悲劇喜劇

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ノート

ナルシシズムという病に抗う ――モメラス『反復と循環に付随するぼんやりの冒険』劇評

第62回岸田國士戯曲賞にノミネートされた松村翔子が主宰する演劇ユニット、モメラス。新作『反復と循環に付随するぼんやりの冒険』を、9月20日から24日まで北千住BUoYで上演しました。

「あなたにとってお金とは何ですか?」という問いをテーマにした本作品。『悲劇喜劇』11月号(10月6日発売)より「演劇時評」の評者を担当している堀切克洋氏が読み解きます。 (冒頭写真撮影:月館森)

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混迷するアメリカ政治を見据えていた?2018年に蘇ったノーベル賞劇作家の幻の遺作!(悲劇喜劇2018年11月号)

日常に潜む不条理を、独特のユーモアと恐怖のうちに抉り出した劇作家ハロルド・ピンター。『悲劇喜劇』2018年11月号では、没後10年を経て公開された遺作のスケッチ『大統領と役人』を全文掲載。発売を記念し、喜志哲雄氏による解説を公開します。

(あらすじ)アメリカの大統領がロンドンを核爆弾で攻撃するように命じる。ところが、大統領はフランスの首都を攻撃するつもりだった(つまり、フランスの首都はロンドンだ

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カミュ『誤解』──戯曲についての翻訳者メモ(岩切正一郎)

(書影をクリックすると、Amazonページにジャンプします。)

新国立劇場にて上演されたアルベール・カミュの『誤解』(演出=稲葉賀恵、『悲劇喜劇』11月号に戯曲掲載)。新訳を手掛けた岩切正一郎氏による、作品理解を助ける翻訳メモを公開します。

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 アルベール・カミュの『誤解』が、新国立劇場で2018年10月4日から21日まで上演され、私は戯曲翻訳で参加した。演出は稲葉賀恵氏。

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内田樹「カミュの『誤解』という『世にも奇妙な物語』について」(悲劇喜劇2018年11月号)

日本でも繰り返し上演されてきたアルベール・カミュの戯曲『誤解』。岩切正一郎氏の新訳に寄せて『悲劇喜劇』11月号に掲載された内田樹氏による示唆に富んだ解説を全文公開します。(新国立劇場『誤解』2018年10月4日~21日)

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人が真率であること
 ──『誤解』という「世にも奇妙な物語」について

『異邦人』のムルソーは独房の藁布団の下に古新聞の切れ端を見つける。そこにはチェコス

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