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ハヤカワ・ノンフィクション

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ハヤカワ・ノンフィクション文庫や、ハヤカワ・ノンフィクションなど。話題のノンフィクション作品の解説、試し読みを公開中。
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2022年10月の記事一覧

【衝撃の実話】12人の子供のうち6人が統合失調症に…『統合失調症の一族』読後に訪れるのは絶望か、希望か

【衝撃の実話】12人の子供のうち6人が統合失調症に…『統合失調症の一族』読後に訪れるのは絶望か、希望か

12人の子供を抱える大家族、そのうちなんと6人までもが統合失調症を発症した――。病気は遺伝か? それとも環境によるものか? 数奇な運命を辿った大家族の生活に肉薄し、「衝撃の実話」を綴った本がいま話題に。
『統合失調症の一族 遺伝か、環境か』(ロバート・コルカー、柴田裕之訳、早川書房)の舞台は1970年代半ば、アメリカ・コロラド州。ベビーブームを背景に12人の子宝に恵まれた一家で12人の子供のうち6

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なぜ彼らは精神に異常を来したのか『統合失調症の一族』翻訳者が語る、話題本の読みどころ

なぜ彼らは精神に異常を来したのか『統合失調症の一族』翻訳者が語る、話題本の読みどころ

1970年代半ば、アメリカ・コロラド州。ベビーブームを背景に12人の子宝に恵まれたギャルヴィン家だったが、12人の子供のうち6人が統合失調症に――。厳格な父母に育てられた、容姿端麗で運動能力の高い子供たちは、なぜ次々と精神疾患に見舞われ、幻覚や妄想が現れるようになったのか?
国立研究所の調査により明らかになる衝撃の記録。未解明の謎が多い精神医療研究において画期をなした驚くべき一家を追うのが、ノンフ

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世界120万部ベストセラー待望の続篇『スタンフォード式 人生デザイン講座 仕事篇』試し読みを特別公開!

世界120万部ベストセラー待望の続篇『スタンフォード式 人生デザイン講座 仕事篇』試し読みを特別公開!

全世界で120万部、320の大学が採用してきた「人生デザイン講座」シリーズ最新作『スタンフォード式 人生デザイン講座 仕事篇』(ビル・バーネット&デイヴ・エヴァンス、千葉敏生 訳)がいよいよ今週(10月18日)発売になりました。
「やりたいことが分からない」「仕事にいつも追われている」「今後のキャリアが不安」……。そんな悩みを抱えるすべての人に、やりがいと影響力を手にするための「デザイン思考」のア

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前線も後方もないサイバー戦の真実とは。『サイバー戦争 終末のシナリオ』小泉悠×小宮山功一朗 トークイベント

前線も後方もないサイバー戦の真実とは。『サイバー戦争 終末のシナリオ』小泉悠×小宮山功一朗 トークイベント

2022年8月発売の単行本『サイバー戦争 終末のシナリオ』(ニコール・パーロース著、江口泰子訳、岡嶋裕史監訳、早川書房)の刊行を記念し、本書に解説を書き下ろしていただいた小泉悠氏と、サイバーセキュリティと安全保障に詳しい小宮山功一朗氏によるオンライントークイベントを10月7日に開催しました。
サイバー空間に注目することで見えてくる、変わりゆく安全保障戦略と世界の行方とは。気鋭の研究者二人が1時間半

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【note×早川書房「#読書の秋2022」開催】この秋に読みたい本の読書感想文を募集します【豪華プレゼントも!】

【note×早川書房「#読書の秋2022」開催】この秋に読みたい本の読書感想文を募集します【豪華プレゼントも!】

こんにちは、早川書房です!
食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋……秋といえばで浮かぶ言葉はたくさんありますが、なんといっても秋といえば「読書の秋」!
夜が長くなってくる秋は読書にぴったりということで、夏目漱石も『三四郎』で「灯火親しむべし」と言っているほどです。

今回、早川書房も「note×出版社合同企画」の「#読書の秋2022」に参加します!推薦図書は「今読みたい作品」ということで3冊をセレクト

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劇場アニメ『僕愛』『君愛』主演・宮沢氷魚インタビュー「こんなに色々な組み合わせで楽しむことができる映画はなかなかない」

劇場アニメ『僕愛』『君愛』主演・宮沢氷魚インタビュー「こんなに色々な組み合わせで楽しむことができる映画はなかなかない」

乙野四方字さん原作の劇場アニメ『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』の公開まで、あと3日! 本欄では、SFマガジン2022年10月号に掲載した宮沢氷魚さんの独占インタビューを再録します。

みやざわ・ひお
1994年4月24日生まれ。アメリカ出身。 ドラマ「コウノドリ」(’17)で俳優デビュー。 以後、ドラマ「偽装不倫」(’19)、連続テレビ小説「エール」(’20)などに出演。 初主

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【試し読み】「障害」とは何かを深く考えさせる、文化人類学の名著『みんなが手話で話した島』本文

【試し読み】「障害」とは何かを深く考えさせる、文化人類学の名著『みんなが手話で話した島』本文

「障害」とは何かを深く考えさせる、文化人類学の名著。
アメリカ・ボストンの南に位置するマーサズ・ヴィンヤード島――今やオバマ元大統領ら多くの著名人が別荘を構える風光明媚な観光地として知られるこの島では、20世紀初頭まで遺伝性の聴覚障害のある人が多く暮らしていた。ここでは聞こえる聞こえないにかかわりなく、誰もがごく普通に手話を使って話していた。
多数のインフォーマント(情報提供者)の証言をもとに、島

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