
M・ヴァルトネンほか『宇宙の超難問 三体問題』、大澤博隆監修・編『AIを生んだ100のSF』、岡室美奈子『テレビドラマは時代を映す』の3点を刊行! 【未知への扉をひらく】ハヤカワ新書2024年4月刊ラインナップ【4月下旬発売】
早川書房が2023年6月に立ち上げた新書レーベル「ハヤカワ新書」。2024年4月下旬に発売予定の3点をご紹介します!
【2024年4月刊のご紹介】
M・ヴァルトネン、J・アノソヴァ、K・ホルシェヴニコフ、A・ミュラリ、V・オルロフ、谷川清隆/谷川清隆=監訳/田沢恭子=訳『宇宙の超難問 三体問題』
◎内容紹介
SF『三体』とあわせて読みたい! 宇宙の難問に挑んできた科学者たちのドラマ
劉慈欣のSF大作『三体』に登場し、一躍知られるようになった天体物理学の難問「三体問題」。ピタゴラス、ニュートン、ポアンカレ……名だたる科学者たちを悩ませ魅了してきた宇宙の謎と、その解明を目指した人類の歩みの全貌を描いた科学ノンフィクション。
【著者紹介】
マウリ・ヴァルトネン(Mauri Valtonen)
フィンランド・トゥルク大学教授。相対論的三体問題の先駆的研究で知られる。研究分野はクエーサー、三体問題、宇宙論など。
ジョアンナ・アノソヴァ(Joanna Anosova)
サンクトペテルブルク大学を経てテキサス大学オースティン校。コンピュータを使った三体問題研究の先駆者で、「アゲキャン゠アノソヴァのマップ」で知られる。
コンスタンティン・ホルシェヴニコフ(Konstantin Kholshevnikov)
サンクトペテルブルク大学教授、天体力学科長。研究分野は天体力学と太陽系力学。小惑星番号 3504 は彼の名にちなんで名づけられた。2021年に逝去。
アレクサンドル・ミュラリ(Aleksandr Mylläri)
1987 年にサンクトペテルブルク大学で三体問題の研究を始め、本書の共著者全員と共同研究を実施。グレナダ・セントジョージズ大学教授。
ヴィクトル・オルロフ(Victor Orlov)
サンクトペテルブルク大学教授。研究分野は三体問題のほか、宇宙の大規模構造、恒星系力学など。2016年に逝去。
谷川清隆(Kiyotaka Tanikawa)
国立天文台元助教授。三体問題など天体力学のほか、古代の日食など歴史天文学の研究でも知られる。小惑星番号10117 Tanikawa は彼の名にちなんで名づけられた。
大澤博隆監修・編/宮本道人・宮本裕人 編『AIを生んだ100のSF』
◎内容紹介
一流の研究者が数々のSFの名作と共に語りつくす、AIのこれまでとこれから
『2001年宇宙の旅』、『ブレードランナー』、『攻殻機動隊』――AI研究者にインタビューを重ね、SFがもたらした影響を探った『S-Fマガジン』の連載企画「SFの射程距離」。生成AIが飛躍的な進化を遂げたいま、松尾豊×安野貴博の対談など数篇を追加収録して書籍化。
〈インタビュイー〉
暦本純一(東京大学大学院情報学環教授)
梶田秀司(中部大学理工学部教授)
松原仁(東京大学次世代知能科学研究センター教授)
原田悦子(筑波大学人間系教授)
南澤孝太(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
池上高志(東京大学大学院総合文化研究科教授)
米澤朋子(関西大学総合情報学部教授)
三宅陽一郎(スクウェア・エニックスAI部ジェネラルマネージャー兼リードAIリサーチャー)
保江かな子(JAXA航空技術部門ライフサイクルイノベーションハブエアモビリティデジタル設計技術チーム長)
坂村健(東京大学名誉教授)
川添愛(作家・言語学者)
松尾豊(東京大学大学院工学系研究科教授)
安野貴博(作家・連続起業家・エンジニア)
【監修者・編者紹介】
大澤博隆(おおさわ・ひろたか)
「AIxSFプロジェクト」主宰、慶應義塾大学理工学部准教授、筑波大学客員准教授、慶應SFセンター所長、日本SF作家クラブ第21代会長。博士(工学)。専門はヒューマンエージェントインタラクション。
宮本道人(みやもと・どうじん)
空想科学コミュニケーター。北海道大学CoSTEP特任助教、東京大学VRセンター客員研究員。博士(理学)。著書に『古びた未来をどう壊す?』、編著に『SF思考』、『SFプロトタイピング』など。
宮本裕人(みやもと・ゆうと)
フリーランスの編集者・ライター・翻訳家。ミスフィッツ(はみ出し者)のストーリーを伝える出版スタジオ「Troublemakers Publishing」としても活動中。
西條玲奈(さいじょう・れいな)
哲学者。東京電機大学工学部人間科学系列助教。博士(文学)。専門は分析哲学、フェミニスト哲学、ロボット倫理。共著に『クリティカル・ワード ファッションスタディーズ 私と社会と衣服の関係』など。
福地健太郎(ふくち・けんたろう)
明治大学総合数理学部教授。博士(理学)。情報処理学会会誌『情報処理』副編集長。専門はインタラクティブメディア、ユーザーインタフェース、エンタテインメント応用など。
長谷敏司(はせ・さとし)
小説家。関西大学卒。代表作に『BEATLESS』(’18:アニメ放映)、『My Humanity』(第35回SF大賞)、『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(第54回星雲賞[日本長編部門]および第44回日本SF大賞)。
岡室美奈子『テレビドラマは時代を映す』
◎内容紹介
コロナ前後でドラマはどう変わった? エンターテインメントの今後を見通す
マスクによるアイデンティティの喪失、日常の尊さの再発見、多様
な生き方への賛歌。パンデミック前後の時代の空気を鋭敏に反映し
た傑作ドラマの数々の魅力を、テレビドラマ見巧者の前・早大演劇
博物館館長が、70年にわたるテレビ史の流れも踏まえ熱く語る。

【著者紹介】
岡室美奈子(おかむろ・みなこ)
早稲田大学文学学術院教授。前・早大演劇博物館館長。文学博士。専門はテレビドラマ論、現代演劇論。放送番組センター理事、フジテレビ番組審議会委員などの放送関係の委員・役員や、ギャラクシー賞などテレビ関係の賞の審査員、文化審議会委員を務める。共編著に『大テレビドラマ博覧会』(監修)、『六〇年代演劇再考』など。訳書に『新訳ベケット戯曲全集1 ゴドーを待ちながら/エンドゲーム』など。