『戦士強制志願』のumegrafix氏による装画の制作過程を公開します!
現代版『宇宙の戦士』、J・N・チェイニー&ジョナサン・P・ブレイジーによるミリタリSF『戦士強制志願』はハヤカワ文庫から2024年4月5日に発売予定です。
この記事では、梅野隆児(umegrafix)氏による『戦士強制志願』の装画の製作過程、ラフ画像をお見せします。
書影出来上がりはこちらになります。
主人公レヴは作品冒頭で海兵隊に徴兵され、そこで厳しい訓練をうけ、遺伝子改変や機械的・有機的な身体拡張などをされ、戦地に向かうことになります。敵は巨大戦闘メカに乗るケンタウルス人。海兵隊には戦車のような大型メカに乗る部隊もありますが、レヴは偵察部隊(しかし、偵察だけでなく戦闘もおこなう部隊)に配属されており、戦闘メカを相手にするにはやや心もとないボディアーマーを装備しての出撃です。彼の戦闘シーンを描いていただきたいとリクエストしました。
描いていただいたのは、こちら↓のラフ2案です。
ライフルを構え、肩撃ちミサイルを担いだ姿を描いていただきました。
どちらもかっこいいですよね!
かっこいいので悩みましたが、デザイナーの岩郷重力さんとも相談し、基本は右の案で、ただし下半身はひねらせない体勢で、とお願いしました。
修正ラフがこちら↓になります。いいですね!
これをもとに完成した装画がこちら。
タイトルの文字を右側に縦で入れたり、上方に横に入れたりすることを考えて、背景の余白を広めに描いていただきました(そのほか、肩撃ちミサイルの位置や、明るさを少し変えてもらっています)。
じつは、この絵があんまりかっこよかったので、カバーの表2(袖部分)にこの絵をぐるっと回りこむようにしてもらいました(下写真参照)。
ぜひお手に取って、この部分をご覧ください!
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『戦士強制志願』
Sentenced to War
J・N・チェイニー&ジョナサン・P・ブレイジー
金子浩 訳
解説:岡部いさく
装画:梅野隆児(umegrafix) 装幀:岩郷重力
ハヤカワ文庫SF/電子書籍版
1,738円(税込)
2024年4月5日発売
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