【メグレ警視が新訳で甦る!】ジョルジュ・シムノン/平岡敦訳『メグレと若い女の死〔新訳版〕』2/21発売!
全世界で最も読まれたフランスミステリである〈メグレ警視〉シリーズの後期の傑作『メグレと若い女の死〔新訳版〕』がついに刊行です!
●あらすじ
パリ、ヴァンティミユ広場で女の死体が発見された。場違いなサテンのイブニングドレスをまとった被害者を見たメグレは、事件が複雑なものになると直感する。ルイーズと名乗る女性はなぜ殺されたのか。メグレはルイーズの人生をなぞるように捜査を行う。犯人を追うことよりも、孤独と苦悩の中にあった彼女の人生を理解することが事件を解き明かす鍵だとわかっていただからだ。シリーズの代表作がついに新訳。解説/中条省平
●本作の読みどころ
人間心理を追求し、事件関係者、被害者、時には犯人の心まで入り込み事件を捜査するというのが〈メグレ警視〉シリーズの特徴ですが、本作はその特徴がもっともよく表れ、そしてもっとも効果的に使われている作品です。
死んだ若い女は、いったいなぜイブニングドレス一枚で広場に横たわっていたのか、彼女が殺されるに至るまでの足取りと、彼女の心をメグレが理解しきった瞬間に事件の謎も解かれるという奇跡のような瞬間を、ぜひ味わってみてください。
●著者について
ジョルジュ・シムノン
1903年、ベルギーのリエージュに生まれる。1919年に短篇 Au Pont des Arches を発表し、作家デビュー。1922年にパリへ移住し、16のペンネームを使い約 200点の通俗小説を書きながら、小さなヨットでヨーロッパ中を回り、1931年には、彼の作品を代表する〈メグレ警視シリーズ〉の第一作目を執筆。その後も〈メグレ警視〉シリーズや〈ロマン・デュール〉と呼ばれる純文学よりの作品を数多く執筆し、フランスを代表する作家として高い評価を受ける。1989年、ローザンヌの自宅で死去。享年87。
●書誌情報
■タイトル:メグレと若い女の死〔新訳版〕
■著訳者:ジョルジュ・シムノン/平岡敦訳
■定価:1,122円(税込) ■ISBN: 9784150709532
■刊行レーベル:ハヤカワ・ミステリ文庫