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ハヤカワ文庫NV

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冒険小説やスパイスリラー、映画化原作など。ハヤカワ文庫NVの話題作品の解説や、試し読みを公開中。
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記事一覧

【作家ガイド】逸脱的ロマンチストの肖像──チャック・パラニュークの現在地

第2長篇『サバイバー』が17年ぶりに復刊し、いま日本でも再び注目を集めている作家、チャック・パラニューク。傑作と名高い『ファイト・クラブ』の原作者でありながらも長らく邦訳の途絶えていた小説家の現在を、アメリカ文学研究者の青木耕平さんに解説していただきました。本記事は今月発売のSFマガジン4月号にも掲載予定、特別にウェブで先行公開!

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逸脱的ロマンチストの肖像
──チャック・パラニ

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ありがとうございます!今日のおすすめは『三体』です。

【試し読み】墜落へ向かう飛行機、ただ1人残されたハイジャック犯の独白。チャック・パラニューク『サバイバー』

『ファイト・クラブ』原作者のチャック・パラニュークによる大傑作小説『サバイバー』の冒頭を掲載します。本書は章番号と紙版のページ数が通常の書籍と逆になっている、文字通り“終わりから始まる物語”。2022年の世界にあってなお一切速度を損なわないドライブ感をお楽しみください。

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テスト、テスト。1、2、3。

テスト、テスト。1、2、3。

きっとちゃんと動いてるんだろう

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ありがとうございます!今日のおすすめは『わたしを離さないで』です。

二〇二二年の早川書房の翻訳ミステリ&NVラインナップから大注目作をご紹介!

あけましておめでとうございます。
二〇二二年に刊行予定の翻訳ミステリ&NV作品ラインナップのなかから、一部をご紹介いたします。今年の早川書房は大作・話題作がドシドシ登場!
※タイトルは一部を除き原題および仮題です。

○絶対に読んでいただきたい話題作が勢ぞろい!

『We Begin at the End』クリス・ウィタカー/鈴木 恵 訳

英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガー賞を筆頭に

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ありがとうございます!今日のおすすめは『息吹』です。

『シリア・サンクション』あの〈暗殺者グレイマン〉の著者が認めた冒険アクション小説の新鋭、ついに登場!

この度、早川書房のハヤカワ文庫NVから期待の新人作家による白熱の冒険アクション小説『シリア・サンクション』が11 月17 日に発売です!

〇イントロダクション

『シリア・サンクション』(原題WITHOUT SANCTION)は、アメリカの元軍人(攻撃ヘリ〈アパッチ〉のパイロット)だったドン・ベントレーが2020年に発表したデビュー作。『暗殺者グレイマン』で知られる巨匠マーク・グリーニーが「近年

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ありがとうございます!今日のおすすめは『三つ編み』です。

【Reader Store/ブックパス限定】電子書籍30%OFFクーポンキャンペーン開催中!

電子書籍ストアReader Store/ブックパスにて、早川書房の電子書籍ほぼ全点が対象となる30%OFFクーポンキャンペーンが開催中です! 期間は6/24(木)いっぱいまで。この機会に両ストアをお使いの皆さんはぜひさまざまな名作・話題作を手にとってみてください!

Reader Storeの特設ページはこちらです。
ブックパスの特設ページはこちらです。

ラインナップのなかから、新しいものを中心

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ありがとうございます!今日のおすすめは『ザリガニの鳴くところ』です。

【速報!/ユーザー還元】早川書房の電子書籍1500点が50%OFF、夏のKindle本セール開催中!

現在Kindleストアにて、早川書房の電子書籍約1500点が50%OFFとなる夏のKindle本セールが開催中です! 期間は6月2日(水)から22日(火)までの21日間。国内外、ジャンルを問わず数々の話題作・名作が対象になっていますので、まずはKindleストアでお目当ての作品を検索してみてください!

もちろん、この記事のバナーに書影を使った『イスラエル諜報機関暗殺作戦全史(上・下)』『三体Ⅱ 

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ありがとうございます!今日のおすすめは『わたしを離さないで』です。

【Netflixで5/14配信開始】エイミー・アダムス主演映画原作! 映画への愛に満ちた超一級のサスペンス『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』文庫化

スティーヴン・キング、『ゴーン・ガール』のギリアン・フリンが絶賛。全世界200万部突破。43カ国で刊行決定したページターナー『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』がついに文庫化!

『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(上下)』
A・J・フィン、池田真紀子訳、ハヤカワ文庫NV(解説:山崎まどか)

舞台はニューヨークの高級住宅地。精神分析医のアナ・フォックスは、自宅の屋敷に独りこもって暮らしている。夫と幼

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ありがとうございます!今日のおすすめは『三体』です。

おれを駆り立てるのは、道義だーーシリーズ初、グレイマンの一人称で語られる最新作 『暗殺者の悔恨』訳者あとがき

『レッド・メタル作戦発動』の共作者であるマーク・グリーニーの大人気〈暗殺者グレイマン〉シリーズ第九弾、『暗殺者の悔恨』(原題:One Minute Out)を11月19日に刊行いたします。今回のグレイマンは、いつもとなにかが違う……⁉︎ 訳者の伏見威蕃氏によるあとがきで、舞台設定から映画情報まで、本書の読みどころに迫ります。

訳者あとがき グレイマン・シリーズの最新作『暗殺者の悔恨』One Mi

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ありがとうございます!今日のおすすめは『わたしを離さないで』です。

【感想ツイート更新しました】【艦長クラウスと70年前の海へ】『駆逐艦キーリング』原作の映画『グレイハウンド』は7月10日より配信開始!

脚本&主演トム・ハンクス、監督アーロン・シュナイダー、不朽の海戦小説『駆逐艦キーリング』を原作とする映画『グレイハウンド』は、本日7月10日よりApple TV+ で配信開始となります。

いちはやく『グレイハウンド』を鑑賞された、『駆逐艦キーリング〔新訳版〕』の訳者・武藤陽生さんによると……、

とのことでした! この週末は『グレイハウンド』で、クラウス艦長と70年前の北大西洋へ……!! そして

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ありがとうございます!今日のおすすめは『ヒトの目、驚異の進化』です!

☕⛵😴『駆逐艦キーリング』を読んだ皆様の感想まとめ/映画『グレイハウンド』は7月10日配信開始☕☕☕

2020年5月に40年振りの新訳刊行となった、C・S・フォレスターのベストセラー海戦小説『駆逐艦キーリング』(ハヤカワ文庫NV)。読了された皆様の熱い感想ツイート、ここではそのほんの一部をまとめました。(記事末尾に映画『グレイハウンド』の予告篇リンクも掲載しています)

C・S・フォレスター『駆逐艦キーリング』を原作とする映画『グレイハウンド』(脚本&主演はトム・ハンクス)は、7月10日よりApp

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ありがとうございます!今日のおすすめは『ザリガニの鳴くところ』です。

ミステリマガジン2020年7月号紹介、およびお詫びと訂正について



ミステリマガジン2020年7月号
この1月30日に、惜しまれつつ亡くなった作家で仏文翻訳家の藤田宜永氏を偲び、本誌では、氏の思い出を語るエッセイや膨大な作品群を総括する作家論、隠れた名作短篇などを再掲載し、氏への最大級の感謝をこめて、追悼の意を表したい。

そして藤田氏といえば、70~80年代を中心とする冒険小説・スパイ小説の時代を支えた作家の一人だったが、その熱い時代が新しい作家たちによって

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ありがとうございます!今日のおすすめは『ヒトの目、驚異の進化』です!

【40年振りの新訳刊行】C・S・フォレスター『駆逐艦キーリング〔新訳版〕』に、タイムラインで盛り上がる皆様の声

 彼らの二千キロ先で男たちが、男たちと女子供が、ほかならぬこの船団の到着を待っていた。船団が今こうして向かっていることも、船たちの名前も、冷徹で広大な海と船とを隔てる厚さ二センチの鉄の向こう側にいる男たちの名前も知らない人々が。この船団が、そして同じようにその名を知られぬ数千の船たちが到着しなければ、待ちわびている男たち、女たち、子供たちは飢え、凍え、病に倒れるだろう。そうでなくとも、爆弾で五体が

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ありがとうございます!『これからの「正義」の話をしよう』もおすすめです

【『レッド・メタル作戦発動』刊行記念・連続エッセイ/冒険・スパイ小説の時代】気品あふれるロマンティシズム(池上冬樹)

冒険アクション大作『レッド・メタル作戦発動』(マーク・グリーニー&H・リプリー・ローリングス四世、伏見威蕃訳)刊行を記念し、1970~80年代の冒険・スパイ小説ブームについて作家・書評家・翻訳家が語る連続エッセイ企画を行います。
最終回の第11回は文芸評論家・池上冬樹さんです。

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 2月中旬、女性騎手の藤田菜七子が落馬して鎖骨を骨折したというニュースをきいたとき、きつくテーピングして、翌

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ありがとうございます!今日のおすすめは『なめらかな世界と、その敵』です

【『レッド・メタル作戦発動』刊行記念・連続エッセイ/冒険・スパイ小説の時代】蜜月の果て、次へ(川出正樹)

冒険アクション大作『レッド・メタル作戦発動』(マーク・グリーニー&H・リプリー・ローリングス四世、伏見威蕃訳)刊行を記念し、1970~80年代の冒険・スパイ小説ブームについて作家・書評家・翻訳家が語る連続エッセイ企画を行います。
第9回は書評家・川出正樹さんです。

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 初めて読んだ大人向けの冒険小説は、父親の書棚にあったルシアン・ネイハムの航空誘拐サスペンス『シャドー81』(新潮文庫→ハ

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ありがとうございます!今日のおすすめは『ザリガニの鳴くところ』です。