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話題の英国ミステリもアルテもルメートルもロボサムもマッキンティもハートもパレツキーもルースルンドも紫金陳も〈ハンターキラー〉続篇も『野蛮人との生活』も出します。2021年の早川書房ミステリ&NV刊行予定の一部をご紹介!

 2021年早々からカズオ・イシグロ『クララとお日さま』J.Y. Park『何のために生きるのか?』が快進撃中の早川書房。SF部門ではいよいよ完結の『三体』第三部が、ノンフィクション部門ではマイケル・サンデルビル・ゲイツの著作など、今年はまだまだビッグ・タイトルが刊行を控えております。じゃあ海外ミステリの方はどうなってるのという声にお応えして、今年のミステリ・NVのラインナップからごく一部をご紹介いたします。

〇『第八の探偵』アレックス・パヴェージ/鈴木恵 訳

第八の探偵

7作の作中作が織り込まれた異色のミステリ。読者モニターの募集を掛けたところ皆様からの「読みたい!」の声が殺到し、現在、小社のモニターキャンペーン史上最多の応募数をいただいております。〆切は明日3/5まで。話題沸騰確実の作品をいち早く読めるチャンスです! お見逃しなく!

〇『木曜殺人クラブ(仮)』リチャード・オスマン/羽田詩津子 訳

木曜殺人クラブ

『カササギ殺人事件』の続篇をおさえて昨年イギリスで100万部に迫る大ヒット&各書評から大絶賛を浴びた傑作ミステリが小社より登場です。高齢者専用の住宅地で未解決事件を調べることを趣味にしている老人グループ「木曜殺人クラブ」が、本物の殺人事件に遭遇し、その謎解きに乗り出す――。この作品がどれだけ凄い作品なのかについての詳報は後日noteにて掲載予定。お楽しみに!

〇『Good Girl,Bad Girl(仮)』マイケル・ロボサム/越前敏弥 訳

グッドガール、バッドガール

心理学者のサイラスはフィギュアスケート選手殺人事件の捜査に加わる。同じころ、彼は訪れた施設で「嘘を見抜く」能力を持った少女イーヴィと出会う――。『生か、死か』で英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガーを受賞したロボサムが、なんと再びゴールド・ダガーに輝いた(二度受賞はオーストラリア作家として史上初!)傑作長篇です。

〇『レイン・ドッグズ』エイドリアン・マッキンティ/武藤陽生 訳

レイン・ドッグズ

刊行されるごとに最高傑作を更新していく刑事〈ショーン・ダフィ〉シリーズの第五弾が登場。刑事ショーンはキャリックファーガスの古城で、またしても密室殺人事件に挑むことに――米国ミステリ界の最高峰、エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞ペイパーバック賞)の受賞作品です。既刊の紹介記事はこちらから。

〇『Unwilling(仮)』ジョン・ハート/東野さやか 訳

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1972年、アメリカ。ベトナム戦争中に海兵隊を不名誉除隊させられ刑務所にいた兄と、数年ぶりに再会した弟。しかし町である事件が起き——兄弟の絆を描くクライム・フィクション。エドガー賞長篇賞を二度受賞した数少ない巨匠である著者の、待望の新作です。

〇『Black Summer(仮)』M・W・クレイヴン/東野さやか 訳

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昨年大好評で迎え入れられたゴールドダガー受賞作『ストーンサークルの殺人』に続く、〈ワシントン・ポー〉シリーズの第二弾が早くも登場。ポーが過去に手掛けた事件に冤罪の疑惑が。しかし事件関係者が姿を消してしまい……猪突猛進の警官ポーと天才分析官ティリー・ブラッドショーのバディが捜査にのぞみます。

〇『The Guest List(仮)』ルーシー・フォーリー/唐木田みゆき 訳

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昨年、米国最大の読書SNS〈goodreads〉にて行われた年間ベスト投票にて70,000票以上を集め、2位に倍の得票差でミステリ部門1位となった作品
孤島で行われたセレブの結婚式で殺人事件が発生。複数の時間軸、複数の登場人物の視点から徐々に事件の全容が読者に開示されていく……その意外な真相とは!?

〇『Shell Game(仮)』サラ・パレツキー/山本やよい 訳

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ヴィクのファンの方々、大変長らくお待たせいたしました。これまでお問い合わせを多くいただきましたサラ・パレツキーの私立探偵〈 V・I・ウォーショースキー〉シリーズの続刊が今年刊行予定! 本作に続く『Dead Land』も来年に刊行予定です!

〇『死まで139歩(仮)』ポール・アルテ/平岡敦 訳

死まで139歩

本格ミステリファンの方々も、大変長らくお待たせいたしました。ポール・アルテの〈ツイスト博士シリーズ〉ベストとうたわれた本作、ついに今年刊行です。靴に埋め尽くされた屋敷で起きた密室殺人の真相とは? ミステリ作家の故・殊能将之氏に「茫然自失状態になるほどすごい」「傑作」といわしめた本作。晩秋刊行予定! ご期待ください。

〇『われらが痛みの鏡(仮)』ピエール・ルメートル/平岡敦 訳

われらが痛みの鏡

フランス作品ではこちらも今年出ます! フランス最大の文学賞であるゴンクール賞受賞作『天国でまた会おう』、その続篇『炎の色』三部作を成す完結篇が登場。時代は第二次世界大戦期へ。ドイツ軍が迫りくるパリとその周辺地を舞台に、『その女アレックス』の著者が、数奇な運命に翻弄される人々を描く大作。ぜひシリーズの完結を見届けてください。

〇『三時間の導線(仮)』アンデシュ・ルースルンド/清水由貴子・喜多代恵理子 訳

三時間の導線

昨年の『三分間の空隙』に続き、今年も刊行〈グレーンス警部〉シリーズ。遺体安置所に現れた「あるはずのない」死体。その謎を追うグレーンス警部がたどり着いたのは……。前作をさらに上回るスケールでおくる本作。『三分間の空隙』の「あのキャラクター」はどうなったのか? シリーズファン必読です。

〇『THE GOLDEN CAGE(仮)』カミラ・レックバリ/奥村章子 訳

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えっあのレックバリがハヤカワから出るの!?と驚きの皆さん、記事を書いている私も驚きました。ただしこちらは〈エリカ&パトリック事件簿〉とは別のシリーズ作品。ストックホルムの豪華なマンションで夫に束縛される妻——その過去と復讐を描く、スウェーデン犯罪小説の女王の新作です。

〇『坏小孩(仮)』紫金陳/稲村文吾 訳

悪い子供

昨年中国で社会現象を巻き起こしたサスペンス・ドラマ『バッド・キッズ 隠秘之罪』(原題:隠秘的角落)。その原作小説が小社より刊行。完全犯罪の現場を偶然目撃してしまった少年少女たちが、その殺人犯を脅迫しようとするが……衝撃の展開が連続する物語から目が離せない! こうご期待!

〇『DANGEROUS GROUNDS(仮)』ジョージ・ウォーレス&ドン・キース/山中朝晶 訳

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こちらもお問合せ&翻訳希望のお便りがとても多かった作品です! ハンターキラー 最後の任務』『ハンターキラー 潜航せよ』の潜水艦アクション超大作シリーズ第三弾! 核兵器をめぐって危険海域で繰り広げられるテロリストとの闘いの行方は!?

〇『野蛮人との生活〔新版〕』シャーリイ・ジャクスン/深町 眞理子訳

野蛮人との生活

おそらくハヤカワ文庫NVでもっとも復刊が望まれているであろう作品がついによみがえる! 『くじ』で知られる名手シャーリイ・ジャクスンの異色育児エッセイにして最高傑作が新版で刊行予定です! 


これ本当に全部今年中に出せるんだろうか?と自分でも疑問ですが、ここに書ききれなかった傑作も、準備中の大作も、あの人気シリーズの続篇も、まだまだございます。今後小社noteおよびTwitterで随時お知らせいたしますので、ぜひご注目を! 

※書名等はAmazonにリンクしております。