マガジンのカバー画像

ハヤカワ国内フィクション

611
ハヤカワ文庫JAや単行本など、国内フィクション作品の試し読み原稿や解説などを公開中。
運営しているクリエイター

2018年6月の記事一覧

第1回鰻屋大賞受賞? 7月刊行の倉田タカシ『うなぎばか』より、短篇「うなぎロボ、海をゆく」の試し読みを公開します!その③

第1回鰻屋大賞受賞? 7月刊行の倉田タカシ『うなぎばか』より、短篇「うなぎロボ、海をゆく」の試し読みを公開します!その③

その①はこちら

その②はこちら

日本人が大好きな魚といえば、そう、アレですね。黒くて、長くて、ぬめっとしていて、でも、焼いたり蒸したりして食べるととてもおいしいあの魚。最近ニュースで絶滅の危機に瀕している、とも報道されている、そう、「うなぎ」です。

早川書房がある東京・神田には老舗のうなぎ屋さんが多く店を構えていらっしゃいますが、なんと、この夏、ついに、

「早川書房、うなぎ、はじめました」

もっとみる
コムロ世代、エヴァ世代に捧げる! 共感度MAXの〔中2〕青春小説できました!

コムロ世代、エヴァ世代に捧げる! 共感度MAXの〔中2〕青春小説できました!

黒瀬陽さんのデビュー作、『別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや』が刊行されました。本書は1996年の広島が舞台。当時のキーワード(PHS、シノラー、バーチャファイター、プリクラ、チョベリバ)がちりばめられる中、5人の個性的な中学生が、友情、恋、冒険を通して――やがて迎える〔別れ〕に向けて絆を深めてゆく青春小説です。

読みどころは、5人の自意識カジョーから生み出される「しょうもないイベント」

もっとみる
第1回鰻屋大賞受賞? 7月刊行の倉田タカシ『うなぎばか』より、短篇「うなぎロボ、海をゆく」の試し読みを公開します!その②

第1回鰻屋大賞受賞? 7月刊行の倉田タカシ『うなぎばか』より、短篇「うなぎロボ、海をゆく」の試し読みを公開します!その②

その①はこちら

日本人が大好きな魚といえば、そう、アレですね。黒くて、長くて、ぬめっとしていて、でも、焼いたり蒸したりして食べるととてもおいしいあの魚。最近ニュースで絶滅の危機に瀕している、とも報道されている、そう、「うなぎ」です。

早川書房がある東京・神田には老舗のうなぎ屋さんが多く店を構えていらっしゃいますが、なんと、この夏、ついに、

「早川書房、うなぎ、はじめました」

第2回ハヤカワ

もっとみる
一度も会ったことのない幼馴染がいる。三秋縋『君の話』冒頭試し読み

一度も会ったことのない幼馴染がいる。三秋縋『君の話』冒頭試し読み

単行本版の刊行から続々と重版を続け、10~20代の読者から、静かに熱狂的な支持を受ける話題作『君の話』。その冒頭部分を公開いたします。

俺たちはな、ただ名前ばかりがシャボン玉のように膨らんだ、夢幻の恋人に恋焦がれている。
 さあ、受け取れ。この偽りを、真実に変えるのは君だ。
――エドモン・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』(渡辺守章訳)

01 グリーングリーン 一度も会ったことのない幼馴染

もっとみる
第1回鰻屋大賞受賞? 7月刊行の倉田タカシ『うなぎばか』より、短篇「うなぎロボ、海をゆく」の試し読みを公開します!その①

第1回鰻屋大賞受賞? 7月刊行の倉田タカシ『うなぎばか』より、短篇「うなぎロボ、海をゆく」の試し読みを公開します!その①

日本人が大好きな魚といえば、そう、アレですね。黒くて、長くて、ぬめっとしていて、でも、焼いたり蒸したりして食べるととてもおいしいあの魚。最近ニュースで絶滅の危機に瀕している、とも報道されている、そう、「うなぎ」です。

早川書房がある東京・神田には老舗のうなぎ屋さんが多く店を構えていらっしゃいますが、なんと、この夏、ついに、

「早川書房、うなぎ、はじめました」

第2回ハヤカワSFコンテスト最終

もっとみる