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海外文芸

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2023年3月の記事一覧

【4月25日発売】フランスで130万部のベストセラー小説『あなたを想う花』に心を揺さぶられた早川書房営業部・編集部からのメッセージ

【4月25日発売】フランスで130万部のベストセラー小説『あなたを想う花』に心を揺さぶられた早川書房営業部・編集部からのメッセージ

フランスで130万部を突破し、2022年には「フランス国民が選ぶ必読本25冊」のうちの一つに〈ハリー・ポッター〉シリーズなどと並んで選出されたベストセラー小説『あなたを想う花』(原題:Changer l'eau des fleurs)が日本でも刊行となります。反響はフランス国内のみにとどまらず、2020年、ロックダウン中のイタリアで一番売れた本で、2022年にはノルウェーで一番売れた本となり、アメ

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【4月25日発売】たったひとりで墓地管理人をする女性の喪失と再生──フランスで130万部突破のベストセラー小説『あなたを想う花』

【4月25日発売】たったひとりで墓地管理人をする女性の喪失と再生──フランスで130万部突破のベストセラー小説『あなたを想う花』

フランスで130万部を突破し、2022年には「フランス国民が選ぶ必読本25冊」のうちの一つに〈ハリー・ポッター〉シリーズなどと並んで選出されたベストセラー小説『あなたを想う花』(原題:Changer l'eau des fleurs)が日本でも刊行となります。2020年、ロックダウン中のイタリアで一番売れた本で、2022年にはノルウェーで一番売れた本となり、反響はフランス国内にとどまりません。

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第3回みんなのつぶやき文学賞[海外篇]第1位! 『異常【アノマリー】』、続々重版10刷!!

第3回みんなのつぶやき文学賞[海外篇]第1位! 『異常【アノマリー】』、続々重版10刷!!

フランス文学最高峰のゴンクール賞受賞作にして、一気読みのエンタメ小説である『異常【アノマリー】』(エルヴェ・ル・テリエ、加藤かおり訳)。
昨年2月の刊行直後から、思わず声が漏れる衝撃の展開がSNSで話題になっていました。

その『異常』が、このたび”Twitterユーザーが選ぶ2022年に最も面白かった小説”を決める第3回みんなのつぶやき文学賞[海外篇]で第1位となりました!

読んでくださった皆

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【大重版】TikTokで話題! 『アルジャーノンに花束を〔新版〕』(ダニエル・キイス著/小尾芙佐 訳)が今あらためて注目を集めています💐

【大重版】TikTokで話題! 『アルジャーノンに花束を〔新版〕』(ダニエル・キイス著/小尾芙佐 訳)が今あらためて注目を集めています💐

1959年に発表されて以来、愛され続ける名著『アルジャーノンに花束を〔新版〕』の大重版を決定しました。日本では1978年に刊行され、現時点で累計340万部を超える大ヒット作品です!
2月にTikTokクリエイター・けんごさんが自身のTikTokで「何回読んでも泣けます」と紹介し、話題に。4月27日からは舞台「アルジャーノンに花束を」も上演予定です。

2016年には、中学・高校の先生の投票で、「今

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【終わりなきディストピアを生き抜け!】ジョージ・オーウェル『一九八四年』モチーフの「1984Tシャツ」、2023年版は3色で登場!

【終わりなきディストピアを生き抜け!】ジョージ・オーウェル『一九八四年』モチーフの「1984Tシャツ」、2023年版は3色で登場!

ディストピア小説の最高傑作『一九八四年』をモチーフにした「1984」シリーズから、コットンTシャツ3色をお届けします。前回好評いただいた、文句なくカッコイイ「黒地×シルバー」と一枚は欲しい「白地×ブラック」に加えて、オシャレ感満載の「黒地×ディープレッド」が新登場です。Tシャツのフロントプリントには、「1984」と《 ビッグ・ブラザー 》マークをデザイン。バック首下には、スローガン「ビッグ・ブラザ

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アカデミー賞四冠のコーエン兄弟監督映画「ノーカントリー」原作、待望の復刊。『ノー・カントリー・フォー・オールド・メン』(コーマック・マッカーシー/黒原敏行訳)

アカデミー賞四冠のコーエン兄弟監督映画「ノーカントリー」原作、待望の復刊。『ノー・カントリー・フォー・オールド・メン』(コーマック・マッカーシー/黒原敏行訳)

米文学界の巨匠コーマック・マッカーシーの傑作犯罪小説が待望の文庫化です。『血と暴力の国』(扶桑社ミステリー)から改題、改訂した上での再文庫化。黒原敏行さんが今回の文庫用に書き下ろした訳者あとがきと、作家・佐藤究さんによる解説が収録されています。映画「ノーカントリー」は観たことがあるけれど、原作はまだ……という方にもぜひともお薦めしたい一冊です。

あらすじ1980年。ヴェトナム帰還兵のモスは、メキ

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現実と虚構の境目が溶解していく世界で。『インヴェンション・オブ・サウンド』書評(文・セメントTHING)

現実と虚構の境目が溶解していく世界で。『インヴェンション・オブ・サウンド』書評(文・セメントTHING)

SFマガジン4月号に掲載された『インヴェンション・オブ・サウンド』の書評をウェブ公開します。本書の著者、チャック・パラニューク本人が日本の読者に向けて語る配信イベントが3/25開催! 

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本物のようにリアルな「悲鳴」を作り出すことを生業にしている音響効果技師、ミッツィ・アイヴス。17年前の娘の失踪から立ち直れず、ダークウェブ上の児童ポルノにその手がかりを必死で探

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3/7(火)発売! 第1回日本の学生が選ぶゴンクール賞受賞『うけいれるには』(クララ・デュポン=モノ/松本百合子訳)の野崎歓氏による解説公開

3/7(火)発売! 第1回日本の学生が選ぶゴンクール賞受賞『うけいれるには』(クララ・デュポン=モノ/松本百合子訳)の野崎歓氏による解説公開

早川書房から、第1回日本の学生が選ぶゴンクール賞を受賞した『うけいれるには』(クララ・デュポン=モノ/松本百合子訳)が3月7日(火)発売されます。フランス文学界最高の権威とされるゴンクール賞の最終選考に残った他、フランス三大文学賞の一つ、フェミナ賞を受賞。フランスでは他にもランデルノー賞や高校生が選ぶゴンクール賞を受賞しました。2021年から日本で始まった初めての取り組み、「日本の学生が選ぶゴンク

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【試し読み】オランダ文学界の新星が、10歳の子どもの視点から描く”歪み”──ブッカー国際賞受賞作『不快な夕闇』(マリーケ・ルカス・ライネフェルト/國森由美子訳)

【試し読み】オランダ文学界の新星が、10歳の子どもの視点から描く”歪み”──ブッカー国際賞受賞作『不快な夕闇』(マリーケ・ルカス・ライネフェルト/國森由美子訳)

その年の優れた翻訳(英訳)小説に贈られる英国の文学賞、ブッカー国際賞。その2020年の受賞作『不快な夕闇』(オランダ語題:De avond is ongemak/英題:The Discomfort of Evening)がついに日本でも刊行となりました。

『不快な夕闇』は、オランダで詩人としても活躍するマリーケ・ルカス・ライネフェルトの長篇小説デビュー作で、オランダでは28万部を突破するベストセ

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「パラニューク降臨!『ファイト・クラブ』作者が語る小説と世界の現在地」チャック・パラニューク(オンライン参加) × 都甲幸治@青山ブックセンター本店現地&オンライン開催【3月25日(土)】

「パラニューク降臨!『ファイト・クラブ』作者が語る小説と世界の現在地」チャック・パラニューク(オンライン参加) × 都甲幸治@青山ブックセンター本店現地&オンライン開催【3月25日(土)】

伝説的カルト作品として映画化された『ファイト・クラブ』の著者として知られ、18年ぶりの新刊邦訳『インヴェンション・オブ・サウンド』も大きな話題を呼んでいるチャック・パラニューク。なんとこのたび、著者出演のオンライン・トークイベントの開催が決定しました! 聞き手は『ファイト・クラブ〔新版〕』へ解説も寄稿したアメリカ文学者の都甲幸治氏。パラニュークが日本の読者のために姿を現わすのは史上初、二度と訪れな

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【野崎歓氏・小野正嗣氏登壇!】第1回日本の学生が選ぶゴンクール賞受賞作『うけいれるには』記念講演開催のお知らせ【3月14日(火)開催】

【野崎歓氏・小野正嗣氏登壇!】第1回日本の学生が選ぶゴンクール賞受賞作『うけいれるには』記念講演開催のお知らせ【3月14日(火)開催】

ノーベル賞、ブッカー賞とならんで三大文学賞のひとつに数えられるゴンクール賞。この賞は、作家であったゴンクール兄弟(エドモンとジュール)が築いた財産をもとに設立されたフランスでもっとも権威のある文学賞です。

日本でもフランスのゴンクール・アカデミーの委嘱を受けて、ゴンクール賞日本委員会(Comité directeur pour le Goncourt japonais)とアンスティチュ・フランセ

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