ハヤカワ新書のレーベルロゴとカバーデザインを公開!
2023年6月20日からスタートする早川書房の新書レーベル「ハヤカワ新書」。発売までいろんな情報をお届けするハヤカワ新書note第3弾では、新書のコンセプトを表現した「レーベルロゴ」と、「カバーデザイン」を紹介します!
ハヤカワ文庫の中表紙、見たことある?
待ちに待った新刊!楽しみにしていた続篇!さあ読むぞ!とめくった先にあるのが中表紙です。普段あまり意識しないページかもしれません。
実は文庫のレーベルごとに「ロゴ」が入っているのをご存知でしょうか?
SF文庫のロゴは環が2本交差した惑星です。
輪を持つ天体は現時点で太陽系に7個存在するそうですが、輪が十字にクロスした天体はまだ見つかっていないようです。ありえるかもしれない近未来、あるいは既に存在している平行世界など様々な可能性を想像させてくれる、まさにサイエンス・フィクションを表しているロゴ……なんでしょうか。
(他のレーベルのロゴがどんなものか、是非お持ちのハヤカワ文庫で確かめてみてください!)
我思う、ゆえにロゴあり
ひとくちに「新書」と言ってもたくさんの出版社からたくさんの本が出ていますが、内容やタイトルに合わせてデザインが変わる文庫や単行本と違い、基本的にはどの「新書」も本の見た目=装幀は決まったフォーマットになっていることが多いようです。
「ロゴ」も同じく、デザインは実にさまざま。ハヤカワ新書の装幀について話し合うときも、あれがいいこれがいい、いやそもそもロゴは必要なのか?という意見も出ました。
幾度も話し合いを重ねて生まれた「ハヤカワ新書」のレーベルロゴがこちらです!
謎と驚きに満ちた世界への扉をひらく
メガネのような、虫の眼のような、スピーカーのような、はたまたリボンのような……なんとも不思議で思わずじっくり見てしまうデザインは、実は「レンズ」がモチーフになっています。
見えないものを見ようとするとき、その輪郭や存在をはっきりと見る手助けをしてくれるのがレンズです。
AIが凄まじい速度であらゆる分野に浸透してきても、世界は謎と驚きに満ちています。ページをめくるたびに国境をこえ、地球を飛び出し、日常を俯瞰し、世界に没入する手助けになる新書でありたいという願いを込めました。
ハヤカワ新書の「顔」
書店の店頭で実際に目にする、カバーデザインも同じく「レンズ」がモチーフになっています。青とグレーの濃淡の重なりがクールでスタイリッシュなデザインは、様々なジャンルで活躍しているグラフィック・デザイナー、佐々木俊さんによるものです。(さきほどのロゴも同じく佐々木さんです)
ガイ・ドイッチャー『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)の清新な表紙が印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
佐々木俊(ささき・しゅん)
大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』、最果タヒ『夜景座生まれ』、ガイ・ドイッチャー『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』(ハヤカワ文庫NF)などの装幀を手がける。その他、2021年には「NHK紅白歌合戦」の新しいロゴデザインを担当、2022年には絵本『ぶるばびぶーん』を出版するなど多方面で活躍中。
覚えてください!
SF文庫の「青背」や新☆SFの「銀背」のように、ハヤカワ新書といえばこれだよね!と読者の皆様に覚えてもらえるように頑張りたいと思います!
次回はラインナップ刊行一覧についてお知らせの予定です。