ハヤカワ国内フィクション

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ノート

アガサ・クリスティー賞初のダブル受賞決定! 黒い受賞作と白い受賞作、どちらから読む?

第9回アガサ・クリスティー賞は、同賞初のW受賞となりました。選考委員の藤田宜永氏から「ダブル受賞は妥協の産物の時もあるが、今回はまったく違う。両作家を版元は大いに売り込んでほしい」と評された受賞2作品『それ以上でも、それ以下でもない』(折輝真透)、『月の落とし子』(穂波了)の書影と最終選考委員の選評を公開します。

第9回アガサ・クリスティー賞受賞作
『それ以上でも、それ以下でもない』

装画:y

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雪の学園、少女の死。中国発の本格ミステリ『雪が白いとき、かつそのときに限り』序章

具体的な例から始めよう。「雪は白い」という文を考えよう。この文が真であったり偽であったりするのは、どのような条件のもとであるか、という問いを立てる。真理に対する古典的な観点を基礎におくならば、雪が白いときにこの文は真であり、雪が白くないときに偽である、と答えるのは明瞭であると思われる。つまり、真理の定義がわれわれのこの観点に一致するためには、それは次の同値式を含意しなければならない。
 文「雪は白

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2019ベスト筆頭候補の青春本格ミステリ、キーワードは“雪密室”。『雪が白いとき、かつそのときに限り』

早川書房は、10月3日にハヤカワ・ミステリから『雪が白いとき、かつそのときに限り』(陸秋槎、稲村文吾訳)を発売しました。2018年末のベストテン企画を席捲し、大いに話題となった『元年春之祭』著者、陸秋槎さんによる待望の長篇第2作!

日本の本格ミステリからも強い影響を受けていることで知られる陸氏が今回描く舞台は、前作とは打って変わって現代中国の学園もの。
時を経て繰り返される雪密室の謎。二転三転す

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皆川博子インタビュー記念、ミステリ傑作集『夜のアポロン』全収録作紹介

現代最高の物語の紡ぎ手、皆川博子さんによる、書籍未収録の傑作ミステリを選りすぐった、濃厚な悪意の闇の中に“刹那の生”と“魅惑の謎”がきらめくミステリ短篇集『夜のアポロン』(日下三蔵編/早川書房)。

その皆川博子さんのインタヴューが、朝日新聞デジタル「好書好日」の人気コーナー、〈朝宮運河のホラーワールド渉猟〉に掲載されました。
インタビュアの朝宮運河さんが短篇ひとつひとつに対して丁寧に訊いてくださ

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『これからの「正義」の話をしよう』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』などノンフィクション、SF、ミステリの名作が続々オーディオブック化!

早川書房の以下の名作11点のオーディオブックがAudibleにて配信中です! どれもミステリ、SF、ノンフィクションの傑作ばかり! 無料体験も可能です。

『これからの「正義」の話をしよう』
(マイケル・サンデル/鬼澤忍訳)

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
(フィリップ・K・ディック/浅倉久志訳)

『そして夜は甦る』(原尞)

『僕が愛したすべての君へ』(乙野四方字)

『君が愛したひ

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【終了】ライトノベル読者にもオススメ! 対象作約190点の小説が半額となる「国内作家セール」開催中!

現在、主要電子書籍ストアで国内作家セールが開催されています(12月25日まで)。高千穂遙〈ダーティペア・シリーズ〉や野田昌宏〈銀河乞食軍団〉、冲方丁〈マルドゥック・シリーズ〉や宮澤伊織『裏世界ピクニック』など、190点が50%OFF(半額)となっています。

魅力的なキャラクターがところせましと活躍する傑作の数々は、ライトノベルやライト文芸の読者にもオススメ! この冬、キャラクターと物語を愛するす

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『祈りの守』発売記念、春坂咲月氏公式HP〈旧暦屋.com〉開設のお知らせ!

第6回アガサ・クリスティー賞優秀賞に輝いた『花を追え――仕立屋・琥珀と着物の迷宮』に続く、着物苦手女子の八重とイケメン天才和裁士・琥珀が和と着物にまつわる謎を解く人気シリーズの第3弾『祈りの守(もり)』11/20発売を記念して、著者の春坂咲月さんが公式HP〈旧暦屋.com〉を開設しました。

〈旧暦屋〉とは、作中で、天才和裁士・琥珀とその相棒の“サの字”が、古都奈良で営む着物のお店の屋号です(シリ

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【オーガニックゆうき】第8回アガサ・クリスティー賞受賞作『入れ子の水は月に轢かれ』冒頭公開【11/20発売】

「一九四八年、アイロン、ソバ代、十一円だった……
 一九四九年、レーラ、十二円に値上げしたさ。
 その年にはゼーリスも暴れたねぇ……
 一九五〇年、十三円、ジェーン……
 一九五一年のドゥースの時は値上げして十四円……
 一九五三年、ヘデンは相当強かったね、思い切って十五円、
 一九五四年はシンシーア、十六……」
「オバア、もういいよ」
「アイ、何でよぉ。『鶴食堂』が繁盛した頃までいってないよぉ。

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「ちなみに没となった筆名には『ウェルダンこげめ』や『鰐淵ラコステ』などがありました」オーガニックゆうき『入れの子の水は月に轢かれ』が刊行されますよ。【11/20発売】

第8回アガサ・クリスティー賞受賞作、オーガニックゆうきさんの『入れ子の水は月に轢かれ』が、11月20日(火)に早川書房より刊行されます。様々な意味で、クリスティー賞史上最大の問題作と言える本作品。舞台は那覇の猥雑な裏通りである「水上店舗通り商店街」です。ガーブ川を暗渠にして生まれたその場所で起きた連続殺人事件を解決するために、家出青年の駿、高齢フリーターの健さん、老女傑の鶴子オバアが駆け回ります。

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高殿円著『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』文庫電子版発売記念、短篇特別公開!

『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』(高殿円著)の文庫電子版の発売を記念して、同書収録の短篇「シャーリー・ホームズとディオゲネスクラブ」を特別公開します。シャーリー・ホームズって何? という方には、まずは雪広うたこさんによる紹介コミックをご覧ください。

キュートでかっこいい女性二人組、シャーリーとジョーが、現代ロンドンを舞台に活躍します。今回、掲載する「シャーリー・ホームズとディオゲネスクラブ」

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