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ハヤカワ・ミステリ

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「ハヤカワ・ミステリ」及び「ハヤカワ・ミステリ文庫」の話題作品の解説、試し読みを公開中。
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2019年7月の記事一覧

次代英国ミステリ界の担い手アビール・ムカジー『カルカッタの殺人』訳者あとがき公開!

次代英国ミステリ界の担い手アビール・ムカジー『カルカッタの殺人』訳者あとがき公開!

本年度英国推理作家協会(CWA)賞のショートリストが発表された。ポケミス7月刊『カルカッタの殺人』のシリーズ第3作もノミネートされている。なんとムカジーは、デビュー作である本作でいきなりCWA賞ヒストリカル・ダガー賞に輝き、続くシリーズ2作目もCWA賞ゴールド・ダガー賞、スティール・ダガー賞、ヒストリカル・ダガー賞にそれぞれノミネートされており、次代の英国ミステリ界の担い手と目されている。 歴史と

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タフな女性刑事の正攻法の犯罪小説『ダラスの赤い髪』(キャスリーン・ケント)試し読み

タフな女性刑事の正攻法の犯罪小説『ダラスの赤い髪』(キャスリーン・ケント)試し読み

7月20日の朝日新聞「杉江松恋が薦める文庫この新刊!」にて杉江さんに「正攻法の犯罪小説で、警察と麻薬組織の闘いが描かれる。捜査の失敗から銃撃戦が始まる序盤から物語は転がり続け、読者の心を高揚させるだろう」と紹介された『ダラスの赤い髪』の冒頭をお届けします。

(書影・リンクは、Amazonにリンクしています)
『ダラスの赤い髪』キャスリーン・ケント/府川由美恵訳/ハヤカワ文庫

1 ブルックリン 

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国境地帯、麻薬犯罪の坩堝。立ち向かうのは、彼女ただ一人。『ダラスの赤い髪』(キャスリーン・ケント、府川由美恵訳)訳者あとがき

国境地帯、麻薬犯罪の坩堝。立ち向かうのは、彼女ただ一人。『ダラスの赤い髪』(キャスリーン・ケント、府川由美恵訳)訳者あとがき

アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞のノミネート作『ダラスの赤い髪』。ニューヨークからテキサス州ダラスへやってきた刑事ベティを待ち受けるのは、麻薬取引からはじまる不可解な連続殺人だった。
タフでパワフルな主人公が魅力の本作について訳者の府川由美恵さんが語ります。

(書影・リンクは、Amazonにリンクしています)
『ダラスの赤い髪』キャスリーン・ケント/府川由美恵訳/ハヤカワ文庫

訳者あとがき

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闘う用意はできているか? 新たなヒーローの誕生『ダラスの赤い髪』(キャスリーン・ケント)発売

闘う用意はできているか? 新たなヒーローの誕生『ダラスの赤い髪』(キャスリーン・ケント)発売

アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞のノミネート作『ダラスの赤い髪』(原題:The Dime)が好評発売中です。

(書影・リンクは、Amazonにリンクしています)
『ダラスの赤い髪』キャスリーン・ケント/府川由美恵訳/ハヤカワ文庫

■あらすじテキサス州ダラス市警麻薬捜査課のタフな赤毛の刑事ベティ。
彼女が追うメキシコ系麻薬カルテルの重要参考人が殺された。口封じなのか、カルテル同士の抗争なのか

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