『わたしたちが光の速さで進めないなら』から『千個の青』へ! マイノリティ、LGBTQ、SDGs……新しい価値観を繊細に扱う韓国の若いSF作家たち【韓国新世代SF作家登場】
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『わたしたちが光の速さで進めないなら』から『千個の青』へ! マイノリティ、LGBTQ、SDGs……新しい価値観を繊細に扱う韓国の若いSF作家たち【韓国新世代SF作家登場】

チョン・ソンラン『千個の青』2021年10月18日刊行記念!

 韓国SF界では近年、ル・グィン、オクティヴィア・バトラー、マーガレット・アトウッドなど多様性を大切にしSF・文芸の力で差別に抗う作家たちの翻訳が急速に進んだこともあり、新世代のSF作家はダイバーシティ的視点を持ち、マイノリティ、LGBTQ、SDGsといった問題に、鋭く温かく切り込む多様な才能が集まっており、潮流を作りはじめています。

『わたしたちが光の速さで進めないなら』のキム・チョヨプ氏は、2021年1月7月にフジテレビにて放映された「第2回世界SF作家会議」にも、劉 慈欣、ケン・リュウらと同様にVTR出演し、最年少のSF作家として皆を唸らせる鋭い発言が印象に残りました。

また、河出書房新社の雑誌『文藝』では、「韓国・SF・フェミニズム」という連載が継続中。発売中の2021年秋季号では、キム・チョヨプ氏と並んで、『千個の青』のチョン・ソンラン氏、シム・ノウル氏、ファン・モガ氏らが、「新しい韓国SFの波」というテーマで語った対談が収録されています。

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「(キム・チョヨプ作品には)女性の物語とその連帯がはっきり描かれています」という問いかけに「韓国文学全般の流れですよね。」と答えるキム・チョヨプ氏の言葉や、「代替肉が人類文明の大きなターニングポイントになる」というチョン・ソンラン氏の言葉など、若いSF作家たちの興味/関心がうかがえる対談です。

早川書房刊行の2冊をお読みになった方々は、お手に取ってみてはいかがでしょうか。

また、河出書房新社からは、12月14日に、キム・チョヨプをはじめ6人の韓国現代SF作家が参加するパンデミックSFアンソロジー『最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集』も刊行予定とのこと。こちらも刊行が楽しみです。

早川書房では、これからも韓国の新世代SF作家を日本に紹介していきますので、応援よろしくお願いします!

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「生きることの意味を問いかけている」「SFが苦手な人にもぜひ手にとってほしい」「こういう話こそ今必要とされている」『わたしたちが光の速さで進めないなら』レビューと感想

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