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2024年1月の記事一覧
【試し読み】窮地に立たされた作家の苦悩をユーモアを交えながら描く長篇小説『レッド・アロー』(ウィリアム・ブルワー/上野元美訳)
『レッド・アロー』ウィリアム・ブルワー/上野元美訳
最初に言っておきたい。いま、ぼくは幸せな気分でいる。ずっとこうだったわけではない。実をいうと、こんなことはほとんどなかった──満ち足りて楽しいと感じているときでも幸せでなかったのは、そうした気持ちはすぐにもやもやなるもので追い払われてしまうと知っていたからだ。幻想なのだと。いまのぼくが幸せなのは、あの旅がうまくいったおかげ、治療が効いたおかげだ
『コロナの時代の僕ら』著者が語る、現代人が抱える不安の正体とは? 『タスマニア』(パオロ・ジョルダーノ)訳者の飯田亮介あとがき
イタリアの作家、パオロ・ジョルダーノの新作小説『タスマニア』が2024年1月10日より発売中です
『コロナの時代の僕ら』で知られる著者が2021年9月から書きはじめたという本作。訳者の飯田亮介氏は、本作がそれまでの作品とは大きく異なるといいます。パンデミックは何をもたらし、著者はどんな道を選んだのでしょうか。ジョルダーノの作品を日本語に訳し続けてきた飯田氏が本作の魅力を語ります。
訳者あとがき飯
『コロナの時代の僕ら』著者の新作小説。世界的危機と夫婦の危機のはざまで、困難を生きる姿を赤裸々に描く『タスマニア』(パオロ・ジョルダーノ、飯田亮介訳)
早川書房は、イタリアの作家、パオロ・ジョルダーノ『タスマニア』(原題 Tasmania)を2024年1月10日に刊行します。
本作は、『コロナの時代の僕ら』の著者による小説です。世界的危機と夫婦の危機のはざまで、不安に突き動かされ、世界各地をさまようローマ在住の作家。困難を生きる姿を赤裸々に描き、国際的に高く評価される傑作です。
◆あらすじ2015年11月パリ。同時多発テロ直後の街を、ローマ在住