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第3回みんなのつぶやき文学賞[海外篇]第1位! 『異常【アノマリー】』、続々重版10刷!!

フランス文学最高峰のゴンクール賞受賞作にして、一気読みのエンタメ小説である『異常【アノマリー】』(エルヴェ・ル・テリエ、加藤かおり訳)。
昨年2月の刊行直後から、思わず声が漏れる衝撃の展開がSNSで話題になっていました。

その『異常』が、このたび”Twitterユーザーが選ぶ2022年に最も面白かった小説”を決める第3回みんなのつぶやき文学賞[海外篇]で第1位となりました!

読んでくださった皆さま、応募くださった皆さま、どうもありがとうございました! みんなのつぶやき文学賞事務局の皆さま、ありがとうございました!

著者のエルヴェ・ル・テリエさん、訳者の加藤かおりさん、おめでとうございます!

さらに重版が決まり、10刷となりました。たくさんの応援を本当にありがとうございます。

◉書籍情報

異常【アノマリー』
エルヴェ・ル・テリエ/加藤かおり訳
早川書房
紙・電子ともに好評発売中(2022/2/2刊行)

第3回みんなのつぶやき文学賞、海外篇受賞作の結果発表ページはこちらからご覧いただけます(2023年3月19日発表)。


翻訳を手がけた加藤かおりさんから、受賞にあたってコメントが届きました。

◉訳者・加藤かおりさんによる受賞のコメント

巧いなあ、面白いなあ、洒落てるなあ……。『異常【アノマリー】』を訳しながら何度唸らされたかわかりません。わたしにとって本書は、本を読む愉しみがバランスよくぎっしり詰まった奇跡のような作品でした。

けれどもジャンル分け不能なこと(SF? ミステリ? 純文学?)などから、日本の読者にどのように受け止められるかは未知数でした。それ以前に、気軽に手に取ってもらえるのだろうか、という不安もありました。それというのも、「フランスの小説は苦手」という、フランス語の翻訳者にとっては耳が痛いのと同時に胸が痛む言葉をちょくちょく見聞きしていたからです。

しかも事前に情報を入れずに読んでいただいたほうが断然楽しめるということで、中身が窺い知れない『異常【アノマリー】』というそっけないタイトルが付されたこの作品の面白さをどう伝えたらいいのか、早川書房のみなさまもずいぶん頭を悩ませたと聞き及んでおります。
 
そんな中、本書の魅力を広く世に伝える強力な後押しとなったのが、読了された方々がツイッターなどで発してくださったつぶやきの数々でした。2022年2月の刊行から約一年、書評家、クリエイター、作家、書店員、そして一般の読者の方々が、ネタバレしないように配慮しながら、面白かったという興奮がストレートに伝わるインパクトのある言葉でさまざまにつぶやいてくださいました。

本書はそうした声を追い風に少しずつその存在を知られるようになり、幸いなことに予想を超える多くの読者を獲得することができました。わたしは訳者としてこの一年、読まれた方々から作品の魅力を直に発信していただけることのありがたさを嚙みしめてきました。

そのうえこのたび「みんなのつぶやき文学賞」に選ばれ、大変な名誉を頂戴したと恐縮しております。本当にありがとうございました。また、読者にいちばん近いこの貴重な文学賞を企画して盛り上げてくださっている運営スタッフの方々と投票に参加された本を愛するみなさまに、心からの敬意を捧げます。

加藤かおり

◉有栖川有栖氏、円城塔氏による推薦を載せた新しい帯!

この機会に、第3回みんなのつぶやき文学賞第1位とともに、有栖川有栖氏、円城塔氏による推薦コメントを載せた新帯(カバーサイズの帯)をつくりました。全国書店にて順次展開予定です。

『異常【アノマリー』】
エルヴェ・ル・テリエ/加藤かおり訳
早川書房

書店様と時期によっては、通常カバーやこれ以前に作成したカバーサイズ帯が並んでいることもあります。あらかじめご了承ください。

通常カバー(装画:POOL)

以前のカバーサイズ帯(推薦:小島秀夫、池上冬樹、斜線堂有紀、山中由貴)

◉多ジャンルのランキングに選出!

「SFが読みたい! 2023年版」海外篇 第4位
「キノベス! 2023」第7位
「ヒデミス! 2022小島秀夫が選んだミステリー・ゴールデン・ダズン」選出
「ミステリが読みたい! 2023年版」海外篇 第17位
「週刊文春2022年12月8日号 ミステリーベスト10」海外部門 第7位
「このミステリーがすごい! 2023年版」海外編 第11位

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営業担当が語る作品の魅力:

試し読み:

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異常【アノマリー】』は、早川書房より紙・電子ともに発売中です。


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