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2022年4月の記事一覧
【早くも重版!】あなたの頭の中の細胞がこの言葉を読んでいる。それがどれだけすごいことか、考えてほしいーージェフ・ホーキンス『脳は世界をどう見ているのか』試し読み
あなたの頭の中の細胞がこの言葉を読んでいる。それがどれだけすごいことか、考えてほしい。細胞は単純だ。一個の細胞は読むことや考えることはもちろん、たいしたことはできない。それなのに、脳をつくるのに十分な細胞をまとめると、本を読み、さらには書く。建物を設計し、テクノロジーを発明し、宇宙の謎を解明する。単純な細胞でつくられた脳がどうやって知能を生み出すのか。これは非常に興味深い疑問であり、いまだに解明さ
もっとみる脳はひとつでなく数千もある!? ビル・ゲイツも絶賛の『脳は世界をどう見ているのか: 知能の謎を解く「1000の脳」理論』(ジェフ・ホーキンス)訳者あとがき
『脳は世界をどう見ているのか』訳者あとがき
本書は2021年に刊行されたジェフ・ホーキンスのA Thousand Brains: A New Theory of Intelligence の全訳である。原書は2021年のフィナンシャル・タイムズ紙のベストブックに選出されたほか、ビル・ゲイツの「今年おすすめの五冊」にも選ばれ、「人工知能はとりわけSF作家の想像力をかきたてる題材だ。真のAIをつくり出
「この本に書かれたこと、すなわち世界はおかしくなっている、今こそ正気を取り戻さなければならないという訴えは、ますますその緊迫性を増している」『啓蒙思想2.0〔新版〕』解説:宇野重規
「正気を取り戻す」
著者自身が日本語版の序文に書いているように、本書の原著が刊行されたのは2014年のことである。真実であろうとなかろうと、ともかく繰り返し同じことを言えば人々はそれを信じてしまう。そのことに政治家が気づいて久しい時期であった。
政治家たちはもはや真実らしいふりをすることさえやめてしまった。ともかく政敵にレッテルを貼り付け、悪罵を投げつければそれでいい。なるべく人々の心に突き刺
「独学」が危険な理由。ジョセフ・ヒース『啓蒙思想2.0〔新版〕』試し読み
どうやって正気を取り戻すかを考えるとき、合理的思考の根本的な特徴をおさらいしておくことは役に立つ。時間がかかる。注意力が求められる。言葉に基づいている。意識的。非常に明示的。またワーキングメモリに依存しているせいで活動が妨げられやすい。したがって、推論の中間段階をメモ書きするといった外部化から恩恵を受ける。
どうしてこの思考様式がすっかり環境に支配されてしまっているのかはわかりやすい。スピードと
名著『反逆の神話』の続編として構想された本作の読みどころとは? ジョセフ・ヒース『啓蒙思想2.0〔新版〕』訳者あとがき
本書『啓蒙思想2.0〔新版〕』はカナダの哲学者ジョセフ・ヒース(Joseph Heath)著、Enlightenment 2.0: Restoring Sanity to Our Politics, Our Economy, and Our Lives(HarperCollins, 2014)の全訳である。
アンドルー・ポター(Andrew Potter)との共著『反逆の神話』や単著の『資本主義