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ハヤカワSF

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ハヤカワ文庫SFや、新ハヤカワ・SF・シリーズなどの話題作品の解説、試し読みを公開中。
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AI裁判官vs不敗弁護士のSF法廷ミステリ! 『AI法廷のハッカー弁護士』試し読み【5/24発売まで連続更新】

もしも、AIが裁判の判決を下すようになったら?――AI裁判官が導入された日本を舞台とするSFミステリ連作『AI法廷のハッカー弁護士』が5月24日に刊行されます。作者は第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作『人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル』の竹田人造さん。

SF作家が描くAI時代の法廷ミステリ、発売に先駆けて本ページで試し読みを連続更新! ハッカー弁護士の活躍をどうぞお楽しみくださ

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ありがとうございます!今日のおすすめは『ザリガニの鳴くところ』です。

Vtuberとオタク、リアルな「いま」の物語。『鈴波アミを待っています』(評・宮澤伊織)

推しの失踪をめぐるVtuber小説、塗田一帆『鈴波アミを待っています』。SFマガジン6月号に掲載された作家の宮澤伊織さんによる書評を再録します。

Vtuberとファンのリアルな「いま」
宮澤伊織

 バーチャルYouTuber、略してVtuber。その語源が示すように、動画配信サイトで、自分の姿をアバターに託して活動する配信者と考えてとりあえず間違いはない。総人口は1万人を超えて久しく、この定義

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ありがとうございます!今日のおすすめは『わたしを離さないで』です。

2022年度版 連休にはこの本を読もう! 今年はこんな翻訳SFファンタジイが出てます

ゴールデン・ウィークがやってまいりました。連休を読書で過ごすのはいかがですか? 今年に入ってからどんな翻訳SF・ファンタジイが出ているかをリストにしてみました。読み逃しはないですか? 去年の翻訳SF作品リストもありますので、あわせてご活用ください。

刊行月別のリストです。

参考:[SHSFS] 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
   [SF] ハヤカワ文庫SF
   [FT] ハヤカワ文庫FT
 

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ありがとうございます!今日のおすすめは『ザリガニの鳴くところ』です。

未来の裁判で完全勝訴するための魔法。『AI法廷のハッカー弁護士』5/24発売!

もしも、AIが裁判の判決を下すようになったら?――AI裁判官が導入された日本を舞台とするSFミステリ連作『AI法廷のハッカー弁護士』が5月24日に刊行されます。作者は第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作『人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル』の竹田人造さん。気鋭のSF作家が描く曲者だらけの電脳エンタメ法廷劇、どうぞお楽しみに!!

竹田人造『AI法廷のハッカー弁護士』
単行本・5月24

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ありがとうございます!今日のおすすめは『息吹』です。

火星と地球の相克を描く、永遠の青春小説。郝景芳『流浪蒼穹』(書評・仲俣暁生)

短篇「折りたたみ北京」でSF界最大の賞ヒューゴー賞を受賞した郝景芳のSF長篇『流浪蒼穹』。本欄では、仲俣暁生氏によるSFマガジン2022年6月号掲載の本作の書評を再録します。

火星と地球の相克を描く永遠の青春小説

仲俣暁生 

 青春小説としてのSFの黄金時代は遠く去ったと思い込んでいた。テクノロジーの発展が可能とする未来社会への肯定的な見通しが、それなりの困難を伴いつつも、最終的には少年少女

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ありがとうございます!今日のおすすめは『ヒトの目、驚異の進化』です!

『吸血鬼ハンターたちの読書会』の柳下毅一郎氏による解説を公開! 吸血鬼ハンターたちはどんな実録犯罪本を読んだのか?

グレイディ・ヘンドリクス『吸血鬼ハンターたちの読書会』は、4月20日発売の吸血鬼ホラー・エンターテインメントです。本書冒頭の「西洋社会の偉大な本」を読む読書会でいろいろなことがあった主人公パトリシアたち(いろいろなことの参考:こちらの記事)は、連続殺人鬼や凶悪な殺人事件をあつかった犯罪ノンフィクションの本の読書会を始めます。「人生に新たな視点を与えてくれる」から。そうするうちに、恐怖のできごとに巻

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ありがとうございます!『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』おすすめです

【4/20刊行!】ハヤカワSFコンテスト出身・春暮康一が、国産ハードSF史を更新する傑作中篇集『法治の獣』、表題作冒頭12ページ分を公開!

2022年4月20日、異星生命体SF中篇集、春暮康一『法治の獣』を刊行!
第7回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作『オーラリメイカー』の系譜につながる、超弩級のアイデアが詰まった異星知性体ハードSFを3作収録。

本書刊行を記念し、表題作「法治の獣」の冒頭12ページ分を公開いたします!

法治の獣                         春暮康一
「おめでとうございます、アリス・クシガタ。

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ありがとうございます!『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』おすすめです

【4/20刊行!】ハヤカワSFコンテスト出身・春暮康一が、国産ハードSF史を更新する傑作中篇集『法治の獣』、山岸真氏による解説を全文公開!

イーガン、チャン、ニーヴン、ソウヤー、バクスター、堀晃、野尻抱介、林譲治、小川一水……。

まったく異形な異星生命体を生み出すべく、恒星系&惑星の生態系構築から着手した正統派の新世代生物・化学系ハードSF作家が、ファーストコンタクトSFの進化形を提示する中篇集、春暮康一『法治の獣』。

グレッグ・イーガンの翻訳者・山岸真氏が、推薦文に加え12年ぶりに日本人作家の巻末解説執筆をご快諾くださいました。

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ありがとうございます!今日のおすすめは『三体』です。

【試し読み】グレイディ・ヘンドリクス『吸血鬼ハンターたちの読書会』、超おもしろ怖いホラー・エンターテインメント!

ユニークな吸血鬼ホラー・エンターテインメント、グレイディ・ヘンドリクス『吸血鬼ハンターたちの読書会』は、4月20日発売です。昨年のローカス賞ほかの候補に挙がり、各種年間ベストに選ばれた、超おもしろ怖いこの作品。その「おもしろ」の部分を試し読みいただけるよう一部抜粋しました。ぜひお楽しみください。

 
    第1章
 
 
 1988年、ジョージ・H・W・ブッシュは〝私の唇を読んでくれ〟と人々に

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ありがとうございます!今日のおすすめは『わたしを離さないで』です。

【4/20刊行!】加藤直之氏のカバーイラスト完全版公開! ハヤカワSFコンテスト出身・春暮康一が、国産ハードSF史を更新する傑作中篇集『法治の獣』刊行!

2022年4月20日、春暮康一氏の異星生命体SF中篇集『法治の獣』を刊行!

緻密な驚きが星々に息づいている。また新しい宇宙がSFに生まれた  ――小川一水(作家)

高揚感・知的興奮に満ちた、第一級のストレートなSFである。    ――山岸真(SF翻訳業)(本書解説より)

第7回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作『オーラリメイカー』の系譜につながる、超弩級のアイデアが詰まった異星知性体ハードS

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ありがとうございます!今日のおすすめは『三体』です。

殺人ノンフィクションを楽しむ主婦、吸血鬼ハンターになる!? 『吸血鬼ハンターたちの読書会』(グレイディ・ヘンドリクス)4/20発売!

早川書房は2022年4月20日にグレイディ・ヘンドリクスによる『吸血鬼ハンターたちの読書会』を刊行いたします。ブラム・ストーカー賞作家によるユニークな吸血鬼ホラー・エンターテインメントです。

==あらすじ==
殺人ノンフィクションを楽しむ主婦、吸血鬼ハンターになる――
 アメリカ南部の高級住宅地に暮らすパトリシアの毎日は忙しい。息抜きは主婦仲間との殺人ノンフィクションの読書会だけ――そんなある晩

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ありがとうございます!『これからの「正義」の話をしよう』もおすすめです

こんな小説が読みたかった――郝景芳『流浪蒼穹』・立原透耶解説再録

 「折りたたみ北京」の著者・郝景芳が描き出した美しき火星SF『流浪蒼穹』。本欄では、作家であり中国SF紹介者・翻訳者として活躍する立原透耶氏の解説を再録します。
本作を読み、「こんな小説が読みたかった」と感嘆した立原氏。その理由とは――?

解説
作家・翻訳家 立原透耶 

  こんな小説が読みたかった、読み終えて最初に感嘆とともに漏れた言葉がそれである。 

 物語は全部で三つのパートに分かれて

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【新☆ハヤカワ・SF・シリーズ3月刊】迷える放浪者たちの美しき火星SF・郝景芳『流浪蒼穹』お試し読み

 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ、3月の配本は郝景芳『流浪蒼穹』(及川茜・大久保洋子訳)です。「折りたたみ北京」でヒューゴー賞を受賞した著者による、地球と火星のどちらにもアイデンティティを見いだせない少年少女の美しきSFドラマです。本欄ではそんな本作のお試し読みを掲載いたします!

前 言

  本作『流浪蒼穹』は二〇〇七年に書き始め、二〇〇九年に完成した。当初は『流浪蒼穹』というタイトルで三部から

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「折りたたみ北京」著者が贈る火星SF『流浪蒼穹』3/26発売!

3月の新☆ハヤカワ・SF・シリーズは、あの「折りたたみ北京」著者、郝景芳による長篇SF『流浪蒼穹』をおとどけします。火星を舞台に、地球にも火星にもアイデンティティを見いだせず苦悩する若者たちを鮮やかに描きます。解説の立原透耶氏激賞! の本作は、3/26(土)の発売です。

22世紀、地球とその開発基地があった火星のあいだで独立戦争が起き、そして火星の独立で終結した。火星暦35年、友好のために、火星

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