ハヤカワ国内フィクション

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ノート

早川書房、百合はじめます。ハヤカワ文庫の百合SFフェア

早川書房では6月20日(木)、百合SFアンソロジー『アステリズムに花束を』と月村了衛『機忍兵零牙〔新装版〕』、森田季節『ウタカイ 異能短歌遊戯』、矢部嵩『〔少女庭国 〕』をハヤカワ文庫JAより一挙刊行。伊藤計劃『ハーモニー』初代カバー版などを加え百合SFフェアを開催します。
(新刊4点すべて電子版も同日配信)

世界初の百合SFアンソロジー
『アステリズムに花束を』

百合――女性間の関係性を扱っ

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もしも、女性が男性を食べないと妊娠できない世の中になったら? SF小説「ピュア」

SFマガジン6月号に掲載された小野美由紀さんの「ピュア」を全篇公開いたします。タイトルの通り、ある純粋な性と生を描く遠い未来の物語です。

「男を食べたい」と思ったのは、一体いつからだろう。
 はぁ、と荒い息を吐きながら、目の前でヒトミちゃんが男を犯している。
 ぎっこんばったん、ボートを漕ぐみたいに大きく上体を揺らし、ほおを紅潮させ、恍惚に体を震わせながら、ヒトミちゃんは跨った男に夢中で腰を打ち

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南方熊楠、英国にて天使と邂逅。『ヒト夜の永い夢』前日譚「一八九七年:龍動幕の内」

4月に刊行された、柴田勝家氏による一大昭和伝奇SF『ヒト夜の永い夢』。粘菌コンピュータを搭載した自動人形「天皇機関」をめぐって時代を築いた名士たちが入り乱れる本書の、スピンオフ前日譚を特別公開します。
本作単品でも楽しめるようになっていますが、ぜひ『ヒト夜』を読んでからお楽しみください!(編集部)



 ここは世界の全てがある場所、つまり大英博物館である。
 大英帝国の威光も燦然たり。七つの海

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【先行公開】シリーズ19年ぶりの続篇 菅浩江『不見(みず)の月 博物館惑星II』レビュー(SF音楽家・吉田隆一氏)

2000年に刊行され、「ベストSF2000」国内篇第1位・星雲賞・日本推理作家協会賞を受賞した菅浩江氏の『永遠の森 博物館惑星』。その19年ぶりの続篇となる『不見(みず)の月 博物館惑星II』はただいま好評発売中! SF音楽家・吉田隆一氏によるレビューを、SFマガジン次号に先駆けてnoteで公開します。

 本書は、地球の衛星軌道上に作られた巨大博物館苑〈アフロディーテ〉を舞台とした「美」を巡る連

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