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ハヤカワ・ノンフィクション

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2023年5月の記事一覧

ノーベル物理学賞受賞者が語る「テレポーテーション」の可能性とは?『量子テレポーテーションのゆくえ』本文試し読み

ノーベル物理学賞受賞者が語る「テレポーテーション」の可能性とは?『量子テレポーテーションのゆくえ』本文試し読み

世界で初めて量子テレポーテーションの実験に成功し、2022年にノーベル物理学賞を受賞したアントン・ツァイリンガーが、量子情報科学の「基礎」を徹底的に解き明かし、今後の展望を語り尽くす最良の入門書、『量子テレポーテーションの行方 相対性理論から「情報」と「現実」の未来まで』(アントン・ツァイリンガー、田沢恭子訳、大栗博司監修、早川書房)。
古典SFから最新映画まで、様々な作品に登場してきた「テレポー

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尾原和啓さんも「心に沁みわたり元気になる本」と太鼓判! トニー・ファデル『BUILD』の魅力とは

尾原和啓さんも「心に沁みわたり元気になる本」と太鼓判! トニー・ファデル『BUILD』の魅力とは

5月23日発売の新刊『BUILD 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック』(トニー・ファデル、土方奈美訳、早川書房)。アップル社でiPodとiPhoneの開発チームを率いた伝説のエンジニア、トニー・ファデルの初めての著書であるこの本は、あらゆるビジネスパーソンに役立つ、価値あるプロダクトを生み出すためのヒントが詰まった「メンター本」として世界的ベストセラーとなっています。
『プロセスエコノミ

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「量子もつれ」の概念は、量子コンピューター、量子通信、量子暗号など、さまざまな技術応用への可能性を秘めている——『量子テレポーテーションのゆくえ』監修者解説特別公開

「量子もつれ」の概念は、量子コンピューター、量子通信、量子暗号など、さまざまな技術応用への可能性を秘めている——『量子テレポーテーションのゆくえ』監修者解説特別公開

世界で初めて量子テレポ―テーションの実験に成功し、2022年のノーベル物理学賞を受賞したアントン・ツァイリンガーによる量子情報科学の入門書、『量子テレポーテーションのゆくえ 相対性理論から「情報」と「現実」の未来まで』(アントン・ツァイリンガー、田沢恭子訳、大栗博司監修、早川書房)が発売しました。近年、急速に関心が高まっている量子テレポーテーション、量子コンピューターなどの基礎を学ぶのに最適な一冊

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グーグルとの衝突から読み解く「巨大企業の宿命的限界」とは? 『BUILD』楠木建氏解説全文(後篇)

グーグルとの衝突から読み解く「巨大企業の宿命的限界」とは? 『BUILD』楠木建氏解説全文(後篇)

アップル社でiPodと初期のiPhoneの開発チームを率いた伝説のエンジニアが明かすイノベーションの極意とは? 話題の新刊『BUILD 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック』(トニー・ファデル、土方奈美訳、早川書房)より、楠木建氏(一橋大学特任教授)による解説全文を特別公開します。後篇では、著者トニー・ファデルが内側から見たグーグルの実像をもとに、シリコンバレーの巨大企業が抱える根本的な問

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iPodとiPhoneを生んだ著者が明かす「破壊的イノベーションの真髄」とは? 『BUILD』楠木建氏解説全文(前篇)

iPodとiPhoneを生んだ著者が明かす「破壊的イノベーションの真髄」とは? 『BUILD』楠木建氏解説全文(前篇)

アップル社でiPodと初期のiPhoneの開発チームを率いた伝説のエンジニアが明かすイノベーションの極意とは。 話題の新刊『BUILD 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック』(トニー・ファデル、土方奈美訳、早川書房)より、楠木建氏(一橋大学特任教授)による解説全文を特別公開します。「繰り返し読む価値がある傑作だ」と本書を絶賛する楠木氏。前篇ではプロダクトとマネジメントの両面から、著者の顧客

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ライプニッツが幻視したデジタル・コンピューターの夢、その先にある「第四の時代」とは? 『アナロジア AIの次に来るもの』第0章全文公開

ライプニッツが幻視したデジタル・コンピューターの夢、その先にある「第四の時代」とは? 『アナロジア AIの次に来るもの』第0章全文公開

0と1(デジタル)で世界のすべてを記述することは本当に可能なのか? デジタルの限界が露わになる時、アナログの秘めたる力が回帰する――『チューリングの大聖堂』のジョージ・ダイソン待望の新作、『アナロジア AIの次に来るもの』(服部桂:監訳、橋本大也:訳、早川書房)。
ライプニッツからポストAIまで、自然・人間・機械のもつれあう運命を描く本書から、第0章「ライプニッツ群島 ──アナログからデジタルへ、

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新書創刊の舞台裏:あなたの見ている「現実」は本物?『現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来』担当編集者が語る

新書創刊の舞台裏:あなたの見ている「現実」は本物?『現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来』担当編集者が語る

早川書房があらたに立ち上げる新書レーベル「ハヤカワ新書」。早川書房の強みであるSFやミステリなどの視点を生かした、独自の切り口の新書を多数予定しています。
第一弾は2023年6月20日(火)発売。どんな内容の新書が読めるようになる? そもそも新書の「創刊」って何を準備するの? ……そんな疑問にお答えすべく、『現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来』(著:藤井直敬/脳科学者)の発売に向けて原稿整理

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新書創刊の舞台裏:英語学習の近道はミステリ小説の中にある?『名作ミステリで学ぶ英文読解』担当編集者が語る

新書創刊の舞台裏:英語学習の近道はミステリ小説の中にある?『名作ミステリで学ぶ英文読解』担当編集者が語る

早川書房があらたに立ち上げる新書レーベル「ハヤカワ新書」。早川書房の強みであるSFやミステリなどの視点を生かした、独自の切り口の新書を多数予定しています。
第一弾は2023年6月20日(火)発売。どんな内容の新書が読めるようになる? そもそも新書の「創刊」って何を準備するの? ……そんな疑問にお答えすべく、『名作ミステリで学ぶ英文読解』(著:越前敏弥/翻訳家)の発売に向けて原稿整理や関連イベントを

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新書創刊の舞台裏:滝沢カレンさんの言葉のセンスが光る『馴染み知らずの物語』担当編集者が語る

新書創刊の舞台裏:滝沢カレンさんの言葉のセンスが光る『馴染み知らずの物語』担当編集者が語る

早川書房があらたに立ち上げる新書レーベル「ハヤカワ新書」。早川書房の強みであるSFやミステリなどの視点も生かした、独自の切り口の新書を多数予定しています。
第一弾は2023年6月20日(火)発売。どんな内容の新書が読めるようになる? そもそも新書の「創刊」って何を準備するの? ……そういった疑問にお答えすべく、『馴染み知らずの物語』(著:滝沢カレン/モデル)の発売に向けて原稿整理や関連イベントを仕

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自然とはなにか。別の種の生きものと「ともに生きる」とはどういうことか——『キツネとわたし』訳者あとがき(梅田智世)

自然とはなにか。別の種の生きものと「ともに生きる」とはどういうことか——『キツネとわたし』訳者あとがき(梅田智世)

生物学者である主人公「わたし」と野生の〈キツネ〉が結んだ友情を通じて、ロッキー山脈の豊かな自然を描きつつ、人間と自然の関係のありかたの理想が示される感動のエッセイ『キツネとわたし ふしぎな友情』が好評発売中です。本書はいわゆるネイチャーライティングであるとともに著者のメモワールでもあり、その両面が海外では高く評価されている、多様な魅力の詰まった一冊となっています。
今回の記事では、そんな『キツネと

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