ハヤカワ・ノンフィクション
【いまを生き延びるための哲学】マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』累計100万部突破!
(写真禁転載)
マイケル・サンデル/鬼澤忍訳『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』が累計100万部を突破しました(電子版を含む)。
初版の刊行は2010年5月22日。日本がまだ、東日本大震災もコロナ禍も経験していなかった頃のことです。
それから10年間、私たちが読み継いだ「いまを生き延びるための哲学」。
特に、本書を通じて広く知られるようになった「トロッコ問題
「読んでて心拍数が上がる」「至高の一冊」「興奮が止まらない」「傑作本格ミステリを読んでるような知的興奮」「SF好きは必読」「一種の虚構論」「目はすごい」「軽妙でクソ面白い語り口やべえ」「目からウロコの見本市」ーー4刷決定『ヒトの目、驚異の進化』読者の声part3
発売から20日で4刷が決定した、マーク・チャンギージー『ヒトの目、驚異の進化――視覚革命が文明を生んだ』(柴田裕之訳)。現在、Amazon「科学読み物」ベストセラー1位、「ビジネス街で売れているベストセラー・ランキング」(週刊ポスト)新書・文庫部門9位など、ベストセラー街道を爆走中。「目の本が一体なぜ?」と思われる方もいるかもしれません。そんな疑問に答えるべく、Twitterの皆様の熱い感想をまと
もっとみる中国に「正義」はあるのか? マイケル・サンデル待望の最新刊『サンデル教授、中国哲学に出会う』はしがき
はしがき 中国、マイケル・サンデルと出会う
by エヴァン・オスノス(全米図書賞『ネオ・チャイナ』著者)
2012年10月のある晩、私は中国の南東岸に位置する厦門大学のキャンパスにいた。講堂の外には学生が集まっていた──建物に入れる人数をはるかに超える学生が。私はドアの内側に立ち、紅潮した若々しい顔がますます増えていく様子をガラス越しに眺めていた。警備員が群衆に向かって落ち着くよう呼びかけて
メーカーの利益vs.最大多数の最大幸福――自動運転車の大問題〈回答篇〉『答えのない世界に立ち向かう哲学講座』【NHK「ひるまえほっと」紹介で大反響】
問題 自動運転車版トロッコ問題
あなたは一人で自動運転車に乗っています。
すると、前方でタンクローリー車が横転してしまう。
車の左側では子どもが、右側では老人が道路を横断中です。
そのまま直進するとタンクローリー車と衝突しますが、左にハンドルを切れば子どもを轢いてしまうし、右にハンドルを切れば老人を轢いてしまいます。
このときどう進むように、自動運転車を設計すべきでしょうか。
家族が同乗し