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『レイン・ドッグズ』世界最高のミステリ文学賞エドガー賞受賞のシリーズ第五作。古城の密室にショーンが挑む最高傑作が12月16日発売! 

来る12月16日、早川書房のハヤカワ・ミステリ文庫より世界最高のミステリ文学賞エドガー賞を受賞したエイドリアン・マッキンティ『レイン・ドッグズ』が刊行されます!

『レイン・ドッグズ』あらすじ

 北アイルランドにある古城の中庭で女性の転落死体が発見された。事件当時の現場は、城門は固く閉ざされ、城壁を乗り越えない限りは中に入ることは出来ない完全な密室状態だった。さらに、事件の捜査に臨むショーン・ダフィの元に警察高官が爆殺されたという連絡が入る。彼はIRAの手によって殺されたというが……。ショーンの人生に大きな転機が訪れるエドガー賞受賞のハードボイルド警察小説第五弾。解説/阿津川辰海

ショーン・ダフィ、刑事人生二度目の密室殺人事件は古城の密室?!

 シリーズ第三作目『アイル・ビー・ゴーン』で初めて密室殺人事件の捜査をすることになったショーン・ダフィ。自身の経験にはない不可能犯罪という奇妙な謎に頭を悩ませられた彼は、本作『レイン・ドッグズ』でまたもや密室殺人に挑むことになります。しかも今回は、堅牢で高い壁に阻まれた古城の密室。北アイルランドに実際にあるキャリックファーガス城(本書の表紙に写っている城です!)を舞台にした事件に、ショーンがどのように挑んでいくのか、ご注目を! キーワードは、「北アイルランドの警官が一生のキャリアのうちに二度も密室の謎に挑むなんてことはありえない」です。

面白さはそれだけじゃない!

 古城の密室といった本格ミステリの面白さは、実は本書の面白さのほんの一部でしかありません。ショーンの上司でもある警察高官がアイルランド共和軍(IRA)によって爆殺された事件、過激化していく北アイルランド紛争、そしてショーン自身の物語……。史実を見事に取り入れながら、そうしたすべての要素を繋ぎ合わせて織り成される衝撃の真実には、驚くこと間違いなし! 事件の解決を迎えた後、刑事ショーン・ダフィではなく、ひとりの人間としてのショーン・ダフィが自分の人生の大きな転換点を迎えるシーンは、シリーズでも屈指の名場面です。

シリーズ最高傑作をまたもや更新した『レイン・ドッグズ』は12月16日発売!

 本書の解説の中で、作家・阿津川辰海氏は「これまでの最高傑作と称するにふさわしい逸品である」と本作を指して激賞しています。シリーズをこれまで読んできた担当編集者としても、阿津川氏の言葉に完全同意します。もちろん、初めて本シリーズを読むという人も、ここから読んでも大丈夫! エドガー賞を受賞した本作をぜひお読みください!

小野家由佳氏によるシリーズ既刊のレビューはこちらから

【書誌情報】

■タイトル:『レイン・ドッグズ
■著訳者:エイドリアン・マッキンティ/武藤陽生訳 
■本体価格:1,520円(税抜)■発売日:2021年12月16日 
■ISBN: 9784151833076 ■レーベル:ハヤカワ・ミステリ文庫
※書影等はAmazonにリンクしています。