SFとは、世界を創造することだ――劉慈欣『三体0 球状閃電』著者あとがき
一昨日の21日に発売日をむかえた劉慈欣『三体0 球状閃電』。さっそくご購入いただいたみなさま、ありがとうございます!
本日は著者・劉慈欣による本書のあとがきを掲載します。2001年、まだ『三体』を生み出す前の劉慈欣はなにを思い本作を執筆したのか。2019年の来日時の写真とあわせてお楽しみください!
著者あとがき
ある雷雨の夜のことだった。青い電光がきらめくと、窓の外の雨粒が一瞬だけその姿をくっきりと見せた。嵐は夕方はじまり、それ以降、稲妻と雷鳴の間隔はどんどん短くなって