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コンゴ東部のエボラ流行、ついに終息! エボラ・ウイルスと人類の死闘を描いた名作『ホット・ゾーン』から25年

コンゴ民主共和国は2020年6月25日、同国東部のエボラ出血熱の流行終息を公式に宣言しました。

エボラ・ウイルスと人類の壮絶なる闘いの歴史を描いたノンフィクションが、リチャード・プレストン『ホット・ゾーンーーエボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々』(高見浩訳)。

●まさに今、読んでほしい名作

コロナ禍が社会を覆うなか、米ニューヨーク・タイムズ紙の「7 Essential Books About Pandemics」に選出、中国でもカミュ『ペスト』などともに売上が急増するなど、本書は世界中でいま最も熱烈に読まれているノンフィクション作品です。

エボラ・ウイルスの脅威に立ち向かう科学者たちの姿を小説のようにスリリングな筆致で描いた本書は1994年に刊行されるやニューヨーク・タイムズ・ベストセラー1位を獲得、30を超える言語に翻訳され、世界350万部超・日本でも累計64万部の大ベストセラーとなりました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、本作を緊急文庫化。第1章「森の中に何かがいる」をnoteで先行公開したところ大反響を頂き、発売2週間で3刷2.2万部を数えています。

●本書への賛辞

「時節柄、カミュの『ペスト』が売れているらしいが、私の一押しはエボラ出血熱を扱ったリチャード・プレストンの『ホット・ゾーン』の方だ。ノンフィクションと小説の中間を行く構成と描写は、映像以上の迫真性と現実感を帯びている」(日本経済新聞2020年4月21日)
――篠田節子(作家) →レビューはこちら

「ウイルス・ノンフィクションのスタイルを創った画期的傑作。いま再読してもっとも心に迫るのは本書の見事に抑制された端正な筆致だろう。丹念な調査と誠実な執筆姿勢、なにより科学と物語への敬意がある」(日本経済新聞2011年10月26日)
ーー瀬名秀明(作家) →レビューはこちら

「感染症との戦いは未知の病原体に対する恐怖、その恐怖を乗り越える学知と勇気、人類による病原体の克服、さらに新しい病原体の出現という「いつか来た道」を繰り返す。本書を読み直し、先人たちの格闘の歴史に敬意を払うとともに、先人の学知と勇気を参照して、ぼくらもまた今日も格闘するのである」(本書解説より)
――岩田健太郎(神戸大学教授) →解説はこちら

「本書の第1章は、私が生まれてこのかた読んだ最も恐ろしいものの一つである――しかも、その恐怖は章を追うにつれて深まってくる。驚嘆すべきはその点だ。恐怖はいや増す一方なのだから。実際、なんと稀有なノンフィクションだろう。貪るように読み終えたいま、ここに描かれた事実はこの先長く自分の脳裡から離れないだろうという予感がしている」
――スティーヴン・キング(作家)

「これまで読んだ本のなかで最高に恐怖を感じた一冊。これにはスティーヴン・キングやマイケル・クライトンも歯が立つまい。この恐怖は現実に、首都ワシントンの近くを襲ったのだから。しかもそれは、いつまた再来するかもしれないのだ」
――アーサー・C・クラーク(作家)

●読者の感想


リチャード・プレストン『ホット・ゾーン――エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々』(高見浩訳、本体1,060円+税)はハヤカワ・ノンフィクション文庫より好評発売中です。


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