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ハヤカワ・ノンフィクション

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ハヤカワ・ノンフィクション文庫や、ハヤカワ・ノンフィクションなど。話題のノンフィクション作品の解説、試し読みを公開中。
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2019年7月の記事一覧

この夏こそ身につけたい! さんざん挫折したあなたも続けられる!『習慣の力〔新版〕』を読んで人生を変えよう。

この夏こそ身につけたい! さんざん挫折したあなたも続けられる!『習慣の力〔新版〕』を読んで人生を変えよう。

全米200万部突破のロングセラー『習慣の力』(チャールズ・デュヒッグ著、渡会圭子・訳)が、新たな「著者あとがき」と「解説」を付して、ハヤカワ・ノンフィクション文庫より「新版」として再刊されました。名著の刊行を機に、プロローグと目次を公開します。

(画像はアマゾンにリンクしています)

プロローグ 彼女は研究者にとって理想の被験者だった。

 リサ・アレン──カルテによれば彼女は34歳。16歳で喫

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AIをめぐる、GAFAの壮大なるマッチポンプ『虚妄のAI神話』試し読み

AIをめぐる、GAFAの壮大なるマッチポンプ『虚妄のAI神話』試し読み



(以下、本文より抜粋)

放火魔の消防士

 現在、インターネット業界の表舞台に立っている大企業は、フランスでは、GAFAや、GAFAM、NATUというふうに総称されている。これらのいわゆる「ウェブ業界の巨人」は、シンギュラリティの宣伝に巨額の資金を投じている。

*GAFAは、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルのこと。マイクロソフトを加え、GAFAMと呼ばれることもある。フランスで

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「シンギュラリティ」の背後にうごめく、GAFAの政治的野望とは?『虚妄のAI神話』解説・西垣通(東京大学名誉教授)

「シンギュラリティ」の背後にうごめく、GAFAの政治的野望とは?『虚妄のAI神話』解説・西垣通(東京大学名誉教授)

シンギュラリティ仮説の背後にうごめくもの
東京大学名誉教授(情報学) 西垣通 2010年代後半に入って、AI(人工知能)ブームの過熱ぶりは凄まじい。とりわけ、その中核にあるシンギュラリティ(技術的特異点)仮説は、現代のグロテスクな神話と言ってもよいだろう。本書『虚妄のAI神話──「シンギュラリティ」を葬り去る』(原題はLe mythe de la Singularité、2017)は、シンギュラリ

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ビル・ゲイツ氏絶賛! 最新ノンフィクション『無人の兵団』が明かす「ターミネーター」誕生の可能性、AI搭載のロボット兵士が握る人類の未来とは?

ビル・ゲイツ氏絶賛! 最新ノンフィクション『無人の兵団』が明かす「ターミネーター」誕生の可能性、AI搭載のロボット兵士が握る人類の未来とは?



(書影は販売サイトにリンクしています)

驀進するAI・ロボット技術を背景に、急速な進化を遂げる「自律型兵器」。果たして、「ターミネーター」に描かれるような、ロボットが人間を脅かす近未来は到来するのか? ビル・ゲイツ氏、瀬名秀明氏ら、AI問題についての造詣が深い著名人がこぞって絶賛する話題作『無人の兵団――AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争』(ポール・シャーレ著、伏見威蕃・訳。原題Army

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