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ハヤカワSF

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ハヤカワ文庫SFや、新ハヤカワ・SF・シリーズなどの話題作品の解説、試し読みを公開中。
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2018年1月の記事一覧

「生賴範義展 THE ILLUSTRATOR」連動企画! 小松左京『復活の日〔新版〕』、平井和正『狼の紋章【エンブレム】』『狼の怨歌【レクイエム】〔新版〕』を生賴氏の装画で復刊!

「生賴範義展 THE ILLUSTRATOR」連動企画! 小松左京『復活の日〔新版〕』、平井和正『狼の紋章【エンブレム】』『狼の怨歌【レクイエム】〔新版〕』を生賴氏の装画で復刊!

「スターウォーズ 帝国の逆襲」やゴジラ・シリーズの映画ポスター、光栄の歴史シミュレーションゲームのイラスト、さらにはマイクル・クライトン『ジュラシックパーク』など数々の名装画で知られる世界的イラストレーター・故生賴範義氏の展覧会が東京に初上陸。それに合わせ、氏の代表的装画を使用した3作品、小松左京『復活の日』、平井和正『狼の紋章【エンブレム】』『狼の怨歌【レクイエム】』を復刊しました。会場の上野の

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【体験版配信中】女子ふたり、異世界探検。『裏世界ピクニック』コミカライズ特報

【体験版配信中】女子ふたり、異世界探検。『裏世界ピクニック』コミカライズ特報



月刊少年ガンガン3月号(スクウェア・エニックス刊)より、女子ふたり怪異探検サバイバルの大人気シリーズ『裏世界ピクニック』(ハヤカワ文庫JA)コミカライズがいよいよ連載開始となりました。

・作画:水野英多氏による表紙&巻頭カラー!
・初回92ページ(史上最大級!)
・『裏世界ピクニック』特典クリアファイル付録!

【原作者・宮澤伊織氏コメント】
初回60ページと聞いてたのに92ページ送られてき

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宇宙災害クラスの新星爆誕。草野原々イントロダクション

宇宙災害クラスの新星爆誕。草野原々イントロダクション

SF作家・草野原々の単著デビュー作『最後にして最初のアイドル』。作品も著者自身もあまりにも個性的すぎるその概要を、各作紹介とデビュー時の著者インタビューによってご紹介します。

草野原々『最後にして最初のアイドル』1月24日(水)発売/本体780円+税/ハヤカワ文庫JA
カバーイラスト:TNSK
カバーデザイン:伸童舎

SFコンテスト史上初の特別賞&「神狩り」以来42年ぶりにデビュー作で星雲賞を

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フィリップ・K・ディックの短篇をそれぞれ一話完結のドラマにした「エレクトリック・ドリームズ」配信開始! 注目の中身を紹介

フィリップ・K・ディックの短篇をそれぞれ一話完結のドラマにした「エレクトリック・ドリームズ」配信開始! 注目の中身を紹介

 フィリップ・K・ディックの短篇作品をもとに、それぞれ一話完結のドラマにした、アメリカ・イギリス共同製作のSFドラマ・アンソロジー・シリーズ「フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ」。イギリスのチャンネル4で放送されたこのドラマ・シリーズ、日本ではAmazonビデオで配信されています。その各エピソードの原作をリストにしてご紹介します。
 ドラマを観てから原作も楽しむ/原作を読んでから

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【シリーズ紹介】映像化にサム・ライミ監督が名乗りをあげた《キングキラー・クロニクル》3部作とは? 第2部『賢者の怖れ』2018年5月より日本版刊行開始!

【シリーズ紹介】映像化にサム・ライミ監督が名乗りをあげた《キングキラー・クロニクル》3部作とは? 第2部『賢者の怖れ』2018年5月より日本版刊行開始!



 全世界で1,000万部以上売り上げた、パトリック・ロスファスの超大人気の正統派本格ファンタジイ・シリーズ《キングキラー・クロニクル》(全3部作予定)をご紹介します。

 第1部『風の名前』(The Name of the Wind)は、2007年に米国から刊行されたちまち大人気。2008年に刊行されたハードカバーの日本版は、2017年にハヤカワ文庫FTより全5巻で刊行されました(訳/山形浩生

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アーシュラ・K・ル・グィン氏死去

アーシュラ・K・ル・グィン氏死去

 2018年1月22日、『闇の左手』、〈ゲド戦記〉シリーズなどで知られるアーシュラ・K・ル・グィン氏が、米オレゴン州ポートランドの自宅でお亡くなりになりました。享年88歳。
 アーシュラ・K・ル・グィンは1929年、カリフォルニア州バークレー生まれ。父親は文化人類学者アルフレッド・L・クローバー、母親は『イシ——北米最後の野生インディアン』の著作のある作家シオドーラ・クローバー。大学で文学を学び、

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「月面版ミッション・インポッシブル!」
アンディ・ウィアー最新作『アルテミス』、 評論家・大森望「文庫解説」先行公開

「月面版ミッション・インポッシブル!」 アンディ・ウィアー最新作『アルテミス』、 評論家・大森望「文庫解説」先行公開



※デビュー作『火星の人』が、「オデッセイ」のタイトルで映画化され大ヒットを記録。全世界で300万部を売り上げたアンディ・ウィアーの最新作『アルテミス』(小野田和子訳、2018/1/24)。本作の読みどころと作品のアイデアの一端を、SF翻訳・評論の第一人者・大森望氏による「解説」でご紹介します。

解説

大森 望(評論家)

 アンディ・ウィアーの第一長篇『火星の人』は、デビュー作としてはSF

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轟く声優カラテ! 熱川バナナワニ園の決戦!! 「暗黒声優」その3(草野原々『最後にして最初のアイドル』収録作)

轟く声優カラテ! 熱川バナナワニ園の決戦!! 「暗黒声優」その3(草野原々『最後にして最初のアイドル』収録作)



  Ⅲ

 声優監視委員会の発足により、声優はプライバシーを失った。生体情報や位置情報を、リアルタイムでSNSに発信するよう義務づけられた。次第にそれ以上の情報まで、声優自らが公開しはじめた。情報を公開し、自分は無害である、やましいことをしていないとアピールしなければ人気を得ることはできず、生活の糧の喪失につながるからだ。
 そうしたなか、女性声優のなかで『百合営業』という文化が誕生した。『百

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月への航海は、人工声優たちの日常業務である――「暗黒声優」その2(草野原々『最後にして最初のアイドル』収録作)

月への航海は、人工声優たちの日常業務である――「暗黒声優」その2(草野原々『最後にして最初のアイドル』収録作)



     Ⅱ

「おはようございます! 四方蔵アカネです」
「おはようございます!」
 声優機関室(スタジオ)に挨拶が響き渡る。声優の挨拶は昼でも夜でも「おはようございます」一択だ。
 これから、操船作業がスタートする。声優たちは各自所定の位置に立ち、マイクを発声管の位置に調整する。
 有史以来の天然声優は役者や歌手が兼業していることが多かった。音の媒体であるエーテルの性質を直感的に把握するこ

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かつて『大声優時代』という時代があった――「暗黒声優」その1(草野原々『最後にして最初のアイドル』収録作)

かつて『大声優時代』という時代があった――「暗黒声優」その1(草野原々『最後にして最初のアイドル』収録作)

※一部にショッキングな表現が含まれます。苦手な方、または声優の方はご注意ください。草野原々先生のイントロダクションはこちら。

暗黒声優     Ⅰ

 宇宙帆船がエーテルの風に乗っている。
 船体の十倍もの広さがある帆が、太陽へと落ちる風を受けて膨らみ、加速する。その帆は青色の光を放っている。船の近くに行けば風きり音も聞こえるだろう。光と音の媒体であるエーテルが帆と衝突して揺らめいているのだ。

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【著者紹介】アンディ・ウィアー、アメリカSF界の超新星

【著者紹介】アンディ・ウィアー、アメリカSF界の超新星



アンディ・ウィアー Andy Weir

1972年6月16日、カリフォルニアに素粒子物理学者でエンジニアの息子として生まれる。15歳で国の研究所に雇われ、現在までプログラマーとして働いている。科学、とくに宇宙開発に強い関心を寄せる。作家志望だったウィアーが初めて書いた小説が『火星の人』である。
『火星の人』は、まず自らのウェブサイトに公開され、その後kindle版を発売。発売後3カ月で、35

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今度は月だ!  『火星の人』(映画化名「オデッセイ」)の 著者アンディ・ウィアー、全世界待望の最新作『アルテミス』 、2018年1月24日発売!

今度は月だ!  『火星の人』(映画化名「オデッセイ」)の 著者アンディ・ウィアー、全世界待望の最新作『アルテミス』 、2018年1月24日発売!



アンディ・ウィアー『アルテミス』(上・下)

2018年1月24日発売/小野田和子訳/本体上下各640円+税/ハヤカワ文庫
※書影をクリックするとAmazonページにジャンプ

月面版ミッション・インポッシブル! 舞台は、火星から月へ。デビュー作『火星の人』が、「オデッセイ」のタイトルで映画化され大ヒットを記録。書籍は全世界で300万部を売り上げたアンディ・ウィアー。彼の注目の最新作『アルテミ

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