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2020年2月の記事一覧
「ミステリィ」という名の幸福な呪縛――紺野天龍『錬金術師の密室』あとがき公開
2/20の発売からおかげさまで大好評の紺野天龍『錬金術師の密室』。翻訳ミステリ、新本格などに耽溺した紺野氏の読書歴や、ミステリへの想いを込めた著者あとがきを公開します。
あとがき 中学一年生のときアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を読んだのが、最初のミステリィ体験だった。タイトルの格好良さに惹かれ、何の事前情報もなく読み始めた。今思えば、おそらくそれは人生最大の幸運だった。遠い異国
静岡県浜松市を舞台にした連作ミステリ『探偵は絵にならない』(森晶麿)冒頭公開
2月20日に発売になった、静岡県浜松市を舞台にした連作ミステリ『探偵は絵にならない』(森晶麿著)の冒頭を公開致します。
プロローグ「東京はどうした?」
その声は、森林にレモンの雫(しずく)を垂らしたような室内の香りとほどよく調和して、リビングからひと続きの〈保管室(アロマ・ストレージ)〉にいる我が耳に届けられた。
床から天井まで隙間なくガラス張りの冷蔵棚をしつらえた〈保管室〉の壁面には、深藍
ハマる声続出!『シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗』ガイドその2
本日2月21日、221B、すなわち「ホームズの日」にちなんだ作品をご紹介いたします。半電脳顧問探偵シャーリーと、その相棒とのだめんず好き女医ジョーが、21世紀の現代ロンドンを舞台に、本家コナン・ドイルの設定から登場人物全員の性別を逆転させたホームズ・パスティーシュ『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』待望の続編『シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗』に、早川書房社内でもハマる声続出です。
好
SFの歴史を継いでいくこと。ベストSF第1位記念・伴名練インタビュー
2月発売の『SFが読みたい!』に掲載された、伴名練氏へのインタビューをWEB公開します。『なめらかな世界と、その敵』が国内篇ベスト1位を獲得したベストSFランキングの詳細はこちらをご覧ください。
■伴名練、この10年──ベストSF2019[国内篇]の第1位、おめでとうございます。
伴名 ありがとうございます。『なめらかな世界と、その敵』はどの短篇も自分一人で書いたというイメージが薄くて、SFの
黒猫シリーズの著者が、故郷・浜松を舞台に描く感動の連作ミステリ――森晶麿『探偵は絵にならない』
今週2月20日に発売になる森晶麿『探偵は絵にならない』の書影、内容、そして早くも書店員さんからよせられた熱い感想をご紹介します。
『探偵は絵にならない』森晶麿
カバーデザイン:岡本歌織 カバーイラスト:くっか
【内容紹介】若くして評価を受けるも、すでに失業気味の画家・濱松蒼(はままつ・あお)。同棲していたフオンも「あなたの匂い(アロマ)が消えた」と言い残して家を出て行ってしまう。
フオンを追
【100ページまで公開!】反響続々のファンタジー×ミステリ長篇、紺野天龍『錬金術師の密室』本文試し読み
2月20日刊行のファンタジー×ミステリ長篇、紺野天龍『錬金術師の密室』を、なんと本文100ページまで無料公開!(全8章のうち3章の途中まで)
新鋭の意欲作、ご期待ください。
・noteの仕様上、傍点は表示されません。ご了承ください。
・図版は省略いたしました(書籍版には入っています)
↓ 書影/あらすじ/著者紹介はこちらから ↓
(以下本文)
第1章 水銀と水の交わり 1
高
刊行前から反響続々! 二度読み必至のファンタジー×ミステリ長篇 紺野天龍『錬金術師の密室』
2月20日発売のファンタジー×ミステリ長篇、
紺野天龍『錬金術師の密室』(ハヤカワ文庫JA)に、
ゲラを読んでくださった書店員さんから反響が続々と寄せられています!
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魅力的な謎、ロジックの手際、大胆不敵なサプライズに感激!
(ときわ書房本店 宇田川拓也氏)
どんでん返しの連続に最後までページをめくる手が止まらない!
(丸善津田沼店 西尾文惠氏)
繊細に配置された様々な伏線が鮮やかに解か