海外文芸

25
ノート

オルハン・パムク最新長篇小説『赤い髪の女』試し読み

ノーベル文学賞作家 オルハン・パムクの最新作『赤い髪の女』(原題 Kırmızı Saçlı Kadın)の試し読みを公開いたします。

(書影は、Amazonにリンクしています)
『赤い髪の女』オルハン・パムク/宮下遼訳



私は作家になりたかった。でも、これから語るこの物語が進んでいくにつれ、私は地質調査技師になり、そして建設業者になることだろう。もっとも、私がいま物語をはじめたからといっ

もっとみる
スキありがとうございます!
22

それはまるで天から与えられた恵みのような時間──『ベル・カント』レビュー〔河出真美(梅田 蔦屋書店 洋書コンシェルジュ)〕

(書影をクリックするとAmazonページへジャンプ)

南米の小国を舞台に、副大統領邸を占拠したゲリラと人質の間に生まれる交流を描く感動作『ベル・カント』。11月15日公開の映画「ベル・カント とらわれのアリア」原作でもある本作のレビューが、梅田 蔦屋書店 洋書コンシェルジュの河出真美さんから届きました!

***

「ベル・カント」という見なれない単語にまず目を惹かれる。イタリア語かな、と見当を

もっとみる
ありがとうございます!今後共どうぞよろしくお願いいたします。
13

忘れたくない想い出を、この罪とともに埋めよう。オルハン・パムク最新長篇小説『赤い髪の女』

早川書房では、10月17日にオルハン・パムク『赤い髪の女』(原題 Kırmızı Saçlı Kadın)を刊行いたします。

(書影・リンクは、Amazonにリンクしています)
『赤い髪の女』オルハン・パムク/宮下遼訳

【あらすじ】

父に捨てられた子と、井戸掘りの親方。
2人の前にその女が現れたとき、すでに悲劇ははじまっていた。

***

ある晩、父が失踪した。少年ジェムは、金を稼ぐために

もっとみる
スキありがとうございます!
27

【開催09/29 Sun】『七つの殺人に関する簡潔な記録』に関する濃密な対話(旦敬介×牧野直也)

ボブ・マーリー暗殺未遂事件を題材とし、ジャマイカ出身作家としては史上初のブッカー賞受賞作となった『七つの殺人に関する簡潔な記録』(マーロン・ジェイムズ、旦敬介訳 原題A Brief History of Seven Killings)。

本書をめぐって、訳者の旦敬介さんと、そして『レゲエ入門/世界を揺らしたジャマイカ発リズム革命』の著者である牧野直也さんによる対話を下北沢のB&Bにて行います。

もっとみる
ありがとうございます!今後共どうぞよろしくお願いいたします。
19

文字がリズムになって、流れ込んでくる──ジェイソン・レナルズ『エレベーター』レビュー〔池澤春菜(声優)〕

(書影をクリックするとAmazonページへジャンプ)

早川書房より8月20日に発売のジェイソン・レナルズ『エレベーター』。兄の復讐を果たそうとする少年が乗り込んだエレベーターの中での出来事を描く物語です。声優の池澤春菜さんによるレビューをお届けいたします!

(試し読み・作品紹介はこちら)
(テキスト版試し読みはこちら)
(深緑野分さんによるレビューはこちら)

*****

 1ページ目から、

もっとみる
スキありがとうございます!
26

【試し読み】全米10冠! 話題のヒップホップ・ポエトリー・サスペンス ジェイソン・レナルズ『エレベーター』

(書影をクリックするとAmazonページへジャンプ)

8月20日発売、この夏最大の注目作!
ジェイソン・レナルズ『エレベーター』

説明はあとにして、まずは読んでみてください。

(PDF版はこちら)

いかがですか? 『エレベーター』最大の特徴は、全篇を通して、臨場感あふれる詩のような文体と、ページをめくるのが楽しみになるようなレイアウトで書かれている、というところなのです。
もちろん、物語の

もっとみる
スキありがとうございます!
28

新井賞受賞!女性の生き辛さ描く小説『三つ編み』(レティシア・コロンバニ)拡大展開中!

7月17日、『三つ編み』(レティシア・コロンバニ、齋藤可津子訳)が第10回新井賞を受賞しました。

新井賞は、書店員である新井見枝香さん(女性のための本屋HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE勤務)が一番おもしろかった本をひとりで選び、賞を出すユニークな試みです。同日発表の芥川賞・直木賞とは異なった視点による選書に、読者・メディア・書店員からの注目が集まっています。

■【NHK】書店業

もっとみる
ありがとうございます!今後共どうぞよろしくお願いいたします。
18

歴史小説であり、女性の成長物語であり、家族の物語であり、ノワールであり、ミステリであり、怒濤の海洋冒険物語。ジェニファー・イーガン新作『マンハッタン・ビーチ』の魅力とは?

斬新な手法を駆使した『ならずものがやってくる』でピュリッツァー賞および全米批評家協会賞を受賞したジェニファー・イーガン。その7年ぶりの新作『マンハッタン・ビーチ』は、前作とは異なる作風ですが、前作同様の面白さを持つ作品です。翻訳者の中谷友紀子さんによる訳者あとがきで、その魅力に触れていただければと思います。

(書影はAmazonにリンクしています)

 超大国アメリカの覇権はいずれ終焉を迎えるの

もっとみる
スキありがとうございます!
10

あなたも「穴」覗いてみる? ショーン・プレスコット『穴の町』本文試し読み

独特すぎる登場人物、シュールなストーリー、そしてタダジュンさんのクールな装画でSNSをざわつかせている、ショーン・プレスコット『穴の町』。
前回の記事では、あらすじと登場人物をご紹介いたしました。
今回は本文より、ラジオDJのシアラが送り主不明で大量に送り付けられるカセットテープを何とかしようとする場面、そして、36人いるスティーヴ・サンダーズのうちの4人が語り手の「ぼく」をついにぶちのめす場面を

もっとみる
ありがとうございます!今後共どうぞよろしくお願いいたします。
7

歴史的傑作! ブッカー賞受賞作『七つの殺人に関する簡潔な記録』(マーロン・ジェイムズ)ついに刊行!

ボブ・マーリー暗殺未遂事件を題材とし、ジャマイカ出身作家としては史上初のブッカー賞受賞作『七つの殺人に関する簡潔な記録』(マーロン・ジェイムズ、旦敬介訳 原題A Brief History of Seven Killings)を6月20日より発売中です。

(書影・リンクは、Amazonにリンクしています)
『七つの殺人に関する簡潔な記録』マーロン・ジェイムズ/旦 敬介訳
/早川書房/2019年6

もっとみる
ありがとうございます!今後共どうぞよろしくお願いいたします。
16