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ハヤカワSF

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ハヤカワ文庫SFや、新ハヤカワ・SF・シリーズなどの話題作品の解説、試し読みを公開中。
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2023年7月の記事一覧

【夏の春暮康一SF祭 02】『オーラリメイカー〔完全版〕』刊行記念! 中篇「虹色の蛇」改稿版を2カ月限定で全文Web公開!(後篇)【『法治の獣』ベストSF2022国内篇第1位】

【夏の春暮康一SF祭 02】『オーラリメイカー〔完全版〕』刊行記念! 中篇「虹色の蛇」改稿版を2カ月限定で全文Web公開!(後篇)【『法治の獣』ベストSF2022国内篇第1位】

『法治の獣』が『SFが読みたい! 2023年版』の「ベストSF2022国内篇第1位」を獲得、国産ハードSFの新星の中篇集が注目を集めました。

そしてこの夏、デビュー作にして第7回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作「オーラリメイカー」を含む中篇集が文庫化!

単行本版「オーラリメイカー」および同時収録作「虹色の蛇」を大幅改稿し、さらに新作中篇「滅亡に至る病」を収録した、『オーラリメイカー〔完全版〕

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異色スチームパンクアンソロジー『蒸気駆動の男』訳者あとがき公開

異色スチームパンクアンソロジー『蒸気駆動の男』訳者あとがき公開

韓国SFの俊英作家5人が競演するアンソロジー『蒸気駆動の男――朝鮮王朝スチームパンク年代記』(吉良佳奈江 訳)は、新★ハヤカワ・SF・シリーズで発売中! この異色スチームパンクアンソロジーの訳者あとがきを公開します。

訳者解説

 本作は韓国で活躍中の5人の作家が結集して作り上げたスチームパンクSFの年代記だ。原題は『汽機人都老』 기기인 도로 - 조선스팀펑크연작선(アザク社、2021)である

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【夏の春暮康一SF祭 01】『オーラリメイカー〔完全版〕』刊行記念! 中篇「虹色の蛇」改稿版を2カ月限定で全文Web公開!(前篇)【『法治の獣』ベストSF2022国内篇第1位】

【夏の春暮康一SF祭 01】『オーラリメイカー〔完全版〕』刊行記念! 中篇「虹色の蛇」改稿版を2カ月限定で全文Web公開!(前篇)【『法治の獣』ベストSF2022国内篇第1位】

『法治の獣』が『SFが読みたい! 2023年版』の「ベストSF2022国内篇第1位」を獲得、国産ハードSFの新星の中篇集が注目を集めました。

そしてこの夏、デビュー作にして第7回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作「オーラリメイカー」を含む中篇集が文庫化!

単行本版「オーラリメイカー」および同時収録作「虹色の蛇」を大幅改稿し、さらに新作中篇「滅亡に至る病」を収録した、『オーラリメイカー〔完全版〕

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『怪獣保護協会』カバー紹介! アメリカ発の怪獣小説 8/2発売

『怪獣保護協会』カバー紹介! アメリカ発の怪獣小説 8/2発売

 ジョン・スコルジーの新作SF『怪獣保護協会』(原題 The Kaiju Preservation Society)(内田昌之 訳)を、2023年8月2日に刊行いたします。本作品は、恐竜でもドラゴンでもなく、なんと「怪獣」がテーマ。アメリカ発の怪獣小説です!

 本作『怪獣保護協会』の著者、ジョン・スコルジーは、『老人と宇宙』などで人気のアメリカのSF作家ですが、じつは筋金入りの怪獣映画オタク。ニ

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《三体》三部作にまっすぐつながる劉慈欣らしさが濃縮された一冊――劉慈欣『超新星紀元』訳者・大森望氏あとがき

《三体》三部作にまっすぐつながる劉慈欣らしさが濃縮された一冊――劉慈欣『超新星紀元』訳者・大森望氏あとがき

いよいよ劉慈欣の記念すべき長篇デビュー作品、『超新星紀元』発売となりました! 早くも、読了したぞ! という方はいらっしゃるでしょうか?

本欄では、本作の訳者である大森望氏によるあとがきを掲載します。

訳者あとがき 大森 望 

 お待たせしました。《三体》三部作で世界を震撼させた中国SFの巨星・劉慈欣の記念すべき第一長篇『超新星紀元』をお届けする。

 時は現代。太陽系から八光年の距離に

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2023年翻訳SF・ファンタジイはこんな本が出ています!

2023年翻訳SF・ファンタジイはこんな本が出ています!

2023年1月~6月までの翻訳SF・ファンタジイ(&ホラー)のリストを作りました。夏の読書のおともにどうぞ! 刊行月別のリストです。

参考:[SHSFS] 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
   [SF] ハヤカワ文庫SF
   [FT] ハヤカワ文庫FT
   [NV] ハヤカワ文庫NV
    無印 単行本

〈宇宙英雄ローダン〉シリーズについては、ページの下のほうにリストにしています。

1月

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2022年翻訳SF・ファンタジイ総まとめ!

2022年翻訳SF・ファンタジイ総まとめ!

2022年1月~12月までの翻訳SF・ファンタジイのリストを作りましたので、読書のお供にどうぞ! 刊行月別のリストです。

参考:[SHSFS] 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
   [SF] ハヤカワ文庫SF
   [FT] ハヤカワ文庫FT
   [NV] ハヤカワ文庫NV
    無印 単行本

〈宇宙英雄ローダン〉シリーズについては、ページの下のほうにリストにしています。

1月R・A・ラフ

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大好評のホームズ・パスティーシュ第二弾!『シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪』訳者・日暮雅通氏あとがき

大好評のホームズ・パスティーシュ第二弾!『シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪』訳者・日暮雅通氏あとがき

シャーロック・ホームズとクトゥルーの旧き神々が対決する《クトゥルー・ケースブック》シリーズ待望の第二弾! 『シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪』が発売となりました!

本欄では、翻訳者・日暮雅通氏によるあとがきを掲載します。

解説(あとがきにかえて) 日暮雅通

 本書は、英国の作家ジェイムズ・ラヴグローヴによる・クトゥルー・ケースブック・三部作──つまり・クトゥルー神話・をテーマにした

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【いまAIがさらに熱い】「AIを知るための本」おすすめ作品を紹介【Kindleにて50%OFFセール実施中の作品多数】

【いまAIがさらに熱い】「AIを知るための本」おすすめ作品を紹介【Kindleにて50%OFFセール実施中の作品多数】

世間をにぎわす画像生成ソフトやChatGPTなどのAI技術。いま、人間とAIのかかわりは歴史的な転換点を迎えようとしています。
「人工知能(AI)」は、SF小説で古くから大事にされてきたもののひとつです。古典作品から最新のSFまで、さまざまな形でAIとともに生きる世界が示されています。
AIを知り、そしてどんな関係を築いていくのか。こちらの記事では、”AIを知る”古今東西のSF小説をご紹介していき

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『三体』劉慈欣の原点。長篇デビュー作『超新星紀元』7月19日刊行!

『三体』劉慈欣の原点。長篇デビュー作『超新星紀元』7月19日刊行!

ベストセラー『三体』でその名前を世界に轟かせた中国SFの至宝・劉慈欣。早川書房では、このたびその長篇デビュー作品である『超新星紀元』を7月19日に刊行いたします!

時は現代。太陽系から8光年の距離にあるひとつの恒星――"死星"が超新星爆発を起こし、やがて地球に大量の放射線が降り注ぐ。その中に含まれていた未知の高エネルギー宇宙線には、人体細胞の染色体を破壊する致命的な効果があることが判明。生き延び

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