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『コロナの時代の僕ら』著者の新作小説。世界的危機と夫婦の危機のはざまで、困難を生きる姿を赤裸々に描く『タスマニア』(パオロ・ジョルダーノ、飯田亮介訳)

早川書房は、イタリアの作家、パオロ・ジョルダーノ『タスマニア』(原題 Tasmania)を2024年1月10日に刊行します。
本作は、『コロナの時代の僕ら』の著者による小説です。世界的危機と夫婦の危機のはざまで、不安に突き動かされ、世界各地をさまようローマ在住の作家。困難を生きる姿を赤裸々に描き、国際的に高く評価される傑作です。

タスマニア
パオロ・ジョルダーノ、飯田亮介訳
2024年1月10日発売(紙・電子同時)

◆あらすじ

2015年11月パリ。同時多発テロ直後の街を、ローマ在住の作家が訪れた。国連の気候変動会議COP21の取材のためだ。もう一つ、理由があった。不妊治療で妻とすれ違い、家を離れたかったのだ。それからも作家は、執筆を口実に、トリエステや世界各地をさまよう。

そこで出会ったのは、親権争い中の物理学者、自爆テロ事件を追うフリージャーナリスト、研究の末に心の病に冒された宇宙物理学者。個人的で切実な問題と、つぎつぎと起こる世界的危機に引き裂かれながら、作家は対話と自問を重ねる。そして日本に向かい、広島・長崎で彼がたどり着いた答えとは。

『コロナの時代の僕ら』の著者が、困難を生きる姿を赤裸々に描き、国内外で高く評価される傑作長篇小説。35カ国で刊行決定。

◆著者紹介 パオロ・ジョルダーノ

(C)Pierluca Esposito

Paolo Giordano
1982年、トリノ生まれ。国際的に評価されるイタリアの小説家。トリノ大学大学院博士課程修了。専攻は素粒子物理学。2008年のデビュー長篇『素数たちの孤独』(ハヤカワepi文庫)は、イタリアで最高峰の文学賞であるストレーガ賞、カンピエッロ文学賞新人賞など、数々の賞を受賞し、世界的なベストセラーとなった。2020年、新型コロナウイルスの感染が広がるなか、エッセイ集『コロナの時代の僕ら』(早川書房)を発表し、イタリアや日本をはじめ世界各地で話題となった。2022年に刊行した本書『タスマニア』は、歴史ある本の情報誌ラ・レットゥーラが選ぶ良書ランキングで首位となったほか、2023年度エルバ島国際文学賞、同年度アンドレ・マルロー文学賞のフィクション部門を受賞するなど、イタリア内外から賞賛を得る。他の著作に『兵士たちの肉体』(2012年)、『天に焦がれて』(2018年、すべて早川書房)などがある。

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タスマニア』は、2024年1月10日より全国書店で発売です(紙・電子同時)。

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