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2018年11月の記事一覧
泣いても馬謖を斬れないSF
『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』でも知られる三方行成氏による短篇「流れよわが涙、と孔明は言った」を無料公開します。どこに着地するのか誰にもわからない物語をお楽しみください。(編集部)
流れよわが涙、と孔明は言った
孔明は泣いたが、馬謖のことは斬れなかった。
硬かったのである。
「どういうことだ……」
孔明はうめいた。首切り役人もうめいた。馬謖もうめいていた。
概ね、
『裏世界ピクニック3』発売記念! 1・2巻エピソードガイド
シリーズ最新刊『裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ』の発売を記念して、これまでの1・2巻エピソードを振り返るまとめ記事です。展開のネタバレを含みますのでご注意を。これからシリーズに追いつきたい方や、3巻の前に流れを復習しておきたい方はぜひご活用ください!(編集部)
11/30追記:3巻電子版配信開始!
(書影はKindle版にリンクしています)
第1巻
「ファイル1 くねくねハンティング」
舞
『祈りの守』発売記念、春坂咲月氏公式HP〈旧暦屋.com〉開設のお知らせ!
第6回アガサ・クリスティー賞優秀賞に輝いた『花を追え――仕立屋・琥珀と着物の迷宮』に続く、着物苦手女子の八重とイケメン天才和裁士・琥珀が和と着物にまつわる謎を解く人気シリーズの第3弾『祈りの守(もり)』11/20発売を記念して、著者の春坂咲月さんが公式HP〈旧暦屋.com〉を開設しました。
〈旧暦屋〉とは、作中で、天才和裁士・琥珀とその相棒の“サの字”が、古都奈良で営む着物のお店の屋号です(シリ
【オーガニックゆうき】第8回アガサ・クリスティー賞受賞作『入れ子の水は月に轢かれ』冒頭公開【11/20発売】
「一九四八年、アイロン、ソバ代、十一円だった……
一九四九年、レーラ、十二円に値上げしたさ。
その年にはゼーリスも暴れたねぇ……
一九五〇年、十三円、ジェーン……
一九五一年のドゥースの時は値上げして十四円……
一九五三年、ヘデンは相当強かったね、思い切って十五円、
一九五四年はシンシーア、十六……」
「オバア、もういいよ」
「アイ、何でよぉ。『鶴食堂』が繁盛した頃までいってないよ
「ちなみに没となった筆名には『ウェルダンこげめ』や『鰐淵ラコステ』などがありました」オーガニックゆうき『入れの子の水は月に轢かれ』が刊行されますよ。【11/20発売】
第8回アガサ・クリスティー賞受賞作、オーガニックゆうきさんの『入れ子の水は月に轢かれ』が、11月20日(火)に早川書房より刊行されます。様々な意味で、クリスティー賞史上最大の問題作と言える本作品。舞台は那覇の猥雑な裏通りである「水上店舗通り商店街」です。ガーブ川を暗渠にして生まれたその場所で起きた連続殺人事件を解決するために、家出青年の駿、高齢フリーターの健さん、老女傑の鶴子オバアが駆け回り
高殿円著『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』文庫電子版発売記念、短篇特別公開!
『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』(高殿円著)の文庫電子版の発売を記念して、同書収録の短篇「シャーリー・ホームズとディオゲネスクラブ」を特別公開します。シャーリー・ホームズって何? という方には、まずは雪広うたこさんによる紹介コミックをご覧ください。
キュートでかっこいい女性二人組、シャーリーとジョーが、現代ロンドンを舞台に活躍します。今回、掲載する「シャーリー・ホームズとディオゲネスクラブ」