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ハヤカワ新書

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【2023年6月創刊】新刊の試し読みや創作の舞台裏など、新レーベルの最新情報をいち早くお届けします
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2023年8月の記事一覧

「消える信号機」の秘密──LED薄型歩行者灯器のはなし④(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

「消える信号機」の秘密──LED薄型歩行者灯器のはなし④(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

ソニー独立後、フリーランスとしてさまざまな製品を手がけてきたプロダクトデザイナー・秋田道夫。自身が「代名詞」と語るのが、歩行者用の薄型信号機のデザインです。

この「風景に溶け込む」信号機のデザインは、どのように生まれたのか? 新刊『かたちには理由がある』(ハヤカワ新書)より、数回にわけてご紹介します。

「消える信号機」の秘密──LED薄型歩行者灯器のはなし④▶連載第1回(「あの人は相当信号機に

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オタフクソースから追加ゲスト参加決定!焼きそばソースもプレゼント!【9月7日(木)19時30分スタート】塩崎省吾×小野瀬雅生「焼きそばはなぜ美味しいのか?」本屋B&Bにて『ソース焼きそばの謎』刊行記念トークイベント開催決定!

オタフクソースから追加ゲスト参加決定!焼きそばソースもプレゼント!【9月7日(木)19時30分スタート】塩崎省吾×小野瀬雅生「焼きそばはなぜ美味しいのか?」本屋B&Bにて『ソース焼きそばの謎』刊行記念トークイベント開催決定!

見るとお腹が空く本として書店店頭を騒がせている(?)ハヤカワ新書『ソース焼きそばの謎』、トークイベント第二弾として本屋B&Bで開催予定の9/7(木)「焼きそばはなぜ美味しいのか?」刊行記念トークイベントに、急遽追加ゲストが加わることになりました。なんと美味しいおまけもついてくるそうで・・?

オタフクソースからお好み焼士マイスター・川本和晴さんが新たなゲストとして参加決定!川本和晴(かわもと かず

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製品と「ことば」の関係。ハヤカワ新書8月刊 秋田道夫『かたちには理由がある』感想まとめ

製品と「ことば」の関係。ハヤカワ新書8月刊 秋田道夫『かたちには理由がある』感想まとめ

ハヤカワ新書の8月の新刊、『かたちには理由がある』(8/22発売)。LED式薄型信号機、交通系ICカードチャージ機、トートバッグ、カトラリーなど、公共機器から生活用品に至るまでさまざまな「かたち」を手がけてきた人気プロダクトデザイナーの秋田道夫さんが、その思考をはじめて語った本書への感想のほか、著者の秋田道夫さんの本に対する言葉をご紹介します。

「身の回りにあるものは、すべて誰かがデザインした」

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庭の本質を最新技術で読み解く。『日本庭園をめぐる』まえがき試し読み

庭の本質を最新技術で読み解く。『日本庭園をめぐる』まえがき試し読み

早川書房があらたに立ち上げた新書レーベル「ハヤカワ新書」。創刊第二弾として7月に発売されたばかりの新刊『日本庭園をめぐる デジタル・アーカイヴの可能性』(原瑠璃彦)から、日々刻々と変化する日本庭園をアーカイヴ化する意義を説く、「まえがき」を特別に試し読み公開します。

まえがき「庭」、あるいは「日本庭園」という言葉を聞いたとき、人はどのようなものを思い浮かべるだろうか。松や桜の古木が生え、杜若や百

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【未知への扉をひらく ハヤカワ新書】早川書房新レーベル「ハヤカワ新書」10月刊をご紹介【10月17日発売】

【未知への扉をひらく ハヤカワ新書】早川書房新レーベル「ハヤカワ新書」10月刊をご紹介【10月17日発売】

早川書房が新たに立ち上げた新書レーベル「ハヤカワ新書」。日本の著者による書き下ろしを中心に、早川書房の強みであるSFやミステリの視点も生かした、あらたな切り口の新書を多数予定しています。
こちらでは10月17日に発売する3点をご紹介します!

◎10月刊ラインナップはこちら【10月刊のご紹介】浅川智恵子、(聞き手)坂元志歩『見えないから、気づく』

◎内容紹介
全盲の研究者はどのように世界をとらえ

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虚構は敗北し、批評は死滅したのか。宇野常寛『2020年代の想像力』反応続々!

虚構は敗北し、批評は死滅したのか。宇野常寛『2020年代の想像力』反応続々!

6月の創刊から早3カ月。ハヤカワ新書連続刊行第三弾の8月は、宇野常寛『2020年代の想像力』が絶賛発売中です!

『ゼロ年代の想像力』から15年、現実と虚構の関係はどう変化したのか。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』『すずめの戸締まり』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『怪物』『街とその不確かな壁』『鎌倉殿の13人』など、この時代を代表する30作を題材に、「虚構」の価値はどこにあるのかを問いか

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結局ChatGPTって何をしているんですか?がわかる『ChatGPTの頭の中』称賛の声続々

結局ChatGPTって何をしているんですか?がわかる『ChatGPTの頭の中』称賛の声続々

ChatGPTの開発元であるOpenAIのCEO、サム・アルトマンが「最高の解説書」と絶賛した『What Is ChatGPT Doing … and Why Does It Work?』。
その翻訳版である『ChatGPTの頭の中』(スティーヴン・ウルフラム、高橋聡訳、稲葉通将監訳、早川書房)が7月20日に発売されました。いま最も注目されている「人工知能」の仕組みがわかるとあって、エンジニアから

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かたちは本来どうあるべきか──LED薄型歩行者灯器のはなし③(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

かたちは本来どうあるべきか──LED薄型歩行者灯器のはなし③(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

ソニー独立後、フリーランスとしてさまざまな製品を手がけてきたプロダクトデザイナー・秋田道夫。自身が「代名詞」と語るのが、歩行者用の薄型信号機のデザインです。

この「風景に溶け込む」信号機のデザインは、どのように生まれたのか? 新刊『かたちには理由がある』(ハヤカワ新書)より、数回にわけてご紹介します。

かたちは本来どうあるべきか──LED薄型歩行者灯器のはなし③▶連載第1回(「あの人は相当信号

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デザインの専門用語で説明することが難しい製品──LED薄型歩行者灯器のはなし②(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

デザインの専門用語で説明することが難しい製品──LED薄型歩行者灯器のはなし②(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

ソニー独立後、フリーランスとしてさまざまな製品を手がけてきたプロダクトデザイナー・秋田道夫。自身が「代名詞」と語るのが、歩行者用の薄型信号機のデザインです。

この「風景に溶け込む」信号機のデザインは、どのように生まれたのか? 新刊『かたちには理由がある』(ハヤカワ新書)より、数回にわけてご紹介します。

デザインの専門用語で説明することが難しい製品──LED薄型歩行者灯器のはなし②▶連載第1回(

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「あの人は相当信号機に興味があるようだ」──LED薄型歩行者灯器のはなし①(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

「あの人は相当信号機に興味があるようだ」──LED薄型歩行者灯器のはなし①(秋田道夫『かたちには理由がある』より)

ソニー独立後、フリーランスとしてさまざまな製品を手がけてきたプロダクトデザイナー・秋田道夫。自身が「代名詞」と語るのが、歩行者用の薄型信号機のデザインです。

この「風景に溶け込む」信号機のデザインは、どのように生まれたのか? 新刊『かたちには理由がある』(ハヤカワ新書)より、数回にわけてご紹介します。

「あの人は相当信号機に興味があるようだ」──LED薄型歩行者灯器のはなし①わたしの代名詞とも

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核兵器使用の「正当化」はここから始まったーーNHKスペシャル取材班『原爆初動調査 隠された真実』まえがき試し読み

核兵器使用の「正当化」はここから始まったーーNHKスペシャル取材班『原爆初動調査 隠された真実』まえがき試し読み

広島と長崎でアメリカ軍によって戦後行われた「原爆の被害と効果」の大規模調査。残留放射線が計測され、科学者たちが人体への影響の可能性を指摘したにもかかわらず、なぜ事実は隠蔽されたのか?
2年前に放送され大きな反響を呼んだNHKスぺシャルの内容に大幅加筆したハヤカワ新書『原爆初動調査 隠された真実』が8月22日に発売となりました。
2023年の今、78年前に行われたことの真実を知る意味とは。著者による

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「現実優位の時代」における「虚構の価値」とは——宇野常寛『2020年代の想像力』序文特別公開

「現実優位の時代」における「虚構の価値」とは——宇野常寛『2020年代の想像力』序文特別公開

ポリティカル・コレクトネスとアテンション・エコノミーの間で、もはや表現の内実(虚構)よりも、作品を語るアクション(現実)の側に人々が強く快楽を覚える現代において、「虚構」の価値はどこにあるのか? 『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』『すずめの戸締まり』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『怪物』『街とその不確かな壁』『鎌倉殿の13人』など、この時代を代表する作品の分析を通じて強大な「現実」に抗うための

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プロダクトデザイナーはどう「観察」しているのか? 秋田道夫『かたちには理由がある』冒頭公開

プロダクトデザイナーはどう「観察」しているのか? 秋田道夫『かたちには理由がある』冒頭公開

ハヤカワ新書の8月の新刊、秋田道夫『かたちには理由がある』(8/22発売)。観察力と感性を磨くコツとは何か。LED式薄型信号機、交通系ICカードチャージ機、トートバッグ、カトラリーなど、公共機器から生活用品に至るまでさまざまな「かたち」を手がけてきた人気プロダクトデザイナーが、「かたち」をめぐる思考をはじめて語った本書の「はじめに」を、発売に先駆け公開します。

はじめに 観察はデザインに勝る

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新書創刊の舞台裏:四季に応じて変化する日本庭園をデジタルで保存する!? 不可能に挑む試みを『日本庭園をめぐる』担当編集者が語る

新書創刊の舞台裏:四季に応じて変化する日本庭園をデジタルで保存する!? 不可能に挑む試みを『日本庭園をめぐる』担当編集者が語る

早川書房があらたに立ち上げた新書レーベル「ハヤカワ新書」。早川書房の強みであるSFやミステリ、ノンフィクションなど多彩な視点を生かした、独自の切り口の新書を多数予定しています。
創刊第二弾は2023年7月19日(水)に発売したばかり。どんなテーマの新書が読める? そもそも新書創刊って何を準備するの? ……そんな疑問にお答えすべく、『日本庭園をめぐる』(著:原 瑠璃彦)の発売に向けて準備を重ねてきた

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