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#翻訳小説
人は誰でも、世界(宇宙)の長い時間のなかで束の間の生を得て世界(宇宙)を"通り過ぎゆく者"である──訳者の黒原敏行さんによる徹底解説。コーマック・マッカーシー遺作『通り過ぎゆく者』『ステラ・マリス』
訳者あとがき
●マッカーシー文学の集大成。どちらから読み始める?
コーマック・マッカーシーは2023年6月13日に逝去した。1933年7月20日生まれで、享年89。大ベテランだったが、最晩年まで創作意欲は旺盛で、亡くなる前年2022年の10月と12月に、新作長篇を二作たてつづけに発表した。それが本書『通り過ぎゆく者』The Passenger と、『ステラ・マリス』Stella Maris
2023年最後の注目作! ブッカー国際賞最終候補作『ハリケーンの季節』(フェルナンダ・メルチョール、宇野和美訳)
『ブラッド・メリディアン』(コーマック・マッカーシー)、『2666』(ロベルト・ボラーニョ)を引き合いに出して評価され、スペイン語圏そして世界の文学界で絶賛された小説『ハリケーンの季節』。
著者のフェルナンダ・メルチョールは、本作の前にはジャーナリストとして、地元の暴力・麻薬に関する犯罪事件を追ったノンフィクション作品を刊行しました。本作の着想も、実際の事件から得たと言います。
そのようにして
短い旅に出た元夫婦。思い起こされるのは過去の怒りや涙、そして確かに存在していた絆──ピュリッツァー賞作家エリザベス・ストラウト新刊『ああ、ウィリアム!』
〇あらすじ
ルーシー・バートンと元夫のウィリアムは、
離婚してからも穏やかな付き合いを続けていた。
ある日、亡き母の秘密を知って動揺するウィリアムに助けを求められ、
ふたりは短い旅に出る。
家族という、時に厄介で時にいとおしい存在は何なのか。
結婚とは、人を知るとは何なのか。
静かな感慨に満ちたブッカー賞最終候補作。
〇著者についてエリザベス・ストラウト
1956年にメイン州ポートランドで
1950年、地球一周飛行挑戦中に消息を絶った女性飛行士。2014年、その飛行士を演じることになったハリウッド女優。残された航空日誌が繋ぐ、二つの人生の円──ブッカー賞最終候補『グレート・サークル』
〇あらすじ
「わたしは生まれながらの放浪者だった。波間に遊ぶ海鳥のように、わたしはこの地球に生まれ落ちた。」
1914年、赤ん坊のマリアン・グレイヴスは北大西洋で沈没する汽船から救出され、モンタナ州の叔父の元で育った。ある日、町にやってきた曲芸飛行士に遭遇したマリアンは空の世界と飛ぶ興奮にすっかり魅了される。
男たちや戦争に傷つけられながらも、やがて念願の飛行士となった彼女は1950年、生涯
アカデミー賞四冠のコーエン兄弟監督映画「ノーカントリー」原作、待望の復刊。『ノー・カントリー・フォー・オールド・メン』(コーマック・マッカーシー/黒原敏行訳)
米文学界の巨匠コーマック・マッカーシーの傑作犯罪小説が待望の文庫化です。『血と暴力の国』(扶桑社ミステリー)から改題、改訂した上での再文庫化。黒原敏行さんが今回の文庫用に書き下ろした訳者あとがきと、作家・佐藤究さんによる解説が収録されています。映画「ノーカントリー」は観たことがあるけれど、原作はまだ……という方にもぜひともお薦めしたい一冊です。
あらすじ1980年。ヴェトナム帰還兵のモスは、メキ
【2月3日(金)オンライン開催決定!】池田真紀子氏×柳下毅一郎氏『インヴェンション・オブ・サウンド』刊行記念トークイベント「生きのびるためのパラニューク」開催【イベントは終了いたしました】
2023年1月、単行本『インヴェンション・オブ・サウンド』が18年ぶりの邦訳新刊となるチャック・パラニューク。
本書や『ファイト・クラブ』を始めとするパラニューク作品の訳者である池田真紀子さんと、同じくパラニューク作品の翻訳経験がある柳下毅一郎さんによるオンライン・トークイベントを開催します!各作品の魅力から翻訳の秘訣まで、ファン必見のイベントをお見逃しなく!
【イベント概要】開催日時:2023
新年1月6日発売! サリー・ルーニー2作目の待望の邦訳『ノーマル・ピープル』(山崎まどか訳)訳者あとがき公開
2023年1月6日、早川書房からサリー・ルーニーの2作目の小説『ノーマル・ピープル』(山崎まどか訳)の邦訳が発売されます。発売まで約1週間。『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』を読んで『ノーマル・ピープル』の発売が待ち遠しい方も、読んではいないけれど、サリー・ルーニーってどんな作者かちょっとだけ興味のある方も、英語圏だけで150万部超の『ノーマル・ピープル』の内容がちょっとだけ先取りできる「訳
もっとみる『嘘つき村長はわれらの味方』(クリスティーヌ・サイモン/金井真弓訳)12月21日水曜日発売のお知らせ
早川書房では、12月21日にイタリア系アメリカ人クリスティーヌ・サイモンのデビュー作『噓つき村長はわれらの味方』(原題 The Patron Saint of Second Chances)を刊行します。へっぽこ村長なのに、なんだか憎めない、読んでいてくすっと笑える……。暗い話題ばかりの今の時代、肩の力を抜いて気楽に読める、ちょっとした笑いの絶えない楽しい小説です。年末年始のお休みのお供に是非どう
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