ハヤカワ・ノンフィクション

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逆境を生き抜く「スーパーノーマル」たちのリアルを描く必読書――『逆境に生きる子たち』香山リカさんの巻末解説を公開

解説 逆境を生き抜く「スーパーノーマル」と彼らを支える人びとの必読書
                                                                                     (精神科医 香山リカ)

 父親からの暴力。不仲な両親からの無視。母親からの支配。叔父からの性的いやがらせ。

 どれも、子どもにとっては耐えがたいものだ。心に

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「ゲノム編集」で生まれたデザイナーベビーは、人類に何をもたらすのか?ーー科学ノンフィクションの名著『遺伝子‐親密なる人類史‐』冒頭試し読み②

試し読み①はこちら。

プロローグ――家族(続き)

 私が子供だったころも、そして大人になってからも、モニとジャグとラジェッシュは私たち家族の想像力の中で途方もなく大きな役割をはたしていた。十代の不安をもてあそんでいた六カ月間、私は両親と口をきくのをやめ、宿題を提出するのをやめてゴミ箱に捨てた。父は言葉では言い表せないほどの心配に駆られ、ジャグに診断をくだした医師のもとへ私を引っぱっていった。「

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NHK「あさイチ」で紹介! 「遺伝子」研究の全貌がわかる傑作ポピュラーサイエンス『遺伝子‐親密なる人類史-』冒頭試し読み①

「本書は、科学の歴史上最も強力かつ”危険”な概念のひとつである『遺伝子』の誕生と、成長と、未来についての物語である」――今年2月の刊行以来、大反響を呼んでいる傑作科学ノンフィクション『遺伝子‐親密なる人類史‐』の冒頭には、こう記されています。著者は、前作『がん‐4000年の歴史‐』でピュリッツァー賞を射止めた医師シッダールタ・ムカジー。稀代の科学の語り部がつづる遺伝学の陰影に富む発展史、そして、自

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「レジリエンス」をめぐる語られざる物語――『逆境に生きる子たち』冒頭試し読み③

試し読み①はこちら。

試し読み②はこちら。

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 二一世紀の現在、レジリエンスが偶然「発見」されてから五〇年ほどの歳月が流れた。スーパーキッズを追いかけ、ずば抜けた強さの秘密をあきらかにしようと始まった旅は、研究者も予想しなかったものになった。この旅は明快な答えを与えてはくれなかったものの、いくつかの重要な真理があきらかになった。私たちの多くは子どもの頃に逆境を経験する。そしてそれぞれが

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トランプ大統領からリヒャルト・ゾルゲまで! スパイ小説から読み解く国際政局のキーワードとは……? 手嶋龍一×佐藤優が語り尽くす冒険スパイ小説特別講義

六月二十九日、丸善丸の内本店で、ハヤカワ文庫冒険・スパイ小説フェア開催記念「手嶋龍一氏×佐藤優氏トークショー」が開催された。スパイ小説に造詣の深い二人が北朝鮮に関する情報を素材に、インテリジェンスを武器に国際政局の核心に迫る技を披露した。

手嶋龍一(てしま・りゅういち) 1949年生まれ。外交ジャーナリスト・作家。著書『ウルトラ・ダラー』『スギハラ・サバイバル』ほか

佐藤優(さとう・まさる) 

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子どもは「小枝」ではないーー「レジリエンス」にまつわる通説を覆す注目の最新刊『逆境に生きる子たち』冒頭試し読み②

「試し読み①」はこちら。

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 一九六二年、心理学者のヴィクトール・ゲーツェルは、妻のミルドレッドとともに、Cradles of Eminence: A Provocative Study of the Childhoods of Over 400 Famous Twentieth-Century Men and Women(卓越した才能のゆりかご──二〇世紀の著名人約四〇〇人の幼少期に関

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小島慶子さん推薦! 逆境をバネに生きる「スーパーノーマル」たちの実態とは? 『逆境に生きる子たち』冒頭試し読み①

親の離婚、虐待、いじめ、家族の病気や障害――さまざまな困難のなかで育ちながら、人並み以上の社会的成功を収める「スーパーノーマル」と呼ばれる人びと。その知られざるトラウマ、苦闘の実態とは? TEDトークで世界的に知られ、ベストセラー『人生は20代で決まる』の著者である心理学者メグ・ジェイ博士が、彼らの実像に迫る最新作『逆境に生きる子たち――トラウマと回復の心理学』が8月21日に発売になりました。ジェ

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ウマは恥じらい、イヌはしょんぼり上目遣いする? 驚き&あるある満載の『動物たちの内なる生活』(早川書房)特別抜粋2

ドイツで27万部のベストセラー『動物たちの内なる生活』の特別抜粋記事第2弾。(第1弾は、こちら。「動物は互いをどう呼び合っている? 人が付けた名前への反応は?」)

今回は、著者が飼っている2頭のウマの話から。本書の訳者・本田雅也さんによると、ドイツの小学生・中学生の女の子の憧れの動物ナンバーワンは、ウマなのだそうです。しかも、そうした少女向けのウマ雑誌がいくつもあり、なかはウマグラビアやウママン

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【終了】文系だからこそ「宇宙」や「進化」のしくみにキュンとする。 電子書籍47点がほとんど半額「文系も楽しめるサイエンス」フェア開催中!

8/31追記:本フェアは終了いたしました。

宇宙の始まりや終わり、人間も含めた生物の進化、病について……専門家でなくとも興味深いサイエンスの題材はたくさんあります。そこで、熱い気持ちで本を手に取るわけですが、あまりに難解だと「冷めるわ……」。だって文系だから。
そんな皆様にこの夏、当社のサイエンス書を楽しんでほしいなと、主要電子書籍書店で「文系も楽しめるサイエンス」フェアを開催しています。

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動物は互いをどう呼び合っている? 人が付けた名前への反応は? ドイツで27万部のベストセラー『動物たちの内なる生活』(早川書房)から特別抜粋

(書影をクリックするとAmazonページにジャンプ)

『動物たちの内なる生活 森林管理官が聴いた野生の声』
ペーター・ヴォールレーベン/本田雅也訳 早川書房

「命 名」

私たちには当たりまえなことだけれど、コミュニケーションをとるとき、私たちはおたがいを名前で呼び合える。大きな社会のなかで誰かとつつがなく接触を持つためには個人の名前が必要であり、その名前を口にすることで、人は相手の注意を自分

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