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ハヤカワSF

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ハヤカワ文庫SFや、新ハヤカワ・SF・シリーズなどの話題作品の解説、試し読みを公開中。
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2019年4月の記事一覧

ヨコジュンよ、永遠に。SFマガジン2019年6月号発売中

ヨコジュンよ、永遠に。SFマガジン2019年6月号発売中



SFマガジン2019年6月号が好評発売中です。SF作家横田順彌氏の追悼特集、栗本薫/中島梓没後10年記念特集、小川一水『天冥の標』完結記念特集の三本立てでお送りしています。連休中にはSFマガジンをぜひどうぞ。

●追悼・横田順彌
監修:北原尚彦
2019年1月4日、横田順彌氏が逝去した。享年73。ユーモアにあふれた「ハチャハチャSF」作家として、また小誌での連載『近代日本奇想小説史』などに代表

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2019年度版 大型連休はこのSFを読もう! (その3 今年はもうこんなにSFが出てます編)

2019年度版 大型連休はこのSFを読もう! (その3 今年はもうこんなにSFが出てます編)

大型連休にお勧めのSF作品のリストです。第三弾は、今年に入ってからどんな翻訳SFが出ているかをリストにしてみました。読み逃しはないですか? 去年の翻訳SF作品リストもありますので、あわせてご活用ください。

刊行月別のリストです。

参考:[SHSFS] 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
   [SF] ハヤカワ文庫SF
   [FT] ハヤカワ文庫FT
    無印 単行本

〈銀河英雄ローダン〉

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2019年度版 大型連休はこのファンタジイ・シリーズを読もう!

2019年度版 大型連休はこのファンタジイ・シリーズを読もう!

大型連休にお勧めのファンタジイ作品のリストも作ってみました。長期休暇にこそぜひ読みたい、長篇シリーズものをご紹介していきます。著者姓あいうえお順にならべました。

リスト内で、[SHSFS]は新☆ハヤカワ・SF・シリーズで、[SF]はハヤカワ文庫SFの作品、[単]は単行本であることを示しています。それ以外はハヤカワ文庫FTです。

***

ベン・アーロノヴィッチ〈ロンドン警視庁特殊犯罪課〉金子司

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2019年度版 大型連休はこのSFを読もう! (その2 長期休暇にこそ読みたい長篇シリーズSF編)

2019年度版 大型連休はこのSFを読もう! (その2 長期休暇にこそ読みたい長篇シリーズSF編)

大型連休にお勧めのSF作品のリストです。第二弾は、長期休暇にこそぜひ読みたい、SF長篇シリーズものをご紹介していきます。著者姓あいうえお順にならべました。

リスト内で、[SHSFS]は新☆ハヤカワ・SF・シリーズの作品を示しています。

***

グレッグ・イーガン〈直交三部作〉山岸真・ 中村融  訳
・『クロックワーク・ロケット』
・『エターナル・フレイム』
・『アロウズ・オブ・タイム』

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粘菌コンピュータによる「天皇機関」発明の幕開け。『ヒト夜の永い夢』お試し版

粘菌コンピュータによる「天皇機関」発明の幕開け。『ヒト夜の永い夢』お試し版

民俗学SFの俊英・柴田勝家氏が、稀代の博物学者である南方熊楠を通して粘菌コンピュータにより稼働する自動人形「天皇機関」発明の顛末を描いた一大昭和伝奇ロマン『ヒト夜の永い夢』。その冒頭を掲載いたします。

 天上から花が降り注ぐ。
 赤いもの、黄色いもの。極彩色の花々が灰色の空を舞い、地上へと落ちていく。それらは通りを埋め尽くす観衆の頭にも積もっていくが、彼らはそんなものお構いなし、実に楽しげな表情

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2019年度版 大型連休はこのSFを読もう! (その1)

2019年度版 大型連休はこのSFを読もう! (その1)

大型連休にお勧めのSFのリストです。第一弾は、早川書房の2018年刊行作品から、2019年 第50回星雲賞の参考候補作に選ばれた作品をチョイスしてご紹介します。

星雲賞長編部門参考候補作・ピーター・トライアス『メカ・サムライ・エンパイア』中原尚哉 訳

・ピーター・トライアス『メカ・サムライ・エンパイア』(文庫同時発売/上下)中原尚哉 訳

・アンディ・ウィアー『アルテミス』(上下)小野田和子

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これは世にも珍しい、車とつがうドラゴンの物語だ——三方行成「竜とダイヤモンド」お試し版

これは世にも珍しい、車とつがうドラゴンの物語だ——三方行成「竜とダイヤモンド」お試し版

4月23日はドラゴン退治で有名な聖ジョージの祝祭日であり、ネットでは「ドラゴンの日」とする文化もあるとか。そんな日にぴったりな、竜と車をテーマに繰り広げられるドラゴンカーセックス感動ファンタジイ「竜とダイヤモンド」のお試し版をお届けします。(三方行成『流れよわが涙、と孔明は言った』収録)

◆ ◆ ◆

 いい写真だろ?
 その写真だよ。鹿人がいて、坊っちゃんがいる。みんなして車に乗って、後ろには

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ジーン・ウルフ氏逝去

ジーン・ウルフ氏逝去

2019年4月14日、『新しい太陽の書』『ケルベロス第五の首』『書架の探偵』などで知られるSF作家のジーン・ウルフ氏が逝去しました。享年87。

ジーン・ウルフは、1931年5月7日、ニューヨークのブルックリン生まれ。テキサスで育ち、テキサスA&M大学で学び、52年から54年まで徴兵されて韓国に駐屯。1956年にヒューストン大で機械工学の学士号を取得した。
56年から72年までP&Gのプロジェクト

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これは青春ハード百合SF群像劇です。『大進化どうぶつデスゲーム』お試し版

これは青春ハード百合SF群像劇です。『大進化どうぶつデスゲーム』お試し版

『最後にして最初のアイドル』草野原々氏による第1長篇『大進化どうぶつデスゲーム』、冒頭100ページを一挙掲載! 18人の女子高生が800万年前へタイムトラベルする青春ハード百合SF群像劇です。(イラスト:TNSK)
★登場人物紹介はこちら

 このおはなしは、どうぶつはすべてどうぶつうちゅうだ、ということを、
わたしたちにおしえてくれます。
               ──小笠原鳥類「動物論集積

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『これからの「正義」の話をしよう』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』などノンフィクション、SF、ミステリの名作が続々オーディオブック化!

早川書房の以下の名作11点のオーディオブックがAudibleにて配信中です! どれもミステリ、SF、ノンフィクションの傑作ばかり! 無料体験も可能です。

『これからの「正義」の話をしよう』
(マイケル・サンデル/鬼澤忍訳)

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
(フィリップ・K・ディック/浅倉久志訳)

『そして夜は甦る』(原尞)

『僕が愛したすべての君へ』(乙野四方字)

『君が愛したひ

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ディストピアは、すぐそこにある。今いちばんリアルなディストピアSF『声の物語』丸屋九兵衛氏解説公開

ディストピアは、すぐそこにある。今いちばんリアルなディストピアSF『声の物語』丸屋九兵衛氏解説公開

ある日、腕にワードカウンターがつけられる。100語以上を話すと、強い電流が流れる。すべての人類にではない。女にだけ。「女たちは、ちょっとばかりやりすぎた」――声を、自由を奪われた人々を描き、「21世紀版『侍女の物語』」と激賞されたクリスティーナ・ダルチャー『声の物語』が刊行されました。このディストピアは、決して絵空事ではありません。丸屋九兵衛氏による解説を特別公開いたします。(編集部)

『声の物

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人類の命運を背負った18人の女子高生。『大進化どうぶつデスゲーム』人物紹介

人類の命運を背負った18人の女子高生。『大進化どうぶつデスゲーム』人物紹介



4月18日発売の草野原々『大進化どうぶつデスゲーム』の登場人物、星智慧女学院3年A組の生徒たち18人を一挙紹介します。この宇宙と生物種進化史の命運を背負って800万年前のサバンナへタイムトラベルして、大変なことになる彼女たちをよろしくお願いいたします。(編集部)

イラスト:TNSK※※※※※※※※

熱田陽美
(あつた・あけみ)グループ:体育会系グループ
よく使うSNS:Facebook

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