試し読み・作品紹介はこちら)
(テキスト版試し読みはこちら)
(深緑野分さんによるレビューはこちら)

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【試し読み】全米10冠! 話題のヒップホップ・ポエトリー・サスペンス ジェイソン・レナルズ『エレベーター』

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8月20日発売、この夏最大の注目作!
ジェイソン・レナルズ『エレベーター』

説明はあとにして、まずは読んでみてください。

(PDF版はこちら)

いかがですか? 『エレベーター』最大の特徴は、全篇を通して、臨場感あふれる詩のような文体と、ページをめくるのが楽しみになるようなレイアウトで書かれている、というところなのです。
もちろん、物語の

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あなたも「穴」覗いてみる? ショーン・プレスコット『穴の町』本文試し読み

独特すぎる登場人物、シュールなストーリー、そしてタダジュンさんのクールな装画でSNSをざわつかせている、ショーン・プレスコット『穴の町』。
前回の記事では、あらすじと登場人物をご紹介いたしました。
今回は本文より、ラジオDJのシアラが送り主不明で大量に送り付けられるカセットテープを何とかしようとする場面、そして、36人いるスティーヴ・サンダーズのうちの4人が語り手の「ぼく」をついにぶちのめす場面を

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フランス文学最高峰ゴンクール賞受賞作『三人の逞しい女』(マリー・ンディアイ/小野正嗣訳)訳者あとがき

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『三人の逞しい女』マリー・ンディアイ/小野正嗣訳

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今回は、フランス文学最高峰のゴンクール賞を受賞した傑作小説『三人の逞しい女』をご紹介します。父に捨てられた弁護士のノラ、移住先で教師の職を捨てなければならなかったファンタ、夫を失ったカディ・デンバ。三人の女たちの絡み合う生を通した先に見える「逞しさ」とは何か。芥川賞作家である訳者の

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「底なしにも思える奈落を超高速で走り抜けるジェットコースター」ジャン゠クリストフ・グランジェ『死者の国』解説公開

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前回の記事「読める煉瓦発売中! ジャン゠クリストフ・グランジェ『死者の国』厚さ対決」にて500円玉やみかんと死闘を繰り広げた『死者の国』。内容の分厚さを存分に語った、ミステリ書評家・三橋曉による解説を公開いたします!

 解説                

                     三橋曉

 昨年の夏、書店に並んだフレン

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読める煉瓦発売中! ジャン゠クリストフ・グランジェ『死者の国』厚さ対決

6月6日に発売となった、ジャン゠クリストフ・グランジェの『死者の国』。なんと、〈ハヤカワ・ポケット・ミステリ〉史上最長の776頁の大作です。背幅はなんと3. 5cm、その厚さに驚く声が各所からあがっています。

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というわけで、『死者の国』といろんなものの厚さを比べてみました。

VS 500円玉

・・・『死者の国』の圧勝。

VS ローダン

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