10/7発売! 目次公開! ”ノーベル文学賞に選ばれた劇作家たち──作り手からみた魅力” 特集 (『悲劇喜劇』24年11月号)
本特集「ノーベル文学賞に選ばれた劇作家たち」は、演劇の作り手たちの視点から、その作家・作品のどこに魅力があるのか探っていくーー。
昨年の受賞者であるヨン・フォッセは、極度に切り詰められたセリフや名前の無い人物たちの短い言葉や沈黙がくり返される独特の文体で、劇作家として成功を収めた人物である。
(ヨン・フォッセの書籍は、☛ハヤカワ演劇文庫『ヨン・フォッセⅠ 名前/スザンナ/ぼくは風』 ☛小説『三部作【トリロギーエン】』も発売中!)
近代劇の範疇に含まれるバーナード・ショーやピランデルロ、オニールに、今の作り手たちがなぜ惹きつけられるのか。
難解と見做されることも多いベケットやカミュ、イェリネク、ピンターは、なぜ日本でも数多く上演されてきたのか。
この特集を通して、私たちは文学の演劇性、演劇の文学性を再確認することになるだろうーー。
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▽掲載戯曲はこちら
『スザンナーー 俳優三人のための一人芝居』 作=ヨン・フォッセ
翻訳=アンネ・ランデ・ペータス、長島 確
『ピローマン』 作=マーティン・マクドナー 翻訳=小川絵梨子
10月8日(火)~ 8月27日(日) @新国立劇場 小劇場で上演
(10月3日、4日プレビュー公演)
『峠の我が家』 岩松了
10月25日(金)~11月17日(日)@本多劇場 他
▽特集= ノーベル文学賞に選ばれた劇作家たち
──作り手からみた魅力
◆
ピンター劇を語る 高橋一生
聞き手=小田島創志 8
ノーベル文学賞受賞後のヨン・フォッセ
アンネ・ランデ・ペータス 16
『スザンナ』──フォッセの例外と典型 長島 確 18
実存主義の芝居の先駆者 小川絵梨子
聞き手=濱田元子 20
シチリア島の日本人 渡辺えり 24
『ゴドーを待ちながら』は不条理演劇ではない
河合祥一郎 28
バーナード・ショーの素顔──? 鵜山 仁 30
霧の中から届く音楽
──エルフリーデ・イェリネクの方法 林 立騎 32
サルトルの文学性、現代演劇はどう向き合うべきか。
──『アルトナの幽閉者』を通して 上村聡史 35
不条理な世界と一緒に息をする 稲葉賀恵 38
ウォレ・ショインカ
──『狂人と専門家』再び 伊藤 大 40
自由を求め続ける表現者・高行健
松森望宏 42
『ピンター 矛盾 詩』 的早孝起 44
魂の死と再生をうたった『夜への長い旅路』
栗山民也 46
◆
小説家の贅言 辻原 登 48
◆
第十二回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞のお知らせ 23
作家プロフィール 編集部 52
■演劇時評
山内則史・伊達なつめ(最終回)
モダンスイマーズ『雨とベンツと国道と私』
イキウメ『奇ッ怪小泉八雲から聞いた話』
劇団☆新感線『バサラオ』
iaku『流れんな』
serial number『神話、夜の果ての』
かわいいコンビニ店員飯田さん『空腹』
Bunkamura『ふくすけ2024–歌舞伎町黙示録–』
ゴーチ・ブラザーズ『彼方からのうた -SONG FROM FAR AWAY- 』
T Factory川村毅×小林勝也×千葉哲也×占部房子×山本亨『路上7─インパーフェクト・デイズ』
NODA・MAP『正三角関係』
文学座『オセロー』
SCOT サマー・シーズン2024『野火』
日米合作 ブロードウェイミュージカル(東急シアターオーブ他『RENT』
カンパニーデラシネラ『点と線』
ヨン・フォッセの作品はこちらも!
☛ハヤカワ演劇文庫『ヨン・フォッセⅠ 名前/スザンナ/ぼくは風』
ヨン・フォッセ 作 アンネ・ランデ・ペータス、長島確 翻訳
☛小説『三部作【トリロギーエン】』
ヨン・フォッセ 作 岡本健志、安藤佳子 翻訳