ハヤカワSF

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不要不急でもない19篇――『ポストコロナのSF』総解説 文:飛浩隆



2021年春、いまこのときに向けた小説アンソロジー『ポストコロナのSF』が発売されました。寄稿者のひとりであるSF作家の飛浩隆さんがTwitter上で行った、収録作の総解説をお届けします。飛さんご自身の作品については樋口恭介さんにご紹介いただきました。

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こないだ「みんな、短篇についてもっと語ろうぜ」みたいなことをつぶやいた手前、収録作ぜんぶについてひとことずつ

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ありがとうございます!『これからの「正義」の話をしよう』もおすすめです
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「生きることの意味を問いかけている」「SFが苦手な人にもぜひ手にとってほしい」「こういう話こそ今必要とされている」『わたしたちが光の速さで進めないなら』レビューと感想

『82年生まれ、キム・ジヨン』の大ヒットをきっかけに、急速に注目が高まっている韓国小説。早川書房では、今韓国で一番売れているSF小説『わたしたちが光の速さで進めないなら』を2020年12月に刊行いたしました。

『わたしたちが光の速さで進めないなら』
キム・チョヨプ/カン・バンファ ユン・ジヨン訳 
装画・挿絵:カシワイ/装幀:早川書房デザイン室

本書は、第2回韓国科学文学賞中短篇部門大賞受賞の

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ありがとうございます!今日のおすすめは『三つ編み』です。
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2020年翻訳SF・ファンタジイ総まとめ!

2020年はいろいろなことがありました。たいへんな1年でしたが、おもしろい本があればどんなつらいときも乗り越えていけるはず。その助けになればと思い、今年の翻訳SF・ファンタジイのリストを作りましたので、ぜひチェックしてください! 刊行月別のリストです。

参考:[SHSFS] 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
   [SF] ハヤカワ文庫SF
    無印 単行本

〈銀河英雄ローダン〉シリーズ、〈ロ

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ありがとうございます!今日のおすすめは『三体』です。
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感染症が蔓延した世界。身体を"売った"少女の末路は? SF小説「身体を売ること」

女性の《今》と《性》を描いた官能SF小説「ピュア」が早川書房「note」歴代アクセス数第1位の20万pv超え、Apple Books「2020年ベストブック」選出で話題の小野美由紀さんの最新短篇、SFマガジン2021年2月特別増大号百合特集2021に掲載された「身体を売ること」を全篇公開します。ウイルスや大気汚染の蔓延で義体化が恒常化した世界の元少女娼婦のメイドとお嬢様の物語です。

 わたしがこ

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ありがとうございます!今日のおすすめは『ヒトの目、驚異の進化』です!
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受け継がれていくSF――『2010年代海外SF傑作選』まもなく発売!(選者・橋本輝幸)

2010年代に発表された海外SF短篇を選りすぐった日本オリジナル・アンソロジー『2010年代海外SF傑作選』発売(12/17・木)までもう少し!
『2000年代海外SF傑作選』同様、本作の編者を務めた橋本輝幸氏による、収録作品見どころガイドを掲載いたします!

『2010年代海外SF傑作選』まもなく発売!
橋本 輝幸(SF書評家)

 2020年12月17日発売予定のアンソロジー『2010年代海外

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ありがとうございます!今日のおすすめは『わたしを離さないで』です。
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2010年代に発表された選りすぐりの海外SF短篇を1冊に。『2010年代海外SF傑作選』収録作品紹介

先月ハヤカワ文庫SFより発売されたひさしぶりの年代別アンソロジー『2000年代海外SF傑作選』。いかがでしたでしょうか?

『2000年代海外SF傑作選』に続き、2010年代の海外SF短篇を精選したアンソロジー『2010年代海外SF傑作選』が12月に刊行されます。編集は『2000年代』同様橋本輝幸氏が担当! 本ページではその収録作品とカバーを初公開いたします。

「火炎病」ピーター・トライアス/中

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ありがとうございます!今日のおすすめは『三つ編み』です。
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北極圏の洋上都市にやってきた、獣を連れた女の目的は? 米SF最注目の作家・ミラーの『黒魚都市』を読みのがすな!

アメリカSF最注目の作家、サム・J・ミラーの本邦初の長篇となる『黒魚都市』が新☆ハヤカワ・SF・シリーズより刊行されました。本作はすぐれた英語で書かれたSFを対象としたジョン・W・キャンベル記念賞受賞作品です。本頁では、SF翻訳業山岸真氏による解説を再録いたします。
 
解説
SF翻訳業  山岸 真 
 
 本書の作者サム・J・ミラーは、2010年代に頭角をあらわしたアメリカのSF作家の中でも最注

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ありがとうございます!今日のおすすめは『三体』です。
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柴田勝家は面白い!  日本SF作家クラブ会長、池澤春菜が語る『アメリカン・ブッダ』

柴田勝家(※SF作家)さんのSF短篇集、『アメリカン・ブッダ』が、書評家の細谷正充氏が選出する「第三回 細谷賞」を受賞! 記念に本書巻末に収録されている、SF作家クラブ新会長・池澤春菜さんによる解説を公開します。

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 柴田勝家は面白い。
 いやだってまず名前からして面白い。「何だよ柴田勝家って、武将かよ(笑)」って言いながら本人に会った人全員、ハイライトを失った目で「はい、柴田勝家

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ありがとうございます!今日のおすすめは『なめらかな世界と、その敵』です
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異星種族との死闘! ダニエル・アレンソン『地球防衛戦線3 スカム皇帝殺戮指令』2020年10月15日刊行!〈地球防衛戦線〉3部作完結

2020年10月15日に、ダニエル・アレンソンの『地球防衛戦線3 スカム皇帝殺戮指令』が刊行されます。

幼いころ目の前で異形の異星生物スカムに母親を惨殺された少年マーコも、新兵のための訓練キャンプを終え(第1巻)、鉱山衛星コーパスでの死闘を経て(第2巻)、ついに敵の本拠惑星でスカムの皇帝を追い詰めるまでに成長しました!

3部作完結篇である本書では、これまでの地上、地中でのスカムとの激烈な戦闘だ

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ありがとうございます!今日のおすすめは『わたしを離さないで』です。
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ゲームを楽しむために、SFとファンタジイを読みたい!

ゲームを楽しんで、小説も読もう! ゲームの原作小説や、ゲームを題材にしたSFを紹介する記事です。

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・アンドレイ・サプコフスキ〈ウィッチャー〉シリーズ(『ウィッチャーⅠ エルフの血脈』は川野靖子・天沼春樹 訳、Ⅱ~Ⅴ巻は川野靖子 訳)

〈ウィッチャー〉シリーズ、日本ではゲームのほうが有名ですが、小説が原作です。小説の「その後」がゲームになりました。ドラマ化もされ、Netflixで配信さ

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ありがとうございます!『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』おすすめです
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