グレッグ・イーガンとヴァージニア・ウルフが好きすぎるわたしが 「春のハヤカワ電子書籍祭」からおすすめ本を紹介します!
突然ですがこんにちは! 早川書房編集部のOともうします。好きな作家はグレッグ・イーガンとヴァージニア・ウルフ、好きな飲み物は生ビール、趣味はアラサーになってから始めたギターです。どうぞよろしくお願いします!
さて、早川書房は、4月13日までKindle限定でセール「春のハヤカワ電子書籍祭」を開催中です。もうチェックしていただけましたか?
「春のハヤカワ電子書籍祭」ラインナップ一覧はこちらから!
1,000点を超えるラインナップをながめていたら、人生のふしぶしで出会ってきた早川書房の作品を思い出し、懐かしくなってしまいました。というわけで、今回は独断と偏見で、わたしのおすすめ本とその思い出を勝手にご紹介します!
アルジャーノンに花束を〔新版〕
時は90年代後半。お母さんが持っていた文庫本を借りて読みました。なつかしいなあー! 小学校高学年くらいだったと思います(ヤバい、歳がバレる)。当時、宇多田ヒカルさんの推薦コメントつきのオビがついていました。読み返すたびに変わらない心のふるえを感じつつも、変わってゆく自分自身にも気づくような、そんな大切な一冊です。
ひとりっ子
別記事でも書きましたが、おそらく、はじめて自分のお小遣いで買った早川書房の本です。大学1年生の時、研究室の先輩に薦められたのでした。以来、イーガン沼にハマることになるとは露知らず……文庫本はもうボロボロなので、この機会に電子書籍で書い直します。
夏への扉
ドベタですね! でも既読の方も、セールのこの機会に読み返してみてはいかがでしょうか。わたしは圧倒的猫派です。ヴァージニア・ウルフも、はじめての原稿料で猫を飼ったそうです。ああ、実家の猫をモフりたい…
Self-Reference ENGINE
大学時代といえばこの一冊。当時、円城塔さんと伊藤計劃さんの作品が、読書好きの友だちの間でおおはやりしていました(歳がバレるパート2)。床下のフロイトの衝撃は忘れられません。青春の書のひとつです。ちなみにこの頃からヴァージニア・ウルフにもハマりはじめ、『ヴァージニア・ウルフ短篇集』や『ダロウェイ夫人』などを読み漁っていました。
わたしの名は赤〔新訳版〕上・下
研究もせず、食べて飲んで読書してばかりいた大学院時代。ウルフの『波』や『幕間』などを読みつつ、それ以外にも世界文学をいろいろ読むぞ! と意気込んで手にとったのがオルハン・パムクでした。それから数年後、イスタンブールへ旅行に行った際、書店員さんにこれを読んだと話したら、とても喜ばれました。文学に国境なし!
しあわせの理由
とある手術を受けるために2週間ほど入院していたことがあるのですが、その時読んでいたのがこの本。イーガンはいついかなる時も、わたしをものすごいところへトリップさせてくれます。む、むずかしい! だがそれがたまらない! 極上の短篇集です。同じ頃ウルフの『オーランドー』や『灯台へ』も読み返していたっけ。
最後にして最初のアイドル
アイドルとファンダムについて、こんなに滑稽に、でも真剣に考え抜かれた小説は他に読んだことなく衝撃でした。想像以上にキラキラ(?)したところへ連れて行かれます。
三つ編み
ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』やケイト・ザンブレノ『ヒロインズ』、そして韓国文学など、フェミニズムに関連する書籍を読み漁った2019年。これももちろんそのひとつ。絶望的な状況でも、自らの信じる道を貫くこと。世界の中で自分はひとりではないと感じること。おりに触れて読み返したい本です。特別インタビュー連載もチェックを!
わたしはもともと文芸とは関係ない仕事をしていたのですが、イーガンとウルフを読み続けた結果、なぜかいま早川書房で働いています。人生本当に何が起きるかわかりません! 本記事がみなさんの、新しい本との出会いのきっかけになれば、とてもうれしいです。
「春のハヤカワ電子書籍祭」は4月13日まで実施中です!
この機会をおみのがしなく!
(文責:編集部O)