ピュリッツァー賞を受賞した『地下鉄道』の著者が放つ新作エンタメ小説! 『ハーレム・シャッフル』(コルソン・ホワイトヘッド、藤井光訳)11/21発売
アメリカ文学最高峰のピュリッツァー賞を受賞した『地下鉄道』の著者コルソン・ホワイトヘッドによる長篇小説『ハーレム・シャッフル』(原題 Harlem Shuffle、藤井光訳)を2023年11月21日に刊行します。
◉あらすじ
「親が悪党だからって、子も悪党になるわけじゃない。そうだろ?」
ハーレムにある中古家具店で働くアフリカ系アメリカ人のレイ・カーニー。近頃、彼の店にはガラの悪い男たちが出入りしていた。
数々の罪を犯した父親とはちがい、カーニーはまっとうな人生を築くために誠実に働いた。愛する妻と娘もいる。だが、食べていくのは容易じゃない。時には、従弟のフレディがもちこむ盗品も売るしかなかった。
ある日、フレディたちの起こした強盗事件にカーニーは巻き込まれる。そうしてギャングと悪徳警官が、カーニーに目を留めたのだった。
妻子と自分を守るため、カーニーはならず者との裏取引を重ねていく。
結局、自分も悪党なのだろうか?
そのときフレディの危機を知らされ、カーニーが選んだのは――。
人種、貧富、性差の問題が渦巻く街を舞台に、『地下鉄道』著者が放つエンタメ小説!
◉本書への讃辞・評価
「ジェットコースター的展開の犯罪小説であり、ハーレムにおける人種・権力・歴史を見事に描く文芸作品」――サンフランシスコ・クロニクル紙
「著者の新たな到達点」――ピープル誌
全米批評家協会賞(小説部門)最終候補、オバマ元大統領が選ぶ「2021年の必読図書」の1冊、有力紙誌の年間ベストブックに選出!
◉著者紹介
コルソン・ホワイトヘッド
Colson Whitehead
1969年ニューヨーク市生まれ。現代アメリカを代表する作家のひとり。
2016年に発表した長篇小説『地下鉄道』(ハヤカワ文庫刊)は、ピュリッツァー賞、全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞など7つの文学賞を受賞した。2019年発表の『ニッケル・ボーイズ』(早川書房刊)で再びピュリッツァー賞を受賞し、同賞を2度受賞した史上4人目の作家となった。
2021年、ニューヨークを舞台とする本書『ハーレム・シャッフル』を刊行すると、有力紙誌から高く評価され、ベストセラーとなる。やがて本書からはじまる《ハーレム3部作》の構想を明かし、2023年夏に第2巻Crook Manifestoを発表した。
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『ハーレム・シャッフル』は、2023年11月21日より、紙と電子同時発売です。