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海外文芸

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翻訳文芸書に関わるニュースや試し読み、特別公開原稿などをお届けします。
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2022年12月の記事一覧

【2月3日(金)オンライン開催決定!】池田真紀子氏×柳下毅一郎氏『インヴェンション・オブ・サウンド』刊行記念トークイベント「生きのびるためのパラニューク」開催【イベントは終了いたしました】

【2月3日(金)オンライン開催決定!】池田真紀子氏×柳下毅一郎氏『インヴェンション・オブ・サウンド』刊行記念トークイベント「生きのびるためのパラニューク」開催【イベントは終了いたしました】

2023年1月、単行本『インヴェンション・オブ・サウンド』が18年ぶりの邦訳新刊となるチャック・パラニューク。
本書や『ファイト・クラブ』を始めとするパラニューク作品の訳者である池田真紀子さんと、同じくパラニューク作品の翻訳経験がある柳下毅一郎さんによるオンライン・トークイベントを開催します!各作品の魅力から翻訳の秘訣まで、ファン必見のイベントをお見逃しなく!

【イベント概要】開催日時:2023

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新年1月6日発売! サリー・ルーニー2作目の待望の邦訳『ノーマル・ピープル』(山崎まどか訳)訳者あとがき公開

新年1月6日発売! サリー・ルーニー2作目の待望の邦訳『ノーマル・ピープル』(山崎まどか訳)訳者あとがき公開

2023年1月6日、早川書房からサリー・ルーニーの2作目の小説『ノーマル・ピープル』(山崎まどか訳)の邦訳が発売されます。発売まで約1週間。『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』を読んで『ノーマル・ピープル』の発売が待ち遠しい方も、読んではいないけれど、サリー・ルーニーってどんな作者かちょっとだけ興味のある方も、英語圏だけで150万部超の『ノーマル・ピープル』の内容がちょっとだけ先取りできる「訳

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”好きなものを追いかけてきた人生。でも、満たされないのは、なぜなんだ。” ――小説『ハイ・フィデリティ』(ニック・ホーンビィ)刊行

”好きなものを追いかけてきた人生。でも、満たされないのは、なぜなんだ。” ――小説『ハイ・フィデリティ』(ニック・ホーンビィ)刊行

イギリスの作家、ニック・ホーンビィ『ハイ・フィデリティ』(原題 High Fidelity、森田義信訳)を2022年12月21日に刊行します。本書を原作とする映画も、世界中で話題となった名作です。

◆あらすじロブ、35歳、さえないレコードショップの店主、最近、恋人に振られたばかり。でも気にしない。弁護士の恋人は、出世してから変わってしまって、音楽の趣味も合わなくなったから。自分には店があり、家に

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【note×早川書房】「#読書の秋2022」読書感想文コンテスト結果発表!【ご参加ありがとうございました!】

【note×早川書房】「#読書の秋2022」読書感想文コンテスト結果発表!【ご参加ありがとうございました!】

こんにちは、早川書房です!
秋もすっかり終わり、寒さの厳しい毎日ですね。

「note×出版社合同企画」の「#読書の秋2022」にご参加いただきましてありがとうございました!
早川書房の推薦図書を選んで感想を投稿してくださった皆様、本当にありがとうございます。贈賞者を選ぶ際も改めてその本が読みたくなるような感想文ばかりでとても嬉しく思いました。

▼「#読書の秋2022」全体の結果はこちらから

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『嘘つき村長はわれらの味方』(クリスティーヌ・サイモン/金井真弓訳)12月21日発売!「訳者あとがき」特別公開

『嘘つき村長はわれらの味方』(クリスティーヌ・サイモン/金井真弓訳)12月21日発売!「訳者あとがき」特別公開

早川書房では、12月21日にイタリア系アメリカ人クリスティーヌ・サイモンのデビュー作『噓つき村長はわれらの味方』(原題 The Patron Saint of Second Chances)を刊行します。年末年始のお休みに、読んでいてくすっと笑えるほっこり小説の魅力を、訳者の金井真弓さんに存分に語っていただいた「訳者あとがき」を公開いたします。

あらすじ

 クリスティーヌ・サイモン『嘘つき村長

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莫言、閻連科、余華と並んで中国で人気の作家 劉震雲の最新作『一日三秋』(水野衛子訳)

莫言、閻連科、余華と並んで中国で人気の作家 劉震雲の最新作『一日三秋』(水野衛子訳)

中国文学界でもっとも栄誉がある賞の一つ、茅盾文学賞を受賞した中国のベストセラー作家、劉震雲(リュウ・チェンユン/りゅう しんうん)さんの最新作『一日三秋』が水野衛子さんの翻訳で刊行です。中国のレビューサイト豆瓣では、「2021年度中国文学小説ランキング」で余華に次いで第2位を獲得し、すでに海外10カ国でも版権が売れています。

そんな注目の本作は、劉さんの出身地である河南省延津を舞台に、そこで生き

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「それは魔法のような体験だった――」『グレイス・イヤー 少女たちの聖域』謝辞公開

「それは魔法のような体験だった――」『グレイス・イヤー 少女たちの聖域』謝辞公開

 早川書房から刊行されたディストピア小説『グレイス・イヤー 少女たちの聖域』。発売から1ヶ月が経過しましたが、おかげさまでご好評いただいております。本欄では、本書に収録されている著者キム・リゲットさんによる謝辞を公開いたします。本書の執筆を決意したきっかけについて触れられていますので、ぜひご一読ください。

謝辞

 三年前、午前十時のペンシルヴェニア駅にて。

 電光掲示板を見上げて列車の到着を

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2023年1月6日発売決定! 『ノーマル・ピープル』(サリー・ルーニー/山崎まどか訳)書影公開のお知らせ

2023年1月6日発売決定! 『ノーマル・ピープル』(サリー・ルーニー/山崎まどか訳)書影公開のお知らせ

2023年1月6日、早川書房から『ノーマル・ピープル』(サリー・ルーニー/山崎まどか訳)が刊行されます。2021年の『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』の新鮮な語り口が注目され、2作目の邦訳が熱望されていたサリー・ルーニーの『ノーマル・ピープル』、待望の邦訳刊行です。刊行に先立ち書影を公開いたします。

『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』に引き続き、装幀は田中久子さん、装画は牛久保雅美さ

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『グレイス・イヤー』の次はこれ! フェミニスト・ディストピア小説のおすすめを紹介

『グレイス・イヤー』の次はこれ! フェミニスト・ディストピア小説のおすすめを紹介

16歳になると"魔力"が開花する少女たちを、一年間、森の奥のキャンプに追放するという謎の風習を持った世界を描く、話題のディストピア小説『グレイス・イヤー 少女たちの聖域』(キム・リゲット/堀江里美訳)。本作はアメリカで、フェミニスト・ディストピア小説としても高い評価を受けています。

現代社会における女性への抑圧や、男女格差を、フィクションという形を通して浮かび上がらせるフェミニスト・ディストピア

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『嘘つき村長はわれらの味方』(クリスティーヌ・サイモン/金井真弓訳)12月21日水曜日発売のお知らせ

『嘘つき村長はわれらの味方』(クリスティーヌ・サイモン/金井真弓訳)12月21日水曜日発売のお知らせ

早川書房では、12月21日にイタリア系アメリカ人クリスティーヌ・サイモンのデビュー作『噓つき村長はわれらの味方』(原題 The Patron Saint of Second Chances)を刊行します。へっぽこ村長なのに、なんだか憎めない、読んでいてくすっと笑える……。暗い話題ばかりの今の時代、肩の力を抜いて気楽に読める、ちょっとした笑いの絶えない楽しい小説です。年末年始のお休みのお供に是非どう

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世界が注目する、グラフィックノベル界の新星ニック・ドルナソの最新作『アクティング・クラス』(藤井光訳)試し読み

世界が注目する、グラフィックノベル界の新星ニック・ドルナソの最新作『アクティング・クラス』(藤井光訳)試し読み

現代社会を映し出す傑作として高い評価を受け、グラフィックノベル史上初、ブッカー賞の候補にもなり注目された『サブリナ』の著者、ニック・ドルナソ。そんなドルナソの最新作『アクティング・クラス』が刊行です。翻訳は『サブリナ』と同じく、藤井光さんです。前作では陰謀論やインターネットの闇が取り上げられましたが、今作の舞台は、夜に開催される「演技教室」。社会にうまく馴染めない10人の登場人物たちは、人生の変化

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「文学界の未確認飛行物体(UFO)」こと『異常【アノマリー】』の魅力を営業担当が語る

「文学界の未確認飛行物体(UFO)」こと『異常【アノマリー】』の魅力を営業担当が語る

🖊早川書房営業部 鈴木愛加

気が付けば12月。そろそろ、あなたも「2022年マイベスト本」を考えだす頃合いなのではないでしょうか。今年もたくさんの書籍が刊行されましたね。早川書房も、12月の新刊を含めると計240点の書籍を刊行したことになります。あなたの「マイベスト本」候補の中に、弊社の作品が1冊でも入っていたら万々歳なのですが、「これから選ぶよ」という方のために、私はいまこの記事を書いていま

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