マガジンのカバー画像

悲劇喜劇

64
演劇雑誌:悲劇喜劇
運営しているクリエイター

記事一覧

12/6(金)発売!目次公開! ”シン・「劇団」時代 ーー今見逃せない演劇集団” 特集(『悲劇喜劇』25年1月号)

12/6(金)発売!目次公開! ”シン・「劇団」時代 ーー今見逃せない演劇集団” 特集(『悲劇喜劇』25年1月号)

「劇団」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
昨今、際立った特徴を持つ劇団や、”ユニット”または”グループ”などと形容できる団体が増えるくらい、集団創作のありかたが多様化している印象を受けます。
演劇の現場で醸成されつつある集団創作の本質とはーー。
本特集は〈シン・「劇団」時代〉と題し、第一線で活躍し続ける団体から
進境著しい若手まで、今見逃せない演劇集団を取り上げます。 

☛こちらか

もっとみる
10/7発売! 目次公開! ”ノーベル文学賞に選ばれた劇作家たち──作り手からみた魅力” 特集 (『悲劇喜劇』24年11月号)

10/7発売! 目次公開! ”ノーベル文学賞に選ばれた劇作家たち──作り手からみた魅力” 特集 (『悲劇喜劇』24年11月号)

本特集「ノーベル文学賞に選ばれた劇作家たち」は、演劇の作り手たちの視点から、その作家・作品のどこに魅力があるのか探っていくーー。

昨年の受賞者であるヨン・フォッセは、極度に切り詰められたセリフや名前の無い人物たちの短い言葉や沈黙がくり返される独特の文体で、劇作家として成功を収めた人物である。
(ヨン・フォッセの書籍は、☛ハヤカワ演劇文庫『ヨン・フォッセⅠ 名前/スザンナ/ぼくは風』 ☛小説『三部

もっとみる
【『悲劇喜劇』せつない演劇特集 試し読み】ーーせつないは書けるか 三浦直之(劇団ロロ主宰)

【『悲劇喜劇』せつない演劇特集 試し読み】ーーせつないは書けるか 三浦直之(劇団ロロ主宰)

只今発売中の『悲劇喜劇』24年9月号「せつない演劇」特集から、劇団ロロ主宰の三浦直之さんの記事を公開いたします!    
何を”せつない”と捉えるのか、十人十色の感覚を、演劇に絡めて教えていただきました!

本誌には、劇団ロロの新作、劇と短歌『飽きてから』(原案=三浦直之、上坂あゆ美、脚本=三浦直之 短歌=上坂あゆ美)の初稿版も掲載しています。
併せてお楽しみください!

せつないは書けるか   

もっとみる
8/7発売 ”せつない演劇。” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年9月号)

8/7発売 ”せつない演劇。” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年9月号)

心動く作品には「せつない」があるーー。

「せつない」という感情はとても複雑なもので、
「哀しい」「寂しい」「恋しい」など様々な感情が絡み合い、
心が動いた時に表現されるものなのかもしれません。

とても主観的な感情で、
10人いれば、10人なりの「せつなさ」があると思います。

演劇のクリエイター15人、それぞれにとっての「せつない」想いとは?
また、自身の演劇作品で「せつなさ」をどのように表現

もっとみる
6/7発売 ”新劇の巨人” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年7月号)

6/7発売 ”新劇の巨人” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年7月号)

歌舞伎や新派など既存の演劇形式とは
別の新しい表現を志向した「新劇」。
2024年は、その新劇の拠点として、
築地小劇場が誕生してから100周年。
さらに劇団俳優座創立80周年、
俳優座劇場誕生70周年、
劇団青年座創立70周年、
東京演劇アンサンブル創立70周年、
青年劇場創立60周年、
紀伊國屋ホール開場60周年、
劇団朋友創立30周年にあたり、
新劇界にとって大きな節目である。

新劇の何が

もっとみる
2/7発売 ”2023年の演劇 わたしの発見” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年3月号)

2/7発売 ”2023年の演劇 わたしの発見” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年3月号)

2023年――新型コロナウイルスの位置づけが二類から五類へと変更され、中東、ウクライナ、スーダンなどで戦争・虐殺が激化。
芸術分野ではハラスメントの問題を通じ、健全な創作環境のあり方に注目が集まりました。
『悲劇喜劇』24年3月号では、「2023年の演劇 わたしの発見」と題し、
クリエイター、批評双方の立場から2023年の演劇界を振り返ります。
公演を控える話題の戯曲や、今読むべき戯曲が4本掲載!

もっとみる
12/7発売 ”マクドナーとアイルランド演劇” 特集の全貌!(『悲劇喜劇』24年1月号)

12/7発売 ”マクドナーとアイルランド演劇” 特集の全貌!(『悲劇喜劇』24年1月号)

演劇界・映画界をリードするマーティン・マクドナー。
アイルランド人の両親を持ち、イギリス育ちである彼の演劇作品は、
どの程度「アイルランド演劇」なのか──。
『悲劇喜劇』24年1月号では、マクドナーと、ベケット以降の現代アイルランド演劇双方の魅力を、作家・作品・文化慣習の面から紐解きます。

▽掲載戯曲はこちら

・『海をゆく者/The Seafarer』
コナー・マクファーソン作、小田島恒志訳

もっとみる
悲劇喜劇23年11月号 掲載戯曲予告&特集〈イプセンが観た世界、私たちが観るイプセン〉目次のご紹介!

悲劇喜劇23年11月号 掲載戯曲予告&特集〈イプセンが観た世界、私たちが観るイプセン〉目次のご紹介!

10月6日発売の、『悲劇喜劇』23年11月号には、公演を控える話題の戯曲3本を掲載いたします!
また、ノーベル文学賞を受賞したヨン・フォッセについても取り上げています!
《イプセンの再来》といわれるフォッセの戯曲が生み出す“空間”について、長島確さんが寄稿してくださっています。
こちらも是非お見逃しなく。

▽掲載戯曲はこちら

●『ロスメルスホルム』(イプセン作、ダンカン・マクミラン脚色、浦辺

もっとみる
8/7発売 ”これからの演劇界を担う若手12人” 特集!(『悲劇喜劇』23年9月号)

8/7発売 ”これからの演劇界を担う若手12人” 特集!(『悲劇喜劇』23年9月号)

『悲劇喜劇』9月号では、既存の枠にはまらない若手クリエイター12人に、
コロナ禍を経たいま、何を考え、何を見据えて活動しているのか、語ってもらいました。
さらに、様々な立場の方によるインタビュー・座談会・寄稿から、新感覚に満ちた若い才能に焦点を当て、
その作風や創作環境など演劇界の現状と可能性を探ります。(編集部)

悲劇喜劇』9月号は、お近くの書店からご注文いただけます。また、WEBからもご購入

もっとみる
6/7発売 ”韓国演劇・ミュージカルの今” を大特集!(『悲劇喜劇』7月号)

6/7発売 ”韓国演劇・ミュージカルの今” を大特集!(『悲劇喜劇』7月号)

『悲劇喜劇』6月7日発売号は、”韓国演劇・ミュージカルの今”を大特集!

韓国映画やKポップ、韓国文学など、韓国カルチャーが盛り上がりを見せているなか、日本からは見えにくい韓国の演劇事情をお届けします。
作品の内容、作り手の声、演劇支援策、教育制度から韓国演劇の魅力と課題に迫ります。

創刊76年の『悲劇喜劇』で、満を持して初めての韓国演劇特集になります。

目次(予定)

・セウォル号、ブラック

もっとみる
ハヤカワ演劇文庫の新刊『松田正隆Ⅰ』宇野邦一氏による解説を特別公開

ハヤカワ演劇文庫の新刊『松田正隆Ⅰ』宇野邦一氏による解説を特別公開

別の言葉ーー松田正隆の戯曲
宇野邦一(フランス文学者)

「夏の砂の上」の最初のト書きには、「この時刻、陽光で眩む故、部屋の中はやけにうす暗い。きっと太陽は真上にあるのだ」と記されている。「坂の上の家」でもはじめに「朝の陽光が部屋に射し込んで来る時刻」とあって、すぐあとの「ナレーション」にも「そこには、まだ、光を孕む前の街が、青白くたたずんでいた」とある。ところどころに記された光の描写が妙に印象的

もっとみる
劇場に何ができるのか、劇場は何になりうるか? 内野儀「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」vol.1後編

劇場に何ができるのか、劇場は何になりうるか? 内野儀「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」vol.1後編

『悲劇喜劇』22年7月号より、演劇批評家の内野儀氏による連載「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」が始まりました。日本社会の現在をうつすメディアとして現代演劇を案内する、必読の論考です。このたび、vol.1「演劇と劇場の公共圏──公共劇場とはなにか」を前後編にわけて全文公開します。(前後編の後編です/前編はこちら)

公共性と公共劇場の役割

 まずは公共性だが、この語につい

もっとみる
劇場法施行10年、芸術監督に求められるものとは? 内野儀「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」vol.1前編

劇場法施行10年、芸術監督に求められるものとは? 内野儀「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」vol.1前編

『悲劇喜劇』22年7月号より、演劇批評家の内野儀氏による連載「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」が始まりました。日本社会の現在をうつすメディアとして現代演劇を案内する、必読の論考です。このたび、vol.1「演劇と劇場の公共圏──公共劇場とはなにか」を前後編にわけて全文公開します。(前後編の前編です)

 一年間限定で、本誌に連載をさせていただくことになった。コロナ禍という一

もっとみる
どこまでも明瞭で、だからこそ底知れない
――濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』について(早川由真)

どこまでも明瞭で、だからこそ底知れない ――濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』について(早川由真)

カンヌ国際映画祭で脚本賞ほか4部門での受賞を果たした映画『ドライブ・マイ・カー』(監督=濱口竜介/原作=村上春樹)。『ゴドーを待ちながら』や『ワーニャ伯父さん』など、劇中で演じられる演劇も重要な要素となる作品です。「悲劇喜劇」9月号では映画研究者の早川由真さんによる評を掲載いたしましたが、今回はその2倍以上の長さの「完全版」を公開します。

 演技ではない「本当のこと」を語る真に迫った顔や声、そし

もっとみる